お店に入るのが怖い…ブランド品店で“見るだけ”でも堂々とふるまう方法 

お店に入るのが怖い…ブランド品店で“見るだけ”でも堂々とふるまう方法 

記事画像



●連載「ファッション誌が答えてくれない相談」39 by小林直子●

◆Q.お店に入るのが怖い……

 気持ちよくお買い物するコツを教えてください。ショップの敷居が高く、ファストファッションやネットショップを利用することが多いですが、たまにはセレクトショップやハイブランドの実店舗へ行ってみたいです。

 @声をかけられたくないときと、A買いたいものがあり相談にのってほしいときについて教えてください

◆A.販売する側の気持ちになれば簡単にわかります

 お店に入りづらい、お店が怖いというお話をたくさん聞きます。特に平日のデパートやセレクトショップは客数も少なく、買い物がしにくいのでしょう。

 アパレル企業に勤めているとき、私も年に数回は新宿の某有名デパートへ販売員として派遣されたことがありました。ですから買う側と売る側、両方の気持ちがわかります。

 販売員として店頭に立つ側は、とにかく暇なことが一番つまらないのです。誰もショップに入ってこない、誰も見ても触っても着てもくれないとなると、つまらないを通り越してだんだんつらくなってきます。

 買わなくてもいいから見てほしい、触って、試着してほしい。そうしたら、試着の御手伝いをしたり、バックヤードに何かを探しに行ったり、着終わったジャケットやコートをハンガーにかけ直したりできます。もうそれだけでいいのです。とにかくぼけっと立っているだけが本当につらい。

◆声をかけられたくないなら、セール中など混んでる時に

 そんな販売する側の気持ちをわかっている私は、ではどうするかというと…。

 まず@の声をかけられたくないときについてです。この場合は、ショップを見ている客が多い日、時間帯に買い物に出かけます。間違っても平日の午前中はだめ。ショップには誰もいないか、1人、2人のお客だけということもざらですから。

 そういう意味では一番よく見たり、試着できるのはセール時期。入ってみたいショップがあって、でも買うつもりがなく見たいだけのときは、セール時期、たくさんの買い物客にまぎれてショップに入ってみましょう。販売員の方もほとんど相手はしてくれませんので安心です。

◆たとえばティファニーでジュエリーを見たいなら

 次のA買いたいものがあり相談したいときです。

 何か手首にするジュエリーをティファニーで探す、という例で説明しましょう。

 まずは下調べとしてティファニーにどんなものがあるか、ブランドサイトで調べて、何を見るか考えておきます。

 ショップに入るときは堂々と、軽く笑みを浮かべ、目的のものが並んでいるショーケースの前へ行くか、近くの販売員の方に、「手首にするジュエリーを探していて、レディー・ガガがキャンペーンモデルを務めているコレクションのブレスレットが見たい」などと、具体的に伝えます。

 その日にすぐに買わないのであれば、今日は見るだけだということも付け加えておきます。そして、物おじせず、「ちょっと試着してみたいのですけれども」と言いましょう。販売員の方はうやうやしくあなたの手首のサイズにぴったりのブレスレットを出してくれますので、試着してみましょう。

◆挨拶、相談、お礼が大事。無言でうろつくのはダメ

 重要なのは、試着したものに対する感想や賛辞を伝えることです。その日に買わないとしても、そのブレスレットがどんなに素敵かという賛辞や、自分がティファニーをどれだけ好きかという愛を伝えてください。その瞬間、買う側と売る側の関係は一気に良好になり、友好的な関係が成立。販売員の方の笑顔の質が変わります。

 あとは、ほかのデザインを幾つか見せてもらって、楽しく試着。その日に買わないのなら、「ちょっと時間をかけて考えます。どうもありがとう」と笑顔で伝えて、気分よくショップを出てくれば、それでOK。売る側も買う側も、嫌な思いはしません。

 売るほうも人間です。気分よくいたいのはお互い様。挨拶をして、何を探しているのかを伝えて、お礼を言えばいいのです。

 よくないのは無言でショップに入って、無言で出てくること。それさえしなければ、敷居が高いと思っていたブランドも、案外、親切に接客してくれるでしょう。とにかく挨拶と笑顔を忘れずに、楽しくお買い物をしてください。

<TEXT/小林直子>

【小林直子】

ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に

関連記事(外部サイト)