【逝去】仏女優ジャンヌ・モローの“への字口”。女は笑顔、じゃなくていい

【逝去】仏女優ジャンヌ・モローの“への字口”。女は笑顔、じゃなくていい

記事画像



 フランスを代表する女優のジャンヌ・モロー(89歳)が、先月31日に亡くなった。パリの自宅で倒れているのを、ハウスキーパーが発見したという。

◆誰にも媚びない“への字口”が印象的

 ジャンヌ・モローの訃報に際し、エマニュエル・マクロン仏大統領は追悼の意を表した。

 マクロン大統領は自身のツイッターにて、「映画、舞台界の伝説的女優だったジャンヌ・モローは真の自由と共に人生を疾走したアーティストであった」とジャンヌの死を悼んだ。

 また、カンヌ国際映画祭の会長であるピエール・レスキュール氏もツイッターにコメントを投稿している。

「彼女はとても強い女性で、周囲が胸の内をさらすことを目にするのを好まなかった。でも、ごめんよ、ジャンヌ。これは我々にとって耐えがたいことだ。涙が止まらないよ」と綴った。

 ジャンヌは、1960年カンヌ国際映画祭での『雨のしのび逢い』による女優賞をはじめ、1996年には『ビバ!マリア』で英国アカデミー賞での最優秀外国女優賞に輝くなど、女優として大きな成功を収めた。2003年にはカンヌ国際映画祭でパルムドール名誉賞を、2008年にはセザール賞で名誉賞を授与されている。

 ジャンヌ・モローの特徴といえば、口角の下がった“への字口”。男に媚びて無理に笑顔を作ったりしなかった。女性は優しく可愛く、という世の中(今でもそうだが)にあって、強く美しいジャンヌ・モローは印象的だった。

◆「男性は美しければいい」

 ジャンヌはダンサーであった母と同様、当初はダンサーとしてキャリアを歩み始めたが、パリのコメディ・フランセーズでマリー・ベル主演作『フェードル』を目にしたことで女優への道を志し始めた。

 そんなジャンヌは晩年このように話していた。

「ダンスは情熱だったわ。でもあの観客の席に座っていたら、初めての舞台だったけど、私は観客としてただ暗闇に座っているような気分ではなくなったの。私は無名でいるために生まれてきたのではなかった。女優になりたいのだとすぐに分かったの」

 さらに、ジャンヌは「(映画業界で働くのは)お金や名誉のためではなく、現実世界から逃避させてくれるからよ。学校に対する興味は全て失われたわ」と語っていた。

 恋多き女優としても知られた。最初の夫である俳優のジャン=ルイ・リシャールとの間に息子ジェローム・リシャールをもうけたが後に離婚、その後映画監督のウィリアム・フリードキンと再婚したものの離婚に至っている。また、ファッション・デザイナーのピエール・カルダンとのロマンスもささやかれたこともあった。

「私はお金も知性も名声もすべて持ってる。だから男性は美しければいい」

 今でも語り継がれるこの名言を生み出したジャンヌ。シャネルを着こなし、タバコをくゆらせ、80歳を過ぎてシワだらけになってからも堂々とスクリーンで主役を張った。

 いまだに“女は笑顔じゃなくちゃ”と「口角上げ」にいそしむ私たちは、ジャンヌ・モローの映画を観たほうがいいかもしれない。

<TEXT/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>

関連記事(外部サイト)