『わたナギ』ナギサさんで思い出す、主夫の彼氏からの別れの一言

『わたナギ』ナギサさんで思い出す、主夫の彼氏からの別れの一言

『わたナギ』ナギサさんで思い出す、主夫の彼氏からの別れの一言の画像

9月に最終回を迎え、女性たちの間では『半沢直樹』と同じくらいに大きな話題となった連続ドラマ『私の家政婦ナギサさん』(TBS系)。掃除に洗濯、料理とどんな家事でも難なくこなしてしまう大森南朋演じるナギサさんに、「あんな夫が欲しい!」と思った人も多いのではないでしょうか。

◆仕事を辞めた彼氏に「主夫になって」とお願い

「私もドラマを毎週観ていました。面白かったんですけど、昔のことを思い出しちゃって……」

 意味ありげにそう語るのは、生活用品メーカーで管理職を務める桑本美羽さん(仮名・38歳)。彼女がかつて同棲していた男性は主夫だったそうですが、本人の意思ではなかったといいます。

「同い年のカレとは学校こそ違いますが、大学時代から付き合っていたんです。就職して3年目からは一緒に暮らしていたんですが、彼は27歳のときに会社を辞めちゃったんですよ。

 それでもお金にはしっかりしていたタイプで貯金はあったようで、焦って仕事を探すわけではなく、しばらくのんびりすると話していたんです。だから、私も『だったら主夫をやってよ』って軽い気持ちでお願いしてみたんです。そしたら二つ返事でOKしてくれたんで、それからは家事をカレに任せることにしたんです」

◆彼氏が働かずに主夫をしてもまったく問題なかった

 当時、すでにキャリアウーマンとしてバリバリ働いていた美羽さんは、同年代の女性よりも多くの給料をもらっていました。彼氏が働かずに主夫をしてもまったく問題なかったそうです。

「けど、あまりに自分本位の考えで、少し傲慢だったのかもしれません。私がラクをしたかったばかりに家事を彼に押しつけたようなものですから」

 主夫といってもそもそも籍は入れていません。子供もいないし、部屋も広くはない。ですので過酷な家事労働を頼んだわけではなく、傲慢でもない気がしますが…。

◆主夫を満喫しているように見えた彼氏からまさかの別れ話

「カレは主夫をそれなりに楽しんでいるように見えました。本人も『家事をしても日中は時間があるからゴロゴロしたり、本を読んで過ごしてる』と話していたし、私が思っている以上に主夫に向いていたのかなって。

 私としては仕事に集中できるし、この状態がずっと続けばいいくらいに思っていました」

 ところが、彼氏が主夫をはじめて1年が経ったころ、その生活が突然終わりを迎えることに。ある週末の夜、彼がいつになく真剣な表情で「大事な話がある」と言うと、交際の解消を告げてきたそうです。

「カレ自身、主夫はすごく居心地がよかったと話していましたが、『このまま主夫を続けていたら僕はダメになってしまう』って。

 私は全然気がつかなかったんですけど、悩んだ末の結論というのがわかったし、そもそも主夫をさせたのは私です。主夫をやめたいというだけなら話し合いの余地はあったかもしれませんが、それを飛び越えて別れると言ってきた。本当は嫌だったけど、私にはそれを受け入れて別れに応じるという選択しかできませんでした」

 別れてから10年が経ちましたが、美羽さんは今も独身。数人の男性と交際したものの3年前からは彼氏もいない状態だといいます。

◆主夫を頼んだことを後悔。でもそれが原因?

「できれば結婚したいと思っていますけど、このまま一生独身かもしれないなって。改めて振り返ってみると、あのカレが結婚に一番近い存在だったのかも。同棲した唯一の男性でしたしね」

 それだけに悔やんでも悔やみきれないものがあるようです。

「カレに主夫を頼んだのは、本当に引き受けてくれたらうれしいけど、さすがに断るだろうと思っていたんです。けど、軽いノリで安易に言ってしまった。あのときのカレの立場を考えれば、断りずらい頼みだと想像がついたはずなのに……。

 カレは家事もそつなくこなしてくれたし、結婚して共働きで家事分担しても上手くやっていけはずです。でも、自分のせいでそんな未来をフイにしてしまった。その後悔は今だに忘れることはできません。きっとこの先も消えることはないんだろうなって」

 確かに、パートナーに主夫/主婦をお願いするのは、ある意味一生を左右するようなことです。とはいえ、彼氏が「主夫をやめて仕事を探す」と言えばすむ話なのに、「別れる」と決めたのは、何か別の原因があったのかも…という気もするのでした。

―恋愛・結婚“私の失敗”―

<文/トシタカマサ>

【トシタカマサ】

一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

関連記事(外部サイト)