“ポスト渡部建”と噂のパンサー向井。イケメンMCとして渡部を超えるか

“ポスト渡部建”と噂のパンサー向井。イケメンMCとして渡部を超えるか

(※画像:TBS FREE 公式サイトより)

10月17日にスタートした『王様のブランチ』(TBS系、土曜朝9時30分〜)の深夜版『真夜中のブランチ』(土曜深夜1時28分〜)。本家よりも笑いはより多めでより若者をターゲットにしたというこの番組のMCに、お笑いトリオ・パンサーの向井慧さん(34)がミキの二人と共に抜擢されました。

 今をときめく“お笑い第7世代”のミキはともかく、なぜ彼がMCに? という声もあるかもしれません。しかし、最近のパンサーは『有吉の壁』や『ロンドンハーツ』などで、改めて実力や面白さが再評価されていると言っていいほど大活躍中。

 なかでもツッコミ役の向井さんは進行役や存在の安心感などで多くの芸人さんやスタッフから一目置かれていると言います。

◆芸人仲間は「パンサー向井が欲しい」

 向井さんの評価の高さは多くの芸人の口から語られています。『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「俺らビミョーな6.5世代芸人」では、第7世代に対する自虐を放った向井さんに対し、三四郎の小宮さんが「(向井は)ずっと司会もしていたし、僕らの代表みたいな存在」とエールを送っていたのが印象的でした。

「東京って難しい芸人」の回でも、その場にいないにもかかわらずまとめやツッコミ役として「(僕たちのコンビに)パンサー向井が欲しい」と、天竺鼠やプラスマイナスに加入を切望されるほどでした。

◆ロケMCとしても一目置かれ、愛される

『水曜日のダウンタウン』(TBS系)では、「『霊感が強い』と自称する女タレント、ヤリにいってる説」という企画に向井さんはロケMCとして参加。企画名で分かる通り、進行が困難を極めそうなこの企画にMCで抜擢されるのは、芸人のみならずスタッフから能力が認められていないとありえないでしょう。

 また、『有吉の壁』(日本テレビ系)では、司会の有吉弘行さんが執拗に開会宣言をフるなど、陰になりがちな向井さんに光が当たるようにいじっている場面も多々見られます。そんな芸人やスタッフから一目置かれ、愛される存在の向井さん。躍進ぶりは誰もが納得なことでしょう。

◆かつては「どう笑っていいかわからない」芸人だった

 また、パンサー向井さんと言えば、イケメン芸人としても有名です。かつては「出待ち率ナンバー1」などと、アイドル的人気でもてはやされ、2015年のよしもと男前芸人ランキングでは1位に輝きました。

 ですが出だした頃の本人はというと、当然芸人としてのプライドもあり、その扱いは不本意だったようです。先輩芸人の自虐のフリに使われたり、NON STYLE井上さんのような返しを求められることがあったと『あちこちオードリー〜春日の店あいてますよ?〜』(テレビ東京系)などで当時を憤りながら語っています。

◆芸歴を重ね“笑える隙”が生まれた

 ただ、不本意な時期を過ごし、新世代の台頭に怯えながら芸歴を重ねたことが、彼に対する“笑える隙”を生み出したように感じます。

 イケメン、高学歴(明治大学卒)、真面目、ツッコミ・まとめ役、明るい、性格よさそう…あまりにパーフェクトのため、かつてはどう笑っていいのかわからない芸人さんでした。

 そのような芸人さんが笑いをとるためには話術の面白さや大喜利的なセンスが相当必要とされ、ハードルも上がります。不幸にも彼は、自ら言うように同じパンサーの菅さんのような雰囲気や大喜利的な面白さ、尾形さんのような勢いや天然ボケ的面白さがありませんでした。

 しかし、今。年齢を重ね、アイドル的人気の呪縛が解き放たれたことや、経験や芸歴を積み、毒や自虐を面白おかしく言えるようになったことで、視聴者も安心して彼を笑えるようになってきたのです。

◆アンジャッシュ渡部との共通点と、異なる部分

 イケメンで回しがうまいコント芸人ということで思い出されるのが、現在謹慎中のアンジャッシュ渡部建さん(48)です。渡部さんはくしくも本家・王様のブランチで司会を務めていた存在。彼は今、ご存じの通り不倫問題で謹慎中です。バラエティの各所で活躍しつつある向井さんに対し、「空いた枠を彼が埋めるのでは」「ポスト渡部」という声も業界内ではあると言います。

 しかし、器用で余裕があるように見えていた渡部さんと違って向井さんはどこか「不器用さ」を感じさせます。そこが多くの人々に愛されるもうひとつのポイントでもあるのです。

◆お笑いを愛し、真面目に向き合っている

『あちこちオードリー』(テレビ東京系)で向井さんが話した、「もてはやされていた頃は先輩芸人のフリに使われて嫌だったのに、今同じことを第7世代にしている」という悩み、「お笑い好きなんだけど、(お笑いは僕を)愛してくれてない。片思いだなって思うときあります」という発言、「こういう裏側話す系でしゃしゃってる向井も嫌い」などの言葉はお笑いを愛し、真面目に向き合っているからこそ出るもの。

 その悩み、あがいている様子は多くの視聴者の心をつかみ、『あちこちオードリー』のオンラインイベントのゲストにもピンで呼ばれたり、TVerでその回が再配信されるなど話題を集めています。

 そんな向井さんの現在の大活躍ぶりは必然的なものなのかもしれません。いまやお笑いに愛されている存在と言ってもいいでしょう。もしかしたらそれに向井さん自身が気づいていないだけなのかもしれませんね。

<文/小政りょう>

【小政りょう】

映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

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