毎日“白い粉”を持ち歩き…5キロやせたら医師に激怒された理由

毎日“白い粉”を持ち歩き…5キロやせたら医師に激怒された理由

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「昔と生活スタイルは変わらないのに、トシのせいかどんどん締まりのない体型になってきちゃって。絶賛婚活中なので、これではマズいとダイエットを開始したんです」と話す大宮真理子さん(仮名・40歳・住宅メーカー)。

 運動が大の苦手だという大宮さんが選んだのは、「難消化性デキストリンダイエット」。

 難消化性デキストリンとは、でんぷんを調製した粉末の水溶性食物繊維のこと。これを水などに溶かし食前に飲むと、脂肪や糖の吸収スピードが遅くなるほか、整腸作用などもあるため、ダイエット効果が期待できるのだとか。

◆“白い粉”を小袋で持ち歩く日々

「“難デキ”は有名メーカーから一回分ずつ包装された商品も売られていますが、それだと高くつくので、ネットで2s入りの大袋を割安でドンと購入。ミニサイズのジップロックに小分けして持ち歩き、毎食ごとに飲むようにしました」

 難デキは無味無臭。お茶やコーヒーなどに入れても違和感がないため、飲むこと自体はまったく苦痛ではなかったそう。

「ただ、難デキを飲み物に仕込んで飲んでいる姿を人に見られるのはちょっと恥ずかしくて。会社でのお昼はたいていお弁当なので、自分の席でサッと早技でペットボトルに入れて飲んでました。

 仲のいい友人には堂々と見せていましたが、ランチや飲み会のたびにおもむろにバックから難デキを取り出す姿がウケるらしく、“怪しい白い粉を持ち歩くおばさん”という異名をつけられました。まあ確かに、その通りですけどね……」

 そんな、錠剤のように簡単には飲めない“白い粉”の取り扱いを持て余すなか、ある悲劇が。

「会社の後輩の結婚式に出席することになり、どこでどう難デキを飲むか悩んだ末、サブバックに小さいペットボトルと小分けジップロックを入れておいてトイレの個室でこっそり飲むことにしたんです。ところが、テーブルがない場所での仕込みは予想外に難しく、手がすべって難デキをぶちまけてしまったんです」

 トイレットペーパーで辺りをザッとふき取り原状復帰させたそうですが、問題はワンピース。黒のシフォンシルク生地に粉末が入り込み、払ってもなかなか取れないのです。

「水で拭きとろうと仕方なく個室から出たのですが、粉まみれで個室から出てきたアラフォー女を見て居合わせた招待客は絶句。『見てはいけないものを見た』という感じで、みなそそくさと出ていきました。いやー、最高潮に恥ずかしかったですね。“やべぇ先輩を持つ新婦”と思われてしまった後輩には心底申し訳ないです」

◆ダイエットのおかげで5キロ減ったけど……

 そんな辱めを受けながらも地道に続けた結果、体重は5キロ減。お腹周りなどかなりスッキリしたそうですが……。

「同時に食事制限もしていたので栄養不足になってしまったようで、体調は最悪。体がだるく口内炎ができまくり生理も止まってしまったので、ひとまずレディースクリニックを受診したんです。そしたら医師に『生理が止まるほどのダイエットは絶対ダメ! このまま女性ホルモンが出なくなったら閉経して子ども産めなくなるよ! そういうケースもあるんだからね』と怒られ、真っ青に。だって私、まだまだ出産する気満々ですから」

 当然、ダイエットは即中止。栄養豊富な食事を心がけたところ、あっという間に元の締まりのない体型に戻ってしまったとか。

「婚活のために苦労してやせたと思ったら、まだ相手すらいない妊活のために小デブに戻る。私はいったい何をしたいのでしょうか? 自分でもよくわからなくなってきています」

 最近は、「運動でやせるのがやっぱり一番健康的」と考えを改めスポーツジムへの入会を決めたものの、体験トレーニングに向かう途中に駅の階段でコケてねん挫し、完治するまで見合わせとなっているそう。何をやっても歯車がうまくかみ合わず、「四十にして惑いまくり」な自分が不安でならないそうです……。

―シリーズ ダイエット“悲喜こもごも”体験談 vol.8―

<文/鈴木うみこ イラスト/ただりえこ>

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