Go Toトラベルで毎月旅に行く31歳女性。ますます乗り鉄がやめられないワケは?
2020年11月29日 15時11分 女子SPA!

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大幅な割引に地域共通クーポンの配布などで好評のGo Toトラベル。最大で実質半額ほどで旅ができるため、積極的に活用している人も多いでしょう。
団体職員の吉見祐子さん(仮名・31歳)は、子供のころから大の鉄道ファン。キャンペーンが始まった7月下旬以降、月1〜2回のペースで鉄道の旅に出ているといいます。
◆鉄道ファンにとってGo Toトラベルは絶好の機会
「春からしばらくはお家生活していましたが、Go Toトラベルが始まったら列車旅をしたい気持ちが抑えられなくなっちゃって。
普通の温泉旅行とかは友達と行きますが鉄道メインの場合はいつも1人だし、以前から衝動的に出かけることが多かったんです。当日のネット予約でもGo To割引で安く泊まれますし、食事や買い物も地域共通クーポンが利用できるので意外と安上がりなんです」
今年の夏は北海道や四国、九州で特急乗り放題の格安周遊きっぷが期間限定で発売されていたそうで、まだ自粛ムードが残っていた中でも遠出しまくっていたそうです。
「9月になって旅行する人が増えましたが、私の周りにはまだ控えたほうがいいって考えの人が多く、ひんしゅくを買っても困るので旅のことは一切話していません。コロナ前はLINEやツイッターに旅先の画像とかはひんぱんに上げていましたが、今はそれも控えています」
◆家でもYou Tubeの車窓動画を毎日見ている
ちなみに鉄道ファンといっても何が好きなのかは人それぞれ。彼女の場合は列車の旅が大好きな「乗り鉄」で、車窓からの景色を数時間眺めていてもまったく飽きないとか。
「ふだん、家に居るときもYouTubeの車窓動画はほぼ毎日見ていますし、その映像を眺めながらご飯を食べたりしています。なんか列車の中で食事をしているような気分になれるじゃないですか」
そう言われても鉄道に興味のない人にはさっぱり理解してもらえなさそうですが、「別に共感してもらえなくても全然構わない」と気にする様子はありません。
◆御朱印の鉄道版「鉄印」集めで全国をめぐる
「だって趣味ってそんなものじゃないですか。たまに自分の好きなモノを押しつけてくる人っていますけど、私そういうのがすごく苦手なんです。
だから、自分はそういうことを絶対にしないように心に決めているんですよ。もちろん、興味を持ってくれたらうれしいですけど、周りの友達や同僚には残念ながら誰もいなくて」
そんな祐子さんが鉄道の中でも最近新たにハマっているというのが「鉄印集め」というもの。近年、女性の間で神社やお寺でもらえる御朱印(ごしゅいん)が人気ですが、要はそれの鉄道版だそうです。
半官半民で運営されている全国40社の第三セクター鉄道による今年7月から始まった企画で、実際にそれぞれの鉄道に乗らないと鉄印はもらえません。しかも、対象となる鉄道会社は、北海道から九州まで全国各地に点在。それもローカル線が多いため、コンプリートはかなり大変です。
「なんとか頑張って半分近くまで集めましたが、完全制覇にはまだまだ時間がかかりそうです。けど、おかげで鉄印集めという新たな旅の目的ができましたし、年末年始は実家に帰省せずに残りの鉄印を求めて各地をめぐる予定です」
◆同じ鉄道好きの男性が恋人になってくれたら
趣味のおかげで充実しているのはいいことですが、同年代の友人たちは次々と結婚。一方で自身はここ3年は恋人がいないフリーの状態。あせりやプレッシャーを感じることはないのでしょうか?
「残念なことにそれがないんです(笑)。両親は昔から『結婚・出産だけが女性の幸せじゃない』と言ってくれるので助かっています。
一生独身でも構わないって宣言するつもりはないですが、今は好きなことを優先させたいって気持ちのほうが強いんですよ。まあ、鉄道好きの方が彼氏になってくれたら、そんなにうれしいことはないですけどね」
最近でこそ女性の鉄道ファンも増えてきましたが、圧倒的に多いのはやはり男性。旅先で同じ趣味を持つ相手と運命的な出会いをする可能性もあるかもしれませんね。
―私の〇〇依存―
<文/トシタカマサ イラスト/とあるアラ子>
【トシタカマサ】
一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。