田中圭『先生を消す方程式。 』に賛否両論。ツッコミポイントが続々

田中圭『先生を消す方程式。 』に賛否両論。ツッコミポイントが続々

(画像:「先生を消す方程式。」Twitterより)

ドラマ『先生を消す方程式。』(テレビ朝日系)通称『せんけす』は、11月21日放送の第4話にて第一章が完結となりました。

 主演に今をときめく人気俳優・田中圭、共演には注目度の高い山田裕貴と怪演女優の松本まりかを迎え、脚本は多くのバラエティ番組やテレビドラマでヒットを飛ばした鈴木おさむ。そうそうたる布陣なだけに、鳴り物入りで始まった今作ですが、今のところSNSでの本作の評価は驚くほどに賛否両論がわかれています。

 かくいう筆者も、正直なところ少々「?」と感じているのは確か。田中圭お決まりの「嫌いじゃないです」笑顔や、山田裕貴のガン極まりなサイコパス演技など、グっとくるところはたくさんあるんですけどね……。

 そこで今回は、筆者が個人的に今作でどうしても気になった引っかかりポイントをピックアップ。第一章を振り返りつつ、今後の展開についても考察していきたいと思います。

◆セットがとにかくチープすぎる!

 物語は名門私立高校・帝千学園に、義澤経男(田中圭)という教師がやってくることから始まります。

 東大進学率が高くセレブ層の子息が多いこの学校で、義澤は様々な問題を抱えている3年D組の担任になります。人気インフルエンサーである女医の娘、パパ活の元締めである飲食チェーンの社長令嬢、傍若無人に振舞う大企業の社長息子。

 主にこの3名が教室内で幅を利かせる中、その裏で糸を引く優等生の存在があるのですが、さらに義澤に友好的と思われた副担任・頼田朝日(山田裕貴)こそが彼らを操る黒幕であることが、第一話で明かされます。

 この時点で妙な引っかかりとなってしまったのが、主な舞台となる教室および学校の背景のチープさ。貧弱というか安っぽいというか……。生徒の数が異様に少ないこと、エリート校ゆえに教室内に乱れがないことなどを踏まえると致し方ないとは思うのですが、同局のバラエティ番組『しくじり先生』の教室セットの方がまだ作り込まれているような気もします。

 その後、義澤の恋人である前野静(松本まりか)が眠ったままの病室シーンも出てきましたが、ここに対しても同様のチープさが目立っており、今いち感情移入がしづらくなっているような。もちろん、美術的な部分に期待をするドラマでないことはわかっていますが、それにしてもスルーしづらいポイントでした。

◆本当に彼らはエリートなのか?

 義澤は生徒たちの手によって、何度も追い込まれて命の危険に晒されますが、その度に教室に蘇り生徒に対して彼なりの「教育」を施します。義澤が不死身すぎることも明らかなツッコミポイントなのですが、回を追うごとに浮かび上がってくるのが、「ここの生徒たち、本当にエリートなのか…?」という疑問。

 これは彼らの「先生を消す方程式」が、余りにも雑すぎるから!水を被せてビショビショにし、学校の階段から突き落として意識不明にさせ、3人がかりで首吊りしたかのように見せかけ、病院に潜り込んで静の呼吸器を外そうとする……こんなアリバイもトリックもあったもんじゃない犯行の数々が、進学校に通うエリートのやり口だなんてちょっとした驚きです。

 第4話に至っては生徒たちが4人で義澤を殺すために3mの穴を掘っています。しかも、スコップの手作業で。

 これはアナログすぎるだろ!それこそ同局の『ロンドンハーツ』のスタッフに教えを乞うべきでは、という考えが一瞬だけ頭を過りましたね。あれだけ第1話で「東大」「エリート」を強調していただけに、頭ではなく体力勝負で殺しにかかっている姿にどうしようもなく違和感が沸き上がってきました。

 もしも「セレブの子息が多い」という設定だけであれば、あまり気にならない部分だったかもしれません。

◆義経先生、死んじゃったけどどうすんの?!

 第4話では、恋人の静を階段から突き落とした犯人が頼田であることが判明。自白を録音した義澤はついにその敵を討つことができるのか?!と思いきや。なんと元不登校生徒で義澤にすっかり懐いている生徒のピンチを救うために、逆に頼田から追い詰められてしまい、なんと死んでしまうのです!

 ここで「第一章 義経、討伐編 完結」となり、第5話の次回予告では暴走を始める頼田の姿が映っていました。第4話のラストで義澤の命が絶たれたというはっきりしたモノローグが入った上に例の3mの穴に埋められたのは間違いなく、どう考えても生きてはいない……。主人公不在で物語は進んでいくのでしょうか。

 去年、田中圭は秋元康が企画した『あなたの番です』(日本テレビ系)でも主役を演じていました。この作品ではもう一人の主人公である原田知世演じる手塚菜奈が、ドラマの折り返し地点で死んでしまうという衝撃の展開を見せましたが、さすがに今回は彼の単独主演ですし同様の流れにはならないはず。

 となると、このまま義澤は死んだままにはならないのでは?予告で映し出される数字やチンギス・ハーンっぽい影を踏まえるとまだ何かトンデモ展開が待っているのではないか?!

 あらためて物語をなぞってみると、結局のところ今作に思い切り惹きつけられてしまっている自分がいるのも否めません。視聴者視点からのツッコミポイントすら、放送作家・鈴木おさむの想定内、手のひらの上という可能性も大いにあります。

 11月28日からスタートする『せんけす』第二章、色んな意味で期待したいと思います。

<文/女子SPA!編集部>

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