スニーカーの次はトレッキングシューズがトレンド。街歩きでは何を合わせる?

スニーカーの次はトレッキングシューズがトレンド。街歩きでは何を合わせる?

TPOをわきまえながらトレッキングシューズでお出かけしよう ※画像:WEAR



【モードをリアルに着る! Vol.51/小林直子】

 ここ数年、ウエア全体のカジュアル化がいっそう進みました。ジャケットにTシャツ、ジーンズでどこへでも行けて、今ではスーツやドレスにスニーカーは当たり前です。

 カジュアル化するに当たって取り入れていったのは主にジーンズやカーゴパンツといったワークウエアでした。

 そのワークウエア一帯を耕(たがや)しつくした後に取り入れのターゲットになったのはスポーツウエアと、そしてアウトドアウエアでした。

 特にここ2、3年のスニーカーのモード化は激しく、服のシルエットが大きくなり、過剰気味の装飾をいいことに、スニーカーは大きく、かつごつくなりました。

 そして、ついにはスニーカーでは飽き足らず、トレッキングシューズにまで手を出し始めたのがここ最近です。

◆ドレスにトレッキングシューズのGUCCIスタイル

 より複雑で、難易度が高くなったグッチの2018年秋冬コレクションにあらわれたこのルックは、ドレスにトレッキングシューズタイプのスニーカーという、アウトドアウエアのモード化を象徴する一つのスタイルです。

 普通に考えたらドレスにはパンプスやサンダルをはくところを、まずはスニーカーを、そしてそれをより進化させるために、もっと装飾的で、より大げさなトレッキングシューズが選ばれました。

 この、ちょっと普通の人には理解不能なグッチのルックでそのままで街を歩くという人はめったにいないでしょう。けれども、そのグッチの濃いエッセンスは薄められ、より実現しやすい形になって一般にも広がるのは時間の問題です。

 では私たちがグッチ風にトレッキングシューズを取り入れるにはどうしたらよいでしょうか。

◆機能も注目してトレッキングシューズを選んで

 まずは、アウトドアウエアブランドのトレッキングシューズを買いましょう。

 スポーツウエアと同様に、アウトドアウエアについても、中途半端にデザインされているアパレルメーカーが作るものよりも、アウトドアウエアのブランドが作るシューズのほうが、機能的、デザイン的にもずっと上等です。

 デザインは今の気分で選ぶならより装飾的、つまり必要以上にごてごて飾りがついているものがいいでしょう。しかし、この過激な装飾性は一歩間違うと、格好悪いと紙一重なので、よりスタイリッシュにはきたい場合は装飾の少ない、シンプルなデザインのトレッキングシューズを選ぶといいでしょう。

 トレッキングシューズを選ぶ上で重要なのはその機能です。多くのものは、水をはじくはっ水性素材が使われていると思います。これはほとんどのスニーカーにはない特徴です。水をはじくとどんないいことがあるか。説明するまでもなく、雨の日に対応できます。

 日本では秋も長雨の季節。うっかりスニーカーで出かけて、雨でずぶ濡れになったという経験をお持ちの方も多いでしょう。しかし、防水、はっ水機能とも兼ね備えたトレッキングシューズなら、その心配が要りません。どうせ買うなら、水をはじくシューズを選びましょう。

◆トレッキングシューズにドレスやスカートを合わせてみましょう

 さて、ではこのトレッキングシューズ、何と合わせるかです。カーゴパンツやジーンズと合わせるのなら、それは普通です。アウトドア用のカーゴパンツなら、ザックを背負ったら、ちょっとした低山登山へ行くことができます。もちろんそれもありです。

 しかし街で今、わざわざトレッキングシューズをはくとしたら、そこはこのグッチのように、ドレスやスカートといった、今までは合わせなかったものを合わせてみましょう。

◆大きく、ボリューム感があるものを合わせて

 合わせるときのポイントは、靴がごついので、シルエットはタイトなものではなくビッグなものやプリーツやフレアといったボリューミーなもの、また、丈も長めのほうが合わせやすいでしょう。

 ごつくヘビーな靴に、大きく、ボリューム感があるものを合わせてくるのが2018年の気分です。もう既に持っている服を点検して、よりビッグなもの、ボリューミーなものを合わせましょう。

◆TPOに気をつけましょう

 ただし、そうはいってもやはりそれはトレッキングシューズ、どこへでもずかずかと入っても構わないわけではありません。

 スニーカーの次はトレッキングシューズを合わせるのが格好いいのだよと、理解している場まではOKですが、そんな靴をはいて、いったい何なの?と、眉をひそめる皆さんがいることもまた事実です。格式高いレストランやホテル、もちろんオフィシャルな場にそんな靴をはいていくのはやめましょう。

 どうしてそんなスタイルが眉をひそめられるかというと、一種のなれなれしさ、厚かましさがよく思われないからです。

 格式高く、オフィシャルなスタイルで客人をもてなそうとしているその場に対しては、そこへ行く人は敬意を表さなければいけません。それが知的な大人のおしゃれなふるまいというものです。

 おしゃれとはほど遠い人になってしまわないように、気をつけながら、トレッキングシューズで出かけましょう。

<文/小林直子>

【小林直子】

ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に

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