どん底を見た女性が語る「本当に愛される私の作り方」が刺さる。著書も話題に

どん底を見た女性が語る「本当に愛される私の作り方」が刺さる。著書も話題に

「お金のことは日本に住んでいればなんとかなると思っています」



「どうして上手く行かないんだろう」。何でも器用にこなすあの子を横目に、涙を飲み込んだ経験、女の子なら誰しも一度はあるのではないでしょうか?

 そんな悩める女子のための一冊『大丈夫、君は可愛いから。君は絶対、幸せになれるから』(KADOKAWA)が発売1週間で重版が決定するなど話題です。

 一体、何が女子の心に刺さるのでしょうか。この本の著者であり、かつて「女子SPA!」でも恋愛相談の連載を持っていた、元風俗嬢&精神科・美容外科の元看護師という異色の経歴を持つyuzukaさんに話を聞きました。

◆異色の経歴、yuzukaさんとは

――まず、yuzukaさんの肩書やご経歴をお聞かせください。

yuzuka:もともと精神科の女性開放病棟で看護師をやっていました。そこで、精神と美容の関係性についていろいろ考え始め、美容外科の看護師に転職した後、母親の借金が発端となり、風俗業界に足を踏み入れたという流れですね。

 もとから言葉を書くことは好きだったんですが、それくらいから本格的に、精神科や美容整形では救えない女の子たちのために、ライターとして恋愛コラムなどを書くお仕事を始めて……。今に至ります。ぶっ飛んでますね。

――そして、今では女性メディアの編集長に。

yuzuka:まぁ一応ですけど(笑)。最初はTwitterやnoteで、風俗嬢としての愚痴や美容についてつぶやいたりしていたんですけど、「女子SPA!」さんや他のメディアでコラムを書かせていただくようになり、伝えたいものが明確化してきた。それなら自分でメディアを持ったほうが早いよねとなっていきました。

◆「女の子はありのままでいい」という風潮

――伝えたいものとは、具体的に何でしょうか。

yuzuka:主にメンタリティについてだったり、恋愛や、女性としての生き方についてです。例えば、最近は「女の子はありのままでいい」という風潮がありますよね。私、そこに疑問を抱いていて、今は女の子ならなんでもありという感じで「肉体関係も自由奔放でいい」だとか「男に媚びないで!」と、言われがちなんですが……。

 変な話ですけど、上手に生きるにはぶりっこだったり、自分本位というよりは工夫して愛されるようにしたほうが、プラスになることが多いと私は思っていて。昔で言うところの花嫁修業じゃないですけど、綺麗事だけじゃないものを提供できるようにしたいんです。

――たしかに今回の本には、ありのままについて多く語られていますね。

yuzuka:ありのままの自分というのは、生まれたてのボサボサの自分ではなく、「愛されるありのままの自分を作りませんか?」「受け入れられるための努力をした上でのあなたもありのままなんだよ」という提案なんです。

◆「怒ってもいい、泣いてもいい、不機嫌でもいい」

――なぜ、多くの女性はありのままを受け入れられないのでしょうか。

yuzuka:みんな、怒りや悲しみなどのマイナスな感情を感じてはいけないと思いがちで、我慢することが美徳だと思い込んでいます。なので、私は「怒ってもいいし、泣いてもいい、不機嫌でもいい」と伝えています。

 そうすると、人って結構楽になるんですね。他人に伝える前に自分の意見や感情を整理してから表現できるようになるので、人間関係も徐々に好転していくんです。

 そういうとき私は「我慢するのでも、そのままぶつけるのでもなく、かわいくわがままを言え」ってアドバイスしています。「私、不機嫌なの」って上目遣いで可愛く伝える。それができるだけでもとだいぶ生きやすくなりますよ。

◆すごく時間がかかってしまいました

――今回の本はどういう経緯で進んだんですか?

yuzuka:最初はTwitterのダイレクトメッセージで出版社の方から連絡をもらいました。複数の出版社から同時に声をかけてもらっていたんですが、ツイッターまとめみたいなものではなく「書き下ろしで出したい」と言ってくれたKADOKAWAさんに決めました。

 ただ、実は今回の本は完成までに1年ほどかかっています。女性向けの本ですが、共感だけで終わらせたくなかったので、何か具体的な利益を提示しようと作り込んでいたらすごく時間がかかってしまいました。

――どういう人に読んでほしいですか?

yuzuka:私の元にたどり着く女の子には恋愛で悩んだり、誰かに相談したりしてすでにいっぱい否定されてきた子が多いと思うんです。

 そういう子に「でも大丈夫だよ」と寄り添って、一緒に解決策を考える本になってるので、悩み尽くしてどうしようもなくなった時、最終的に手に取ってくれたら嬉しいです。

◆目標を自分以外の他人に定めてしまうと危険

――本には「あなたの武器」「あなたにしかない光」を見つけることの素晴らしさが書かれていますが、どう見つけるのがよいのでしょう?

yuzuka:気をつけてほしいのは目標の定め方です。誰しも美しさの目標があると思うんですけど、その目標を自分以外の他人に定めてしまうと「あの人になるには整形しなきゃ」「ダイエットしなきゃ」とゴールのない地点に向かって走ってしまうので不健康なんですよね。

 本にも書きましたが私のおすすめは「デートの前のお風呂上がり」みたいな、自分にとっての最大限いい感じを目標にすることです。つまり、手段にこだわるのではなく目標を変えて、自分に寄り添えば自分自身の可愛さに気づけると思います。

――結局、女性の抱える問題の本質は何でしょうか?

yuzuka:結局は自尊心の低さだと思います。変な男と関係をもってしまった挙げ句、「セフレとしてめちゃくちゃされている」とか「彼氏に浮気された」とか。それでも、別れられない女の子が多いんです。

 世の中には「自分なんて幸せになれない」と考える女の子がたくさんいます。特に風俗とか水商売をやっている女の子は「どうせ別のところでは働けない」とか「私は可愛くないから」と、恋愛だけではなく、仕事などの面でも卑屈に考えてしまうんです。それは不健康ですよねっていうことを訴えたいです。

◆「お金のことでは絶対死ぬな」

――彼女たちはお金の問題も抱えていると思います。

yuzuka:これはすごく難しいですよね。私自身も弁護士さんに相談したり、いろいろあったんですけど、一番伝えたいのは「お金のことでは絶対死ぬな」ということです。

 正直、お金のことは日本に住んでいればなんとかなると思っています。いざとなれば自己破産もありますし、取り立てが怖いなら逃げていい。借金を抱えている風俗嬢が弁護士さんと相談して、債務整理すればどうにかなるケースも多いです。

――なぜ彼女たちはそこに気づけないのでしょうか。

yuzuka:月々の利息や、最終的な返済額など何が何だか整理できていない女の子が多いですね。ひとつひとつクリアにすると、解決していくということを伝えたいですね。

 私がやっているウェブメディアでも「人生のほころびをほどく」をテーマにしているんですけど、絡まった紐の一番最初から紐解いていくような感覚です。

◆芝居を主催!「企画監修は私がやります」

――今度、メディアでお芝居をやられると聞きました。

yuzuka:そうなんです。主催はメディアでやって、企画監修は私がやります。オーディションから場所押さえまで全て自分たちでやりました。

 今回のストーリーは小説家の木下半太さんの本が原作で、実際に演出も、木下さんが行ってくれます。すでに何回も実写化されている物語で、演劇初めての女の子でも、見に来てくれたらスカッとする内容になってます。何と言っても、序盤で不倫男が殺されるので(笑)。

――なんと! また、どうして舞台なんでしょう?

yuzuka:理由はおいおい説明していくのですが、コラムや書籍だけではなく、直接家を出て何かを感じるって、すごく大切なことだと思っているんです。だからこそ私のメディアでは、トークショーなど、リアルなイベントを催していて、今回の舞台も、その一環です。上演はまだ先ですが、いろいろと仕掛けていくので、楽しみにしていてくださいね。

<文/小畑マト 取材/詠シルバー祐真>

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