上戸彩が今年もCM女王に。連ドラ主演3年ナシでも企業に愛される理由

上戸彩が今年もCM女王に。連ドラ主演3年ナシでも企業に愛される理由

初のフォトエッセー集『上戸彩 20・25〜in Korea〜』(2018年9月、月刊ザテレビジョン編集部)



 ドラマ『3年B組金八先生』第6シリーズ(2001〜2002年)でブレイクして以降、今日に至るまで芸能界の第一線を走り続けてきた上戸彩さん(33)。テレビの放送内容をテキスト化した「TVメタデータ」を提供するエム・データの調べによると、上戸さんは「2018年TV-CM放送回数ランキング」における女性部門の1位です。しかも、昨年に続く連覇を達成。

(ちなみに2018年2位:綾瀬はるか、3位:渡辺直美)

 また、ニホンモニターが発表した「平成のテレビを彩ったCMキング&クイーン」という調査によると、2004年、2005年、2006年、2009年、2010年、2015年で首位を獲得しており、最多の首位獲得数=平成のCMクイーンとして君臨しています。

 キャリアを通じてCMでの活躍が際立つ上戸さんですが、なぜこれほどCM出演が多いのでしょうか?

◆連ドラ主演は3年なしでも、CM出演はNo.1の上戸彩

 2018年の上戸さんは、CM以外の出演が控えめでした。出演作品は、単発ドラマ『太陽を愛したひと〜1964 あの日のパラリンピック〜』『ミッドナイト・ジャーナル 消えた誘拐犯を追え!七年目の真実』と、ゲスト出演した『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』『名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん)』。

 連ドラのレギュラー出演はありません。ちなみに最後の連ドラレギュラー出演は、主演を務めた2015年の『アイムホーム』です。

 デビューした1999年からのキャリアを4期に区切って出演作品を振り返ると、1999年〜2003年は9本、2004年から2008年は25本、2009年から2013年は18本、2014年〜2018年は10本。2015年に第一子を出産したこともあり、ここ5年は落ち着いたペースです。それに伴い、女優としての活躍度・注目度は、以前と比べると下がったのかもしれません。

 なお『日経エンタテイメント!』6月号が発表した2018年「タレントパワーランキング」(タレントの認知度と関心度に基づく調査)では、女優編で11位。同じ85年生まれ組の綾瀬はるかさんや、自身より年下の女優たちより下位となっています。

 ですが、先述したように今年の「2018年TV-CM放送回数ランキング」では首位。短期間で制作可能という性質もあってか、CM出演は依然として多いのです。

◆上戸彩のいる企業イベントは盛り上がる

 上戸さんが多くのCMに出演できる理由の一つには、言うまでもなく、上戸さんの稀有なルックスが挙げられます。先日に開催された「M-1グランプリ2018」の放送中、Yahoo!のリアルタイム検索におけるM-1話題ワードランキングで「上戸彩最強」が挙がっていたのも記憶に新しいです(上戸さんはM-1の司会)。

 ただ上戸さんは美貌に加えて、他と一線を画す「タレント力」も持ち合わせており、これが大きいと感じます。

 筆者はCM発表をはじめとする企業イベントを多数取材していますが、男女を問わず、そうしたイベントに出演した際「自発的に動けない」人がいます。確かに、メディアや企業側の要望に応じてもらえれば、それはそれでいいのですが、上戸さんはそうした人とは異なる対応を見せます。簡単に会話を終わらせず、写真撮影では自発的にポージングを次々と変える。CM発表とは違いますが、何らかのPRイベントで観客がいる場合は「客いじり」をしたり、声援に対して愉快なレスポンスを返すのです。

 筆者はこうした能力を「タレント力」と呼んでいます。この「タレント力」の高さによって、上戸さんは率先してイベントを盛り上げてくれます。結果としてイベントは盛り上がり、CMやPRキャラクターに起用している企業側、取材しているメディア側にも好ましいものとなる。こういった、PRに繋がる積極的姿勢がCM出演につながっていると考えるのは、強引ではないでしょう。

◆母になったこと、SNSを使っていない安心感

 結婚・出産を経てお母さんになったことも好影響を与えているように思います。上戸さんは今年『イソジン』や『キッコーマン』のCMに出演しましたが、お母さんであれば、家族の健康や食生活を気にかけるのは当然ですよね。そういった部分でCMの内容との親和性が高く、視聴者への訴求に繋がると、企業側は考えるのではないでしょうか。

 そして企業にとって、上戸さんがSNSを利用していない点も好感が持てるでしょう。

 最近では、芸能人のSNSにおける発言が、大なり小なり、問題に発展する例が散見されました。芸能人を身近に感じることができるSNSですが、ふとしたきっかけで芸能人の評判を落とし、出演作やCMに影響を及ぼす可能性もあるのです。芸能人にとっては「諸刃の剣」でもあるSNSを運用していないのは、企業からすれば、CMに起用するうえで安心できますよね。

 このように、上戸さんはドラマ・映画などだけでなく、CMでも平成という時代を彩ってきました。その活躍を踏まえれば、先述した「平成のCMクイーン」という称号に異を唱える人はいないのではないでしょうか。もうすぐ新たな元号を迎えますが、上戸さんのさらなる活躍に期待が高まります。

<文/エンタメライター・優希タカシ>

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