一人旅デビューの大失敗。カップルだらけでトホホな上に、追い打ちが…

一人旅デビューの大失敗。カップルだらけでトホホな上に、追い打ちが…

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 はじめてのことにチャレンジすることを「デビュー」といいますが、中でも「一人旅」はハードルが高く感じる人もいるようです。

 今回、話を聞いたのは誕生日をきっかけに一人旅デビューを計画した上村遥さん(仮名・32歳)。しかし、待っていたのはトホホな結末だったようで……!?

◆誕生日に一人旅を計画

「当時、おひとり様という言葉を雑誌でよく見ていた私は、カッコイイおひとり様に憧れていました。そこで25歳の誕生日に一人旅を計画しようと、友人に『何か人生を変えるような経験をしたい!』と相談したんです。

 すると友人からは『バンジージャンプとかアクティビティがイイよ!』との答えが。そこからネットで色々調べた結果、東京から2時間ほどで行ける富士山のふもとでパラグライダー体験ができるプランを見つけたんです」

 誕生日の前日、パラグライダーと宿泊のセットで7000円と安さに惹かれて宿を予約した遥さん。意気揚々と宿に向かいました。

◆凍死寸前になりながら迎えた誕生日

「特に荷物もいらないだろうと、薄手のダウンジャケットにジーンズという軽装で宿に向かったら着いてみてビックリ! 宿というよりはロッジという感じで、部屋にはルームウェアどころか暖房すらないんです。宿の共用部分は暖かいのですが、部屋に入るともう死にそうなくらい寒くて……。」

 ちゃんと下調べしなかった自分が悪いと思いつつ、ともかく寒い!

 まだ10月だというのに山ということもあり、窓を開けると息が白いほどだったとか。しかも着替えもないので、ジーンズのまま寝ることに。

「寒すぎたので寝るときもダウンジャケットを着ていて全然リラックスできませんでしたね。0時ちょうどに母親から『誕生日おめでとう! 生まれてきてくれてありがとう』とメールが来たんですが、娘はいま死にそうになっていますとはさすがに返信できませんでした(笑)」

 翌日、パラグライダー体験でまたもや遥さんに試練が訪れます。

「参加者がカップルばかりなんですよ。しかも、パラグライダーってペアでやることを知らなくてインストラクターと組むことになったんです。ほかの人のサポートもしないといけないので、インストラクターの人もてんてこまいでしたね……。それでも、みんな初めてなのでそんなに高く飛べない中、インストラクターと組んだ私は1番高く飛べていました(笑)」

 しかし、トホホなことは続きます。パラグライダー体験を終えた遥さんが次に向かった先とは……?

◆富士山限定ビールを飲みに工房バーへ、ところが…

「せっかくの休みなので帰るのはまだ早いかなと、富士山限定ビールが飲める工房バーへ行くことにしたんです。途中、メロディーポイントといって車が通過するときに道路から音楽が聞こえる場所があるんです。富士山に登る人たちはこの曲を往復で2回聞くそうですが、おそらく片道だけ聞いたのは私が初めてなんじゃないかな?」と遥さん。

 ビール工房についたら、なんと店が定休日だったそう。またしても調べなかった自分が悪いのですが「タクシーも降りちゃったし周りに何もないので、近くのバス停まで歩きましたよ! そこからバスを50分待ってバスを乗り継ぎ、もう遊ぶ気力もありませんでしたね」

 到着したのは『ふじやま温泉』という富士急ハイランド前にある温泉施設。「そこで疲れた体を癒して、帰りは富士急ハイランドから新宿に向かうバスで東京に帰ってきました……」

 帰りのバス内でもカップルや学生グループの中に紛れた遥さんは「おひとり様」という状況に打ちひしがれていたそうです。現在の遥さんは1人でアジアやヨーロッパへ旅行するほど、旅慣れているそうです。一人旅デビューの失敗が、今に繋がっているのかもしれませんね。

―私の◯◯デビュー失敗―

<取材・文/カワノアユミ イラスト/田丸こーじ>

【カワノアユミ】
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。裏モノ・夜ネタを主に執筆。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。ツイッターアカウントは@ayumikawano

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