1年無料・楽天モバイルって実際どう?「お得」「ヒサン」分かれる意見

楽天モバイルの評価二分 実質ほぼ無料の端末を売って「儲かった」という人も

記事まとめ

  • 楽天モバイルは契約から1年間は無料のため、契約しようかと悩んでいる人も多いよう
  • 楽天モバイルの魅力について訊いたところ、回答者全員が「無料で嬉しい」と言ったそう
  • ほぼ無料だったという端末をメルカリで売って「儲かった」という人もいる

1年無料・楽天モバイルって実際どう?「お得」「ヒサン」分かれる意見

1年無料・楽天モバイルって実際どう?「お得」「ヒサン」分かれる意見

「楽天モバイル」では、通常2,980円/月のプランが「1年無料」になるキャンペーンを実施中(画像:楽天モバイル公式サイトより)

2020年がもうすぐ終わります。今年一番幸せだったのは、おそらく、『鬼滅の刃』に夢中になれた人でしょう。他にはあまり楽しい話題がありませんでしたから。テレビもネットも新型コロナのニュースばかりで、いつになく暗い1年となってしまいました。

 それでも、2020年にデビューを飾ったものはたくさんありました。春にはJR山手線に「高輪ゲートウェイ駅」が開業、そして「NiziU」が結成されたのも、今年の6月でした。

 さて、4月8日に“第4のキャリア”として鳴り物入りでスタートした「楽天モバイル」も、そんな「2020年デビュー組」の一員です。

 楽天モバイルといえば、テレビコマーシャルをしこたま打って、しかも契約から1年間は無料だというのだから、景気が良いですよね。契約しようかと悩んでいる人も多いかと思います。

 そんな楽天モバイルについて、「女子SPA!」「日刊SPA!」編集部内を中心に、実際に使っている人たちの声を集めてみました。みなさんのキャリア選びの参考になると幸いです。

◆楽天モバイルのポイント1「無料はウレシイ」

 楽天モバイルの魅力について訊いたところ、圧倒的に多かったのは“無料”という点でした。以下にコメントを紹介します。

「Rakuten miniの1円キャンペーンで申し込みました。スマホとしてではなく、家のWi-Fiとして使用しています。とにかく無料というのが嬉しいですね」(20代女性、Rakuten Miniで利用)

「無料というところが◎です。併用しているau回線の料金が、月3000円ほど減りました」(40代女性、iPhone 11で利用)

「1年間無料なので、使いやすさをじっくり試せるのが良いです。端末も、キャンペーンでポイントバックがあり実質ほぼ無料だったので、メルカリで即・売りました。無料どころかプラスです」(30代女性、iPhone 11 Proで利用)

 このように、回答者全員が声を揃えて「無料で嬉しい」と言っていました。「儲かった」という人までいます。みなさん鋭敏な金銭感覚を持っていて、素晴らしいですね。虚飾や貴族趣味がありません。大衆とともに生きる出版人の姿を体現しています。

 もちろん、料金が安いに越したことはないのです。来年3月にはドコモの新料金プラン「ahamo」や、ソフトバンクの新料金プラン「Softbank on LINE」もスタートし、携帯各社の値下げ競争はますます激化するでしょう。「楽天モバイル」の次なる一手にも注目したいところです。

◆楽天モバイルのポイント2「つながれば無制限」

「楽天回線」の対応エリアでは、容量無制限の高速通信が可能です。いっぽう対応エリア外では、通信すること自体は可能ですが、高速・無制限にはなりません。

 これに関しては、賛否の意見が拮抗(きっこう)しました。つながるエリアの人は「満足」、つながらないエリアの人は「不満」と口にします。

 電波に満足している人たちの声は、こうです。

「クルマ移動が多いのですが、地下駐車場でつながらないことがある以外、ほとんど問題なし。満足しています。自宅のパソコンもテザリングして使っているので、ネット回線はこれだけで十分です」(40代男性、Android One X4で利用)

「回線速度は、特に速いというわけではないのですが、仕事で使えるレベルなのでOKです」(20代女性、Rakuten Miniで利用)

 2020年12月時点で、東京23区はほぼ全域が「楽天回線」の対応エリアになっています。電波が入ることを前提とすれば、通信の品質は悪くないようです。

◆楽天モバイルのポイント3「つながらないとヒサン」

 東京23区以外の場所に暮らしている人からは、不満の声も多く挙がりました。

「埼玉県和光市では全然つながらない! 同じ埼玉県内でも、大宮より北にはつながるところがあったりとか、エリアにムラがあります。池袋で回線が遅くなるのも困りもの」(30代女性、OPPO製スマートフォンで利用)

「コンビニでバーコード決済をしようとしたら、急に圏外になって困りました。『auエリアローミング』が終了して、不便になりました」(40代女性、iPhone 11で利用)

 ちなみに、この記事を書いている私(外部ライター)の事務所は、東京都青梅市にあります。

 近所にブルーベリー畑があるようなド田舎ですので、2020年12月の段階で「楽天回線」の電波はまだ来ていません。

 対応エリアの地図をJR中央線沿いに見ていくと、今のところ、東京駅から三鷹駅の間でのみ「楽天回線」を使えるようです。これに関しては、今後の基地局増強に期待するしかありません。

◆楽天モバイルのポイント4「Rakuten Link」が変

 楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT V」は、ネット閲覧やLINEなど、データ通信をメインに使う人を想定した料金プランになっていて、“電話をかける”ことには適していません。

 楽天側としては、「Rakuten Link」というアプリがあって、それで無料通話ができるというのがウリ文句です。しかし、このアプリは使い勝手が悪いといいます。

「『Rakuten Link』に不具合が多くて困っています。しょっちゅう勝手にログアウトされ、そのたびに電話番号を入力して、再度ログインする必要があります。何度も繰り返すのでウンザリ」(30代女性、iPhone 11 Proで利用)

「タイミングによって、ショートメールがiPhoneのSMSアプリに来たり、『Rakuten Link』に来たりする。どうしてまちまちなのか」(20代女性、iPhone 7で利用)

 念のために書いておくと、「Rakuten Link」のアプリを使わずに、通常の電話をかけたり、SMSを送受信したりすることも可能です。

 ただしその場合、30秒あたり20円の電話料金がかかります。SMSを送る際にも、1通あたり3円かかります(ともに国内の場合)。これは盲点なので、気をつけて使いましょう。

◆楽天モバイルのポイント5「“SPU”が+1倍」

 その他に、“楽天ならでは”のメリットもあるようです。

 eコマースの「楽天市場」には、条件に応じて買い物にポイントが付与される仕組み(スーパーポイントアッププログラム、SPU)があります。

 楽天モバイルに登録した人は、買い物のたびに、よりたくさんのポイントがもらえるようになるのです。

「楽天市場のSPUで、楽天モバイル契約者は+1倍。これはお得です」(40代女性、iPhone 11で利用)

「楽天市場のSPUが+1倍だという点に惹かれました。オムツやおしり拭きなど、子どものための消耗品をネットで買っているので」(20代女性、iPhone 7で利用)

 SPUの仕組みは複雑ですが、身の回りのサービス(クレジットカード、ネット回線、電子書籍など)を「楽天◯◯」にすればするほど、楽天市場でお得に買い物ができるようになります。

 楽天モバイルは1年間無料なのですから、これは1年の間、ポイントの増加分を“タダ取り”できるということです。

 この話を聞いて私は、「その手があったか!」と思いました。

 やっぱり、「SPA!」で働くのは目ざとい人たちばかりです。きっと小銭が落ちる音にも、敏感に反応しているんだと思います。

◆結論、「楽天モバイル」はアリか?

 こうして契約者の声を聞いていくうちに、楽天モバイルの現在の姿が見えてきました。

 対応エリアはまだまだ発展途上なので、エリア外で使っていると、「都会はいいよな」と嫉妬することになりそうです。

 エリア内での通信速度は実用水準ですが、電話やSMSを頻繁に使う人にとっては、「Rakuten Link」アプリの不便さがウィークポイントといえるでしょう。

 結論として、「アリかナシか」の2択で言えば、断然アリです。

 なぜならば、無料だからです。この一言ですべて説明がつきます。

 無料期間が終わるのと同時に解約してしまえば、フトコロは痛みません。それならばダメ元で、新規に契約したほうが得です。楽天市場のポイントも増えるわけですし。

 ただ、結論とは別に、いくつか気になる点があります。

 業界の新参者である楽天モバイルは、現在の通信に用いられている「4G」と、これから普及する「5G」、両方の設備に投資しなければなりません。これには、たいへんなお金が必要です。

 問題は、それだけではありません。最大手のドコモがすでに「ahamo」を発表し、ソフトバンクも22日の発表でこれに並びました。追いかけるauにしても、新しい「格安プラン」を準備しているはずです。

 来年度までには、大手3社の格安メニューが出揃うでしょう。その頃には、楽天モバイル契約者の無料期間は終わっています。果たして楽天は、我々ユーザーに対し、ドコモやソフトバンク以上の魅力ある選択肢を提示できるでしょうか。

 楽天モバイルという会社は、携帯料金の高止まりという現状を打破するために、長らく待ち望まれていた「優秀な転入生」でした。その転入生がいま、岐路に立たされています。

<文/ジャンヤー宇都>

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