部屋が汚いと、貯金ができない。100均収納で“貯まる部屋”に変えるコツ
2020年12月30日 08時12分 女子SPA!

ダイソーやセリアの収納ボックスで棚がスッキリ
「特に何かを買っているわけでもないのに、毎月お金が残らない」「いつも家事に追われている」……そんな悩みを抱える女性は多いでしょう。
できるだけ苦労せずに「貯金」して「家事をラク」にすることってできないの? そんな夢のようなワザを編み出したのが、『スッキリ家事でお金を貯める!』の著者であり、人気節約インスタグラマーの「ののこ」さん。お手軽な生活改善テクが反響を呼び、Instagramのフォロワー数は30万人を突破(2020年12月現在)。
そこで、ののこさんに節約&貯金のコツ、整理収納のコツ、日々のお料理のコツを教えてもらいました。今回は第一回「お掃除篇」です。
◆まずは、本当に必要なものだけを残す
――ののこさんは、お金の使い方を見直してから家の片付けも改善したとのことですが、どうしてですか?
ののこさん(以下、ののこ):以前の我が家は、俗にいう”汚部屋”。床に物が転がっているのは当たり前で、収納にも物がギチギチに入っていました。家計管理を始めたタイミングで引っ越しの必要があったのと、SNSで家計管理をしている人はこぞって家がキレイだったので、「家がキレイなことにお金が貯まる秘訣があるはず」と思い、一念発起して持ち物を整理することにしました。
――現在のののこさん宅は、白を基調にされてとってもクリーンな印象ですが、どんな手順で整理整頓したのでしょう?
ののこ:今の家は以前の家よりも収納スペースが少ないので、引っ越し前にまず持ち物を減らしました。「使っていない物=いらない物」と判断して、捨てたり売ったり。多かったのは、着ていない服やアニメグッズでした。
実は私はアニメ好きなんですけど、これだけは売れない!というものを厳選したら、3分の1ほどの量に減りました。子育てが落ち着いたらひっそり飾ってもいいかもと、今でも大事にしまってあります(笑)。そして、いらない物を手放したら、物欲が減りました。以前は、ゲームセンターのクレーンゲームで無駄にフィギュアを取ったりしていたけど、「そんなに欲しかったかな?」って。今は「無駄な物を増やしたくない」という気持ちの方が強いです。
――物を減らしてみて、生活はどう変わりましたか?
ののこ:掃除がラクになったのが一番のメリットですね。以前は、掃除機をかけるにも、まず床から荷物を移動させなくちゃいけなかったので(笑)。
――わぁ。それ、身に覚えがある動作です(笑)。掃除しようと思った時にサッとできるのは、時短にもなってうれしいですね。
◆100均の収納アイテムで、持ち物を見える化
――それでは続いて、オススメの収納アイテムを教えてください。
ののこ:100均が神!です。収納ケースのサイズもバリエーション豊富だし、白で揃えておけば若干カタチが違っても統一感が出ますよ。収納ケースなどに物を分類すると、片付くだけでなく、何がどこにあるのかが一目でわかるので、探す手間が省けて一石二鳥です。
あと、私が気をつけているのは、「見えない場所」を作らないこと。以前は、物を棚の中にテキトーに入れていたため、無駄に物を買い足してしまうことがあったのですが、そういった無駄遣いも無くなりました。
――確かに、セロハンテープとかホチキスの針とか、まだ使い切ってないのに買っちゃうことがあります。整頓された状態を維持するために気をつけていることはありますか?
ののこ:収納に全部収まるまで物を減らしたら、増やさないことですね。私は、何かを買うときには、その分1つ何かを捨てるように心がけています。「これを買ったら収納に収まらなくなるな」とか「今使っている物を捨てるほど欲しいかな?」と考えるクセをつけたら、買い物の時に冷静になれるようになりました。
――自分のものは自制できるとしても、お子さんが欲しがるものはどうしていますか?
ののこ:オモチャなどを欲しがった時は、子供にまず「パパに買っていいか聞いて?」と言います。最終決定権は私にあるのですが(笑)、子供にも父親を尊敬する気持ちを持ってもらうためです。買うのを断る時は「もう少しでクリスマスだから、そこまで我慢しよ!」などと言って受け流しています。
それと、キャラクター服は買いません! 長女が小さい頃は、欲しがる物はなんでも買い与えていましたが、子供ってすぐ飽きるんですよね。今は2番目の子が3歳ですが、キャラクター服をどうしても欲しがったときは、靴下でうまく対応しています。靴下は消耗度が高いので、飽きる頃にはちょうど交換する時期になっているんです。
◆不用品整理にメルカリを活用して
――ののこさんはメルカリも活用されているようですが、不用品を売るコツはありますか?
ののこ:不用品整理のついでに売る、くらいのスタンスを心がけています。今は物を減らしたので使う機会は減りましたが、それでも定期的に不用品がないかはチェックしています。出品するのは主に、サイズアウトした子供服。それと、いらないものをずっと家に置いておくのはイヤなので、1週間で売れなかったら捨てています。
――メルカリって梱包・発送がけっこう面倒だと思いますが、どうですか?
ののこ:面倒です(笑)。だから基本的には、コンビニで売っているメルカリ専用の梱包資材に収まるものしか出品しません。そうすると、売れたものをコンビニに持って行って、梱包するだけでいいので。スキマ時間でちょっとしたお小遣い稼ぎの感覚なので、お金や時間のかかるものは捨てます。自分のストレスになることが、一番良くないと思っています。
――メルカリで意外と売れるもの、ってありますか?
ののこ:使いかけの化粧品は、意外と売れますよ。今でもたまに、ちょっと攻めたアイシャドウなどを買ってしまうことがあるので、そういうアイテムは飽きたら売ってしまいます。
◆巣ごもり正月は不用品処分のチャンス!
――2021年のお正月は、“巣ごもり正月”なんて言われていますが、長時間家にいるときにこそやっておくべきことってありますか?
ののこ:このお正月は、「いかに家で快適な正月を過ごすか」が焦点になりますよね。時間があるなら、家の中の不用品をまるっとチェックしてみてもいいかも。大掃除ついでにいらない洋服を整理したり。それと私の家では、年末に家電製品などの箱を処分するのが恒例です。夫が箱を取っておくクセがあるんですけど、いらないものは年末にまとめて捨てますね。
不用品の処分は、ハードオフなど中古販売店に持っていくのがオススメ。処分ついでにちょっとしたお金になるし、値段がつかなくても引き取ってもらえます。この年末年始はメルカリで売る人も買う人も増えそうなので、メルカリを始めてみるのもいいかもしれません。
――持ち物の見直しが、キレイな家への第一歩のよう。この年末年始は不用品の処分・持ち物の見える化に挑戦してみてはいかがでしょうか。
【ののこ】
兼業主婦&インスタグラマー。シングルマザーを経て現在の夫と再婚。夫の借金が発覚したのをきっかけに家計管理をスタートし、ファイナンシャルプランナー3級を取得。料理をはじめ掃除や整理・整頓など暮らしの中で工夫しながら節約する様子をつづったInstagramが人気を集める。
<取材・文/阿形美子>