セックスレス気味、夫がED…子どもが欲しいならどうすればいい?│医師に聞く

セックスレス気味、夫がED…子どもが欲しいならどうすればいい?│医師に聞く

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「一度は子供をつくってみたい」「もう子どもはいるけれど、新しいパートナーとの間にほしい」など、人によりさまざまな希望もあり、最近は高齢妊娠・出産が増えています。

◆「セックスレスだけど子供はほしい」

――前回、前々回とお話をお伺いした産婦人科医の富坂美織先生は、「セックスレス」による不妊の相談も多くあると指摘します。

富坂美織先生(以下、富坂)「セックスレスだが子供はほしいというご夫婦も不妊外来にいらっしゃいます。話を聞いていくと、『長い間、夫婦生活を持っていないんです』とおっしゃる方も多くいらっしゃいます。

 セックスレスの理由としては『仕事で疲れている』『面倒くさい』『そもそもそういう関係にない』『時間的にすれ違っている』など、さまざま。セックスレスが原因の不妊で人工授精等を希望されるケースも珍しくありません。」

――一般にはどのような治療を行っていくのでしょうか?

富坂「夫婦生活がもてる場合、一般には初期の不妊治療で行うことが多いのが、タイミング療法。超音波検査、ホルモン検査、基礎体温表などを参考にしながら排卵日を予測し、産婦人科医の指導のもと、最も妊娠しやすいタイミングに性交を行う方法です」

◆市販の排卵チェッカーはどうなの?

――市販の排卵チェッカーで妊娠しやすい時期を予測するという方法もありますよね。

「理想は普段から2〜3日に一度夫婦生活を営んでいれば、大体、排卵日付近に当たるので計算をする必要はありませんが、現代の人は忙しくなかなかタイミングを持つことができません。

 そういった諸事情から排卵チェッカーで排卵日を把握する方が多いのですが、排卵日の1日だけドンピシャでタイミングを持つという声をよく聞きます。

 ですが実は、排卵日の3日前ぐらいから何回かタイミングを合わせないとなかなかうまくいかないことも多い、というのが現実です。男性は2日〜7日くらいまでの禁欲期間だと精子が良い状態です。なので、ぜひ、挙児希望の場合、排卵日に限らず夫婦生活を持っていただきたいです」

◆不妊治療は夫婦一緒に行うもの

――男性側の不妊治療にはどのようなものがあるのでしょうか?

富坂「昔は、『子供ができないのは女性の責任』とされていたため、男性側の研究が進んでこなかった側面もあるようです。ですが最近では、男性でも年齢とともに、元気な精子の数が減っていくことが知られるようになってきました。

 また、男性側にED(勃起障害)があったり、膣内射精できないといった相談もあります。EDの場合も、医療機関を受診することで、原因にもよりますが、内服薬が著効する場合も多いです。

 ケースによっては人工授精もが選択肢になってきます。最近は男性側の不妊治療への認識が高まり、『一緒に病院へ行こう』というご夫婦も増加傾向にあり、とてもよいことだと思います。」

―高齢出産の基礎知識・第3回―

【富坂美織(とみさか・みおり)】

産婦人科医、医学博士。順天堂大学医学部卒業、東京大学医学部研修医、愛育病院産婦人科医を経て、ハーバード大学大学院へ留学。卒業後、マッキンゼーにて、コンサルティング業務に携わる。山王病院などを経て、現在は不妊治療が専門。順天堂大学医学部産婦人科教室非常勤講師。著書は『「2人」で知っておきたい 妊娠・出産・不妊のリアル』(ダイヤモンド社)、『ハーバード、マッキンゼーで知った一流に見せる仕事術』(大和書房)ほか。

<文/内埜さくら>

【内埜さくら】

恋愛ライター。これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。コメンテーターとして『ZIP!』(日本テレビ)、『スッキリ!!』(日本テレビ)、『バラいろダンディ』『5時に夢中!』(MX-TV)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

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