引越し代をケチったら…大金が1日でパァに。新婚さん、悲しみの記録

引越し代をケチったら…大金が1日でパァに。新婚さん、悲しみの記録

引越し代を節約し大損経験も

引越し代をケチったら…大金が1日でパァに。新婚さん、悲しみの記録

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 春は引っ越しシーズン。特にピークの3〜4月は引っ越し業者の予約が取りにくく料金も割高になるため、進学や就職、転勤といった理由でなければ引っ越しを避ける人も多い時期ですが……。

 昨年、ちょうど3月に引っ越しをしたという吉川奈津さん(仮名・32歳・美容関係)は、引っ越し料金をケチったためにひどい目に遭い、逆に大損をこいてしまったそう。いったい何があったのでしょうか?

◆彼氏の後輩たちに頼んで、引越し費用を節約をもくろむ

「同棲中の彼との結婚が決まり、式を挙げる秋までにもっと広い新居に引っ越そうと、余裕をもって部屋探しをしてたんです。そしたら、すぐに理想的な部屋が見つかってしまって。これを逃したら後悔すると思い、予定より早いけれど急きょ引っ越すことにしたんです。でも、ピーク時期の引っ越し業者の混雑ぶりは想像以上。安さがウリの業者はどこも予約がいっぱいでした」

 かろうじて予約できそうないくつかの業者に見積もりを出してもらったところ、2人家族の同じ都内への引っ越しで、費用はだいたい8〜9万円。

「高いですよねぇ。これから結婚式などで何かと入り用になるのに、痛い出費ですよ。なので、節約のため彼の学生時代の後輩に引っ越し作業をお願いすることにしたんです。2tトラックのレンタカー代は補償など込みで1万5000円程度。後輩2人に1万円ずつ謝礼を支払うとしても、雑費込みでかかる費用は4万円ほどで済む計算になりましたから」

 計算どおりにいけばかなりおトク! が、序盤からそうもいかない空気が漂います。

◆梱包材や当日の買い出しで出費がかさむ

「段ボールは近所のスーパーなどで調達する予定でしたが、意外とちょうどいいサイズのきれいなものが少なく、何度も探しに行くのが大変で。時間も迫って焦り、結局ネットで段ボールや梱包材がセットになったものを買い、5000円以上の出費になってしまいました。段ボールなんて引っ越し業者に頼めばタダでもらえるのに……」

 そして引っ越し当日。冷蔵庫や洗濯機などの大物家電やらたくさんの段ボールやらを運び出してはトラックに積む作業は、想像以上の重労働だったそう。

「小さな段ボールを運んだだけの私でも疲れたので、後輩たちはもうヘトヘト。これまた節約のために手作りしておいた昼食用のおにぎりだけではぜんぜん足りない様子だったので、急きょお弁当の買い出しに。お茶やコーヒーもめっちゃ飲むので何回も買いに行ったし、途中でおやつ用のパンも買ったし、そこそこの出費になってしまいました」

 モヤモヤしつつもなんとか新居に荷物を運び入れる作業が終わったところで、悲劇が。

◆10万円がパァになる悲劇

「ざっと荷物のチェックをしたら、なんと、新居用に大奮発して買っておいたガラス製のペンダントライト10万円也が割れていたんです。緩衝(かんしょう)材と毛布でしっかり巻いていたし、『これは大事な割れ物だから』と後輩たちに伝えてもいたんですけど、積むところはきちんと見届けなかったんですよね……。

 アンティークで修理・交換ができない商品だったので、10万円がパァ。『弁償しろ!』と言いたくなりましたが、悪いのは素人へ安易に任せてしまったこっちだし、悲しさと悔しさのぶつけどころがなく倒れそうになりました」

 悲劇はまだ終わりません。憔悴(しょうすい)しきった吉川さんをさらなる仕打ちが待ち受けていました。

「レンタカーを返しに行こうというところで、後輩が対物事故を起こしたんです。路駐している別の車をよけるために切り返しをしたら、電柱にガーン! と。 急いでレンタカー屋に電話をしたら、補償に入っていてもノン・オペレーション・チャージというものが2万円かかると言われ……。もう、さすがに膝から崩れ落ちましたよ」
 
 恐縮した後輩が謝礼の辞退を申し出たものの、「そういうわけにはいかない」と吉川さんの彼氏。押し問答の末、5000円ずつの謝礼を支払うことになったとか。

「内心、彼氏に対して『カッコつけんなよ! 払わなくていいよ!』と思いましたが、後輩に悪気はないし先輩のメンツもありますしね。グッとこらえました。それにしても、結局いくらのマイナスになったのやら……。怖くてしっかり計算できませんでした」

 やはり、餅は餅屋。「高額に思えても引っ越し業者の相場は実は妥当!」「スムーズにストレスなく引っ越しするには業者にお願いするのが一番!」と肝に銘じたそうです。

―シリーズ「春のトホホ」体験談―

<文/鈴木うみこ イラスト/やましたともこ>

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