ピンチ、羽田発の飛行機を成田発とカン違い。離陸まで2時間25分…どうなった?

ピンチ、羽田発の飛行機を成田発とカン違い。離陸まで2時間25分…どうなった?

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 春は就職シーズン。大学や高校を卒業したばかりの新卒社員はもちろんのこと、中途採用の転職者も数多く職場に入ってくる時期でもあります。

◆転職先で働き始めるのは1か月後。空いた時間を利用して海外旅行に

 2年前の春に今の会社に転職した藤村亜美菜さん(仮名・32歳/PR会社)は、前の会社を辞めてから入社までに1か月ほど空白期間があったため、それを利用して海外旅行を手配。

 実は、大の旅行好きで、最初から転職のタイミングで旅行に行くことを計画していたといいます。

「前の会社では長い休みが取れず、最大でも5連休を取るのがやっと。それでも年に2回は海外旅行を楽しんでいましたが、せいぜい行けるのは東南アジアまで。そこで新しい職場で働き始める前に遠くへ旅に出ようと思っていたんです」

 ちなみにこのときの旅行先は、スペイン・ポルトガル・モロッコの3か国で約3週間の長旅。旅行会社のツアーではなく、インターネットで自ら航空券と宿を手配したそうです。

「ホテルと航空券がセットになった旅行会社のパッケージプランを頼むこともありますが、旅先では自由に動きたいので添乗員や現地ガイドが付くツアーにはしません。大学時代から20回以上、海外旅行をしてきたこともあって、空港やホテルなどでの手続きも慣れているつもりでした」

 しかし、それは知らない間に彼女のなかに油断と慢心を生んでいたようです。

◆羽田発の飛行機を成田発だとカン違い

 退職した3日後、彼女はリムジンバスで成田空港に向かいます。車内ではスマホで旅行先の情報などをチェックしていましたが、途中でふと気になって航空券のEチケットをプリントアウトしたものを取り出し、改めて旅程を確認します。このとき彼女は重大な間違いに気づいてしまいます。

「実は、ずっと成田発だと思い込んでいましたが、搭乗するのは羽田発の飛行機だったんです。その事実に気づいた瞬間は、さすがに血の気が引く思いでした」

 どうしようとアセっている間にも本来の目的地である羽田空港から遠ざかっており、かといって直行の高速バスなので途中下車をすることもできません。

 とりあえず、航空会社に電話をして事情を説明した亜美菜さんですが、彼女のために出発を遅らせてもらうなんてことも当然不可能。ただし、対応してくれた航空会社の担当者からの「羽田空港国際線のチェックインカウンターの締め切りは搭乗40分前なので、まだ間に合うかもしれませんよ」との一言で希望が持てたとか。

「それからバスが成田空港に着くまでの間、羽田までの最短の移動手段を調べていました。リムジンバスと羽田直行の列車の2つがあって悩みましたが、バスなら予定時間よりも早く到着することも多いらしく、そこに賭けてみようとバスを選びました」

◆バスが渋滞すれば乗り遅れは確実。結果はいかに……

 成田空港到着時、離陸まではあと2時間25分。事前にオンラインチェックインは済ませていましたが荷物はサイズ的に預ける必要があり、40分前までには羽田空港のカウンターで手続きを済ませなければなりません。

 幸いなことに成田〜羽田間のバスは、ひんぱんに運行されている区間で、タイミングよく羽田行きのバスに乗車することができたそうです。

「バスに乗車した時点で、離陸までは残り2時間10分。通常なら羽田まで85分かかるそうで、それだと到着した時点で残り45分。バス降り場からカウンターまでの移動距離を考えるとギリギリです。

 もちろん、渋滞に巻き込まれようものならその時点でアウトです。ふだんは神頼みとかはしませんけど、このときは『お願いします。間に合ってください!』とひたすら祈っていました」

 その願いが通じたのか、都心に入っても高速道路は順調な流れでバスは羽田空港の国際線ターミナルに予定よりも早い離陸1時間前に到着。カウンターで荷物を預けることもでき、無事出発することができたそうです。

「間に合ったから笑い話にできますが、乗り遅れたらきっといまだに引きずっていたでしょうね」

 最大10連休の今年のゴールデンウィーク、旅行を予定している人も多いと思いはずです。彼女ようなカン違いをしないためにも空港や駅、出発時刻などは何度も確認しておいたほうがよさそうです。

―シリーズ「春のトホホ」体験談―

<文/トシタカマサ イラスト/やましたともこ>

【トシタカマサ】

一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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