『おっさんずラブ』マロから『 腐女子、うっかりゲイに告る。』主演。金子大地の魅力とは?

『おっさんずラブ』マロから『 腐女子、うっかりゲイに告る。』主演。金子大地の魅力とは?

(画像:金子大地Instagramより)

 平成の終わりに、凄いドラマがスタートしました。

 4月20日より放送が開始となった『腐女子、うっかりゲイに告る。』(NHK総合 土曜23時30分から)。同性愛者であることを隠していきる少年・安藤純と腐女子の少女・三浦紗枝との不思議な関わりを描いた青春群像劇です。

 近年増加傾向にある、同性愛を扱うドラマ作品。その大きなきっかけになったのは、何といっても2018年に放送され一大ムーブメントを巻き起こした『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)でしょう。

 実はこの作品で主人公・春田創一の会社の後輩・栗林歌麿呂、通称マロを演じたのが、『腐女子、うっかりゲイに告る。』で主人公・安藤純役である金子大地なのです。

 平成から令和への移り変わりのタイミングでブレイク直前となった彼の魅力に迫りたいと思います。

◆『おっさんずラブ』のマロ役で存在感を発揮

 金子大地のデビューは2014年。現在の所属事務所が主催した『アミューズオーディションフェス2014』にて、俳優・モデル部門を受賞しています。2015年よりドラマや映画に出演し始めていますが、やはり彼が大きく注目を集めたのは前出の『おっさんずラブ』のマロ役ではないでしょうか。

 マロの第一話の初登場時の印象は、自信たっぷりなわりに変なクレームで先輩を困らせ、何かにつけては「パワハラだ」と叫ぶ、まさにモンスター新人。けれども、彼は上司の元妻である黒澤蝶子(大塚寧々)に恋をすることで、その言動が急激に変化していきます。

 27歳年上というギャップを物ともせず、ひたむきに求愛し続けるマロ。親子ほど年の差がある大人の女性を真剣に口説く姿は、本編のおっさん達の恋とはまた別に視聴者の心を震わせました。中でもマロが離婚した蝶子を居酒屋・わんだほうで抱きしめるシーンや、最終回で蝶子に誕生日プレゼントを渡すシーンは胸キュン必至。

 そして改めて考えると、あれだけの実力者派俳優陣に肩を並べながら、決して引けをとらなかった金子大地の存在感は凄い。彼のポテンシャルの高さがうかがい知れると思います。

◆ドラマ初主演作『腐女子、うっかりゲイに告る。』

 そして、先週スタートした『腐女子、うっかりゲイに告る。』ですが、これが金子大地にとってはドラマ初主演作。冒頭から金子大地演じる安藤純と既婚者の恋人(谷原章介!)とラブホテルでの逢引き&キスシーンまで披露してしまうのは、凄く衝撃的でした。

 ですが、第一話が終了する頃には、もう見てるこっちは純に首ったけ。だって、とても良い子なんですもの……。

 セクシャルマイノリティであるがゆえ本当の自分を隠して生きる純は、偶然をきっかけに腐女子である三浦紗枝の心に少しだけ寄り添うことになります。

「『腐女子が』じゃなくて『三浦紗枝』が面倒くさい」純が彼女に告げたひと言は、一見ディスりのようで個としての相手を容認しているとても優しい言葉です。

 そして、ファンタジーのゲイを愛する腐女子と現実の世界のゲイとの溝はやはり深いことを実感した純の表情。ヘッドフォンでQueenを聞きながらの、寂し気なような何かを諦めたかのようなその顔は、これまで見たどんな金子大地とも違う男の顔で、その色気に瞬時に惚れ惚れしてしまいました。物語の展開も含め、次回の放送が楽しみでなりません!

◆朗読番組『おやすみ王子』の読み聞かせに癒やされる

 そんな金子大地の等身大の素顔もかいま見れる番組をひとつご紹介。人気女性作家たちの書き下ろし短編小説を、俳優たちが語り聞かせてくれる朗読番組『おやすみ王子』(NHK Eテレ)。

 金子大地はこのシリーズ第3弾に佐藤寛太と、『おっさんずラブ』で共演を果たした眞島秀和と共に出演しています。

 金子大地が担当したのは第二話の彩瀬まる作「静かな夜」。子どもが成長したタイミングで夫と別居をし始めた女性の心模様を綴ったお話でした。

 金子大地の静かな語り口調での読み聞かせは、とても心に穏やかに響き、着実に一日の疲れを癒してくれますよ。これはぜひとも、ヘッドフォンなどを駆使して万全の音声環境で聞き込むべし。ネットで視聴できるのがパジャマ姿バージョンのVR動画や、3人の日常を覗ける特別版の動画も必見です。

 現在、金子大地は劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』撮影中の模様。公式Instagramに投稿される最新の写真では、マロとも純とも違う、金子大地の自然な笑顔を見ることができます。

 今後、ますますの成長と人気が期待される金子大地。皆さんもぜひチェックしてみてくださいね!

<文/もちづき千代子>

【もちづき千代子】

フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。度を超したぽっちゃり体型がチャームポイント。

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