お肉や牛乳を“置き換える”ヘルシー食品とは?海外ではもう流行中

お肉や牛乳を“置き換える”ヘルシー食品とは?海外ではもう流行中

※画像はイメージです

 ヘルスコンシャス先進国に、学ぶ。

 先日、ニュージーランド(以下NZ)に行ってまいりました。目的は、ヘルシー志向において先進的な「NZの健康食トレンドをつかむ」ということ。滞在中は、地元民のリアルな食生活やスーパー視察はもちろんのこと、現地で参加したプレゼンテーション(※)により、5つの食トレンドをつかむことができました。

 そこで今回は、ニュージーランドにおける栄養及びヘルス業界のトレンドを5つ紹介しながら、日本における食生活でも実践できそうなアイディアを加えてご案内してみたいと思います。

※「ニュージーランドにおける栄養及びヘルス業界のトレンド」(Chris Vogliano管理栄養士 修士によるプレゼンテーション)

◆@ミートフリー

「ミートフリー」とは、“お肉”を使わない食事のこと。これは、人の健康面において肥満・糖尿病対策や癌・心臓病予防などにも効果があるとされていますが、経済的節約になるという別の視点も。さらに、牛肉・羊肉・豚肉・鶏肉は大豆に比べて温室効果ガスを排出するため、環境面での配慮にもつながるとされています。日本でも、大豆ミートなどの“フェイクミート商品”が登場しているので、実践しやすい環境が整っています。

【すぐに実践できるアイディア】

・大豆ミート、そら豆ミートを食べる

・おからパウダーや豆腐などを代替として活用する

◆A乳製品の代替品

 NZのスーパーに行くと、牛乳の代わりとして、豆乳やアーモンドミルクなどで作られたチーズやヨーグルト、アイスクリームまで多様な商品が並んでいます。これらを代替品として摂取することは、低カロリーであることや環境負荷(畜産による温室効果ガス排出)を減らす可能性がある点で、注目されています。また、アーモンドミルク=ビタミンE、豆乳=イソフラボンなど、特定の栄養素摂取の点でも魅力的。日本でもこれらの代替品はスーパーで気軽に購入することができるようになっています。

【すぐに実践できるアイディア】

・牛乳やヨーグルトなどの乳製品を、豆乳・アーモンドミルク・ライスミルクなどで製造された商品で代替する

◆B環境に優しいパッケージ

 昨年の8月、NZ首相はスーパーにおけるプラスチックバッグ(使い捨てレジ袋)の廃止を発表。すでに大手スーパーではレジ袋を提供しておらず、エコバッグ持参が基本ルールとなっています。また、野菜コーナーにおいても、プラスチックパッケージの商品が少なくなりつつある状況を確認できました。エコバックを使用することは、日本においても個人レベルで実践できる他、使い捨てラップの使用を控えるなど工夫は可能です。

【すぐに実践できるアイディア】

・レジ袋ではなくエコバッグを使う

・プラスチックストローをなるべく使わない

・繰り返し利用できるラップを活用する

◆C食品廃棄物への対応

 NZでは3〜4割の食品が廃棄されているそう。これは、温室効果ガス排出の問題だけではなく、森林伐採や水不足、生物多様性の問題を生み、食品価格の高騰にもつながることに。もちろん日本も同じような問題を抱えているでしょうから、個人レベルで廃棄物削減を意識することはもちろんのこと、世界の食品廃棄物削減に向けた取り組みを学ぶことも大切です。

【すぐに実践できるアイディア】

・残さない食生活を意識する

・諸外国の取り組みをウォッチする

◆D食の多様化

 実は、米・麦・とうもろこしの3作物のみで、世界の植物由来の摂取カロリーの半分以上を提供しているんだとか。生物多様性の視点や科学的にも、幅広く多種多様な作物を育てて、食べることは非常に重要であることがわかっているため、食材の種類、品種、色どりなどに意識を向けて、様々なものを食べる習慣をつけていくことは、すぐに実践できるでしょう。

【すぐに実践できるアイディア】

・彩りを意識してカラフルな野菜を選ぶ

・古代米や野生種の野菜・穀物を食べる

 自分の健康を考えるのも大事ですが、トレンドは、地球規模における環境配慮の方向にも広がっているようです。健康的な人生を願う皆様にとって、本文が少しでもヒントになりますように。

<文、写真/スギアカツキ>

【スギアカツキ】

食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が11月15日に発売。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12

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