社内恋愛がバレて、いじめにあったOL。女子トイレでの嫌がらせが怖い

社内恋愛がバレて、いじめにあったOL。女子トイレでの嫌がらせが怖い

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 H美さん(38歳)は、都内で夫、中学生の息子・娘と暮らす専業主婦。結婚退職をしてからは、外で働いたことはありません。この15年間、家事や子育てで充実した日々を送ってきました。しかし、子どもも大きくなったことだし、そろそろパートを始めることを考えているそうです。

「でも、どうしても職場の人間関係を考えると躊躇してしまうんです。というのも、私は以前の職場は形としては結婚退職になっていますが、実際はいじめをきっかけに辞めたに等しいもので……」

 H美さんは、大学新卒でとある企業に営業事務として入社しました。そこで3歳年上の先輩営業と親密になり、お付き合いをスタートさせたのです。交際をスタートさせた直後、彼氏となった先輩営業は会社の飲み会の席でうっかりそのことを暴露。周囲はおおむね祝福ムードだったそうですが、そうは思わない社員も少なからずいたようです。

◆トイレで悪口を言われるように

「その翌日から、私がお手洗いに立つと同じ部署の3人の女性社員が一緒に付いてくるようになったのです。メンバーは私と同じ新卒の同僚と、1年上の先輩、10年くらい上の先輩。1日に1回は全員が同じタイミングでトイレに行くという謎の状況だったのですが、短い時間だったのと男性社員は外回りで居ないことも多かったので、誰も気には止めなかったみたいですね」

 そこでH美さんがされたことは、シンプルな罵倒。H美さんが個室に入ると、彼女たちがその外で延々と悪口を言い続けるというものでした。

「『入社直後に男捕まえるとかない』『男あさりに入社したんじゃない?』『ブスでチビのクセに生意気』……私が社内恋愛していることだけでなく、私の容姿についての中傷が多かったです」

 控えめな性格ゆえそこに喰ってかかるようなことは出来ず、H美さんはただただそれを聞き続けることしかできませんでした。3分くらいすると彼女たちは出ていくので、その後は暗い気持ちで自分のデスクに戻っていったそうです。

◆彼氏にすべてを打ち明けた

「これが2ヵ月くらい続いて、だんだん私もノイローゼっぽくなってしまったんです。私は彼氏にすべてを打ち明けました。『酒の勢いでとんでもないことを言ってしまった』と、彼は責任を感じてどうにかいじめを止めさせるすべを画策してくれました」

 しかし、H美さんはこれを公にすることでの報復を恐れていました。もう会社に行きたくない、辞めてしまいたいと泣くH美さん。彼はいろいろと考えた末にH美さんにプロポーズをしてくれました。

「どうせ辞めるなら、結婚退職という形の方が角も立たないだろうという彼の判断でした。付き合い始めからお互いに結婚を意識してはいたので、ちょっと早いかな? と思いつつ話はスムーズに進みました」

 2人の付き合いが周知の事実となっていたことが功を奏し、特に問題なくH美さんの退職は認められました。その後、彼女をいじめていた3人の女性社員との接点は特になく、あれから15年の月日が流れました。ところが…!

◆15年ぶりに再開。トイレに行こうと立ったら…

「つい最近、あの3人に再会してしまったんです。先日、まだ同じ会社で働いている夫から呼び出されて、当時の上司の退職祝いの場に伺ったんですよ。そこに3人の姿がありました」

 挨拶の言葉すら交わすことなく、3人から離れた場所にいたH美さん。しかし、トイレに行こうと立ち上がった時に3人が動き出すのが見えました。そして、当たり前のように彼女が入った個室の前で15年前とまったく同じように罵倒をし始めたのです。

「『びっくりするくらい老けたわね』とか『よく顔を出せたわね』とか、相変わらずのことを言ってました。私はその悪口自体というより、未だに粘着的にそんなことをする彼女たちが怖く感じて、その場を動くことができませんでした」

 トイレから帰ると、H美さんは逃げるように会場を後にしました。ちょうど外で働き始めようとしていたタイミングでの再会。H美さんは少々気力が削がれてしまったと肩を落としました。

「15年経ってもあんなことをされるなんて、私にも問題があるのではないかと……。次の職場でも同じような目に合うかもしれないと怖気づいているのは事実です」

―シリーズ「いじめ」―

<文/もちづき千代子>

【もちづき千代子】

フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。度を超したぽっちゃり体型がチャームポイント。

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