ヤンキー女子高生が男をめぐって大格闘。あぁ青春の黒歴史…

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 誰にでも恋をする権利は等しくありますが、困るのは好きな気持ちが強すぎて暴走する人たち。しかも、ほとんどの場合は本人にその自覚がなく、周囲の人にとっては迷惑な話です。

◆好きな男性に彼女がいても奪えばいい

「私も昔は人を好きになると、そのことしか目に入らなくなって、相手に彼女がいてもお構いなしにアタックしていました。今思うと、かなり痛い人ですけど(苦笑)」

 そう振り返るのは、女優の吉瀬美智子に似た矢原結実さん(仮名・39歳/飲食店パート)。中高生のころは校則を無視して茶髪にピアス、いつも深夜まで遊び歩いて問題ばかり起こしていたといいます。

「当時は我慢ができず、ちょっとしたことでイライラしてしまい、キレて暴言を吐いて相手を傷つけたこともありました。だから、周りから避けられて、私と同じようなヤンチャな子やギャルっぽい子ばかりとつるんでいました」

 そんな彼女が16歳のとき、熱を入れ上げていたのは同じガソリンスタンドでアルバイトをしていた別の高校に通う1歳年上のK君。彼は同じ学校のクラスメイトの女子と付き合っており、そのことは本人から直接聞いて知っていたとか。

 ところが、当時の彼女にとっては、好きな人に恋人がいても自分が身を引く理由にはならなかったそうです。

「今の私から見ればどうかしていたとしか思えませんが、そのときは“最終的に私が彼女になればノーブロムレム!”という理屈を信じて疑いませんでした。略奪という意識もなかったですし、出会うべくして出会ったのだから私と彼が付き合うのは運命だと本気で思ったんです」

◆「私が勝ったら彼と別れろ!」と勝負を挑むも…

 そのため、彼女はK君を独り占めしようとする邪魔者でしかなく、いつしか“排除すべき敵”だと思うようになったそうです。

「一度、学校帰りの彼女を待ち伏せして、K君と別れるように迫ったことがあるんです。でも、彼女は『どうしてバイトの同僚でしかないあなたにそんなことを言われなきゃいけないの?』と別れることを拒否。

 それで思わず、『私と勝負して負けたら潔(いさぎよ)く身を引け!』と言っちゃったんです」

 まさかの展開に驚く彼女をよそに、結実さんはアタマに血が上ってすでに戦闘モード。なだめようとする彼女の言葉を無視して、襲いかかってしまいます。

 しかし、殴りかかろうとしたはずなのに、気がつくと床に転ばされていたそうです。実は、彼女は華奢な見た目からは想像できませんでしたが、現役の女子柔道部員だったんです。

「本当はここで勝負アリだったんですけど、負けを認められなくて立ち上がって彼女に殴りかかろうとしたんですけど、全然ダメだった。投げられたり、転ばされたりしてまったく歯が立ちませんでした。

 しかも、途中からは彼女も本気でキレていたらしく、最後は私が締め技を受けてギブアップ。泣きながら何度も謝ることになりました……」

◆事のてん末を知った彼からは無視され、バイトも辞めるハメに…

 ちなみに勝利した相手の女性は、高校では更生していましたが中学時代は地元でも有名なヤンキーだったとか。彼女が住んでいたのが隣の町だったため、そのことを知らなかったのです。

「私が襲って返り討ちにあったという話はK君の耳にも入り、バイトで一緒になっても目すら合わせてもらえなくなりました。

 それでバイトも辞めたのですが当時はまだ自分が悪くないと思っていて、バイト中の彼を遠くからこっそり見ていたり、ストーカーまがいのこともしていました」

 ただし、立ち直りも早かったそうで、しばらくしてK君への興味も薄れてしまったそうです。

「これでヘンに引きずって追いかけ回していたらシャレにならない事態になっていたかもしれません。

 身体を張って諫(いさ)めてくれた友達のおかげもあって自分やり方がおかしいことに気づき、大人になってから普通の恋愛ができるようになったけど、10代の恋の思い出はほぼ黒歴史。旦那にもドン引きされそうなので秘密にしています」

 確かに、これは言わずに封印したままにしておいたほうがいいかもしれませんね。

―シリーズ「恋に狂ったワタシ」―

<文/トシタカマサ イラスト/真船佳奈>

【トシタカマサ】

一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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