猫の「抱っこイヤ、降ろして〜」サイン知ってる?

猫の「抱っこイヤ、降ろして〜」サイン知ってる?

写真はイメージです

「猫ってミステリアスで、どこか掴めない」そんな印象を持っている方は、きっと多いはず。しかし、仕草や行動、表情から気持ちを読み解くことは可能。人と猫はもっと仲良くなれます。

 2019年5月30日に刊行された『にゃんこドリル』(新星出版社)は118問の穴埋めクイズを通して、猫という動物の奥深さを知れる一冊。数々の生き物本でおなじみの動物学者・今泉忠明さんが監修を務めているので、専門的な猫雑学が学べます。

◆猫は自分のことを〇〇と思っている

 本書内にはユニークなクイズがたくさん! 例えば、あなたは猫が自分のことをどう認識しているか知っていますか?

 犬は人のことを自分とは違う生き物だと認識しているため、犬相手に行うのとは違った遊びをすると言われています。対して、同書によると猫は、幼いころに一緒にいた動物を仲間だと思うようです。なので、じゃれたり噛みついたりと、猫相手にするのと同じ遊びを人に行うんです。

 つまり、答えは「猫は自分のことを人だと思っている」。

 近ごろは猫の完全室内飼いが主流になり、人との距離感はより縮まってきています。だからこそ、余計に猫は自分のことを人だと思いながら生活をしているように感じられてなりません。そう考えると、日常の中で猫が人間くさい行動を披露するのにも納得がいきますね。ちなみに、幼いころ一緒にいたのが犬だと、自分を犬だと思うようですよ。

◆手を噛んだ後に舐めるのは〇〇のため

 飼い猫が手を噛んだ後にペロペロと舐めてくると、飼い主さんは「反省しているのかな」と思い、微笑ましい気持ちになるもの。しかし、この行動は反省のサインではありません。

 同書によると、手を噛んだ後に猫がペロペロと舐めてくるのは飼い主さんの手を獲物だと思い、「味見」をしているから。

 猫は狩猟本能を持っている、生まれながらのハンター。「噛んでごめんなさい」という気持ちよりも好奇心が疼いてしまうのは性なのかもしれません。

 このように、人と猫の気持ちがすれ違ってしまうシチュエーションは他にもたくさんあります。気持ちのズレはお互いの間に溝を作る原因になってしまうことも少なくありません。猫と心地よい関係を築くためにも『にゃんこドリル』を活用し、あなたも“にゃんこマスター”になってみませんか?

◆抱っこ中に猫が○○を見るのは降ろしてほしいサイン

 では最後に、愛玩動物飼養管理士・キャットスペシャリストである筆者からもひとつ、猫にまつわるクイズを。

【Q.抱っこ中、降ろしてほしいと猫は○○を見る】

 猫飼いさんは飼い猫の様子を思い返しながら、考えてみてください。

 答えは「下」です。

 猫は長時間、拘束されることが苦手。愛猫の温もりを抱っこでじっくり堪能したくなるのは猫好きさんあるあるですが、猫からしてみれば、いつまで続くのか予測できない「抱っこタイム」は憂鬱に感じられてしまうことも…。なるべくストレスをかけないためには、気持ちを汲み取りながら、どれくらい抱っこタイムなら愛猫が我慢できるのかを模索していきましょう。

 その時は、猫の視線に注目。飼い主さんの腕に抱かれている時に下を見始めたら、「降りたいよ」のサイン。中には鳴き声を発したり、手足をバタバタさせたりして降ろしてほしい気持ちをアピールする子もいます。

 こうした時に無理やり抱っこをし続けてしまうと、抱っこ嫌いな性格になってしまうので要注意。飼い主さんの中には「抱っこ嫌いなままでいいのでは…?」と思っている方もいるかもしれません。しかし、災害時や病気の時など、抱っこが必要となるシチュエーションは意外に多いもの。万が一の時に不要なストレスをかけないためには日頃からよい思い出を残しながら抱っこに慣れさせていくようにしましょう。

 猫の気持ちや習性をもっと多くの人が学ぶことができれば、人と猫はもっと仲良く共生していけるはず。お互いが居心地良く生きられる優しい世界になっていけば、動物にまつわる悲しい事件も減っていくのではないでしょうか。

<文/古川諭香>

【古川諭香】

愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

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