朝ドラ、主役オーディションに落選した意外な人は?朝ドラ・トリビア集

朝ドラ、主役オーディションに落選した意外な人は?朝ドラ・トリビア集

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 朝ドラは現在放送中の『なつぞら』で実に100作を数えます。舞台を北海道から東京に移しても高視聴率をキープし続ける『なつぞら』に敬意を表して、今回は朝ドラのヒロインに関するトリビアや小ネタをご紹介。

 ドラマ関連書籍を多く手掛けた筆者・上杉純也が、様々な資料や脳内データをもとに解説します。

◆主役オーディションなしでヒロインに決まった女優は?

 朝ドラといえば、その主人公を演じる女優をオーディションで選んでいるイメージが強いですが、実はそのヒロインオーディションなしでキャスティングされた女優がいます。

『純情きらり』(’06年上半期)での宮崎あおいがその第1号。このケースは他に『おひさま』(’11年上半期)の井上真央、『花子とアン』(’14年上半期)の吉高由里子、『まんぷく』(’18年下半期)の安藤サクラ、現在放送中の『なつぞら』の広瀬すずなどもそうです。要は朝ドラのヒロインに選ばれる前からもうすでに人気女優として活躍している顔触ればかりなのです。

◆主役には落選したけど、助演に抜擢された女優は?

 ヒロインオーディションの最終選考で惜しくも落選した次点の候補者の中には、そのヒロインの友人役や姉妹役、娘役に抜擢された女優もいます。

 その代表格が『あさが来た』(’15年下半期)で波瑠演じるヒロイン・白岡あさの長女・千代を演じた小芝風花、そしてその千代の親友・田村宜(のぶ)を演じた吉岡里帆。また、人気アイドルグループのももいろクローバーZはその当時のメンバー全員が『べっぴんさん』(’16年下半期)のオーディションを受けたものの、全員落選。ただ、その中で最終選考まで残っていたリーダーの百田夏菜子は芳根京子が演じたヒロイン・坂東すみれの同級生・小澤良子役で出演を果たしています。

◆2作品でヒロインをつとめた女優は?

 正確には、ヒロインの少女期を演じた女優が……ということですが、これは『ふたりっ子』(’96年下半期)でデビューし、絶大な人気を誇った双子の子役姉妹・三倉茉奈&佳奈のこと。二人はこののち、『だんだん』(’08年下半期)で、互いに姉妹がいるとは知らず、島根県と京都府で離ればなれに育った双子のヒロインを演じました。かつての子役が再度別の朝ドラ作品でヒロインを演じたのはもちろん史上初のケースです。

◆ヒロイン役のために髪カット、5kg増…

 その代表が『まれ』(’15年上半期)でヒロインを務めた土屋太鳳。演じた津村希は世界一のパティシエを目指す活発な女性だったため、それまでのロングヘアーを40センチもカットして挑んだのです。

 また、高度成長期に茨城県から集団就職したヒロインのひたむきに生きる姿を描いた『ひよっこ』(’17年上半期)でヒロイン・谷田部みね子を演じた有村架純は、その素朴な女性像を出すために体重を5キロ増やしてクランクインしたそう。役作りも人それぞれ大変なのです。

◆寝ているシーンでリアルに爆睡したヒロイン

 朝ドラといえば、その現場は過密日程なことで知られています。その苛酷さから、寝ているシーンでリアルに爆睡してしまうのは「ヒロインあるある」。中でも女性落語家を目指すヒロインを描いた『ちりとてちん』(’07年下半期)で主役の和田喜代美を演じた貫地谷しほりは寝ていて、パッと目を開けたら、本当にキスするんじゃないかという距離に、師匠役だった渡瀬恒彦の顔があったんだとか。そして渡瀬がこう一言。「お前さん、今、寝てただろう」。さすがのツッコミでした。 

◆なぜかヒロインは水に落ちがちである

 朝ドラといえば、ヒロインが海や池といった水に落下してしまうシーンが実に印象的です。では、なぜ、ヒロインは水に落ちがちなのかというと、これまでの朝ドラの歴史を振り返る番組で解説されていたのですが、デビュー間もない女優さんに思い切った演技をさせて殻を破らせて弾けさせるという狙いがあるんだとか。

 さすが100作を数えるだけあって、簡単なものでも以上のようなエピソードが残されています。それはつまり探せばまだまだあるということ。機会があればまだまだご紹介したいネタがいっぱい潜んでいるのです。

<文/上杉純也>

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