愛猫やエアコンが病気の原因に…健康な部屋にするには

愛猫やエアコンが病気の原因に…健康な部屋にするには

猫はベッドやソファなど、居心地がよく人が休む場所も好んで占拠する。

 病気になる家の特徴を探るこのシリーズ。家のつくりだけではなく、暮らし方でも病気になる可能性があるという。そこで取材班は、築35年、2階建ての都内のお宅を訪問。隅々までチェックし、暮らしぶりを有識者たちに分析してもらった。前編ではトイレやバスルームを見てきたが、後編ではさらに3つのポイントを教えてもらった。

◆@愛猫たちがホコリとダニを家中に運搬

 いまや3世帯に1世帯は動物を飼っているといわれるほど、ペット愛好家の多い日本。さらに近年の猫ブームよろしく、当お宅では4匹の猫が飼育されている。しかし、家の中を自由に移動できるようになっているために、愛猫が病原体を運んでしまう恐れが。

「猫は狭いところに入り込むのを好むため、そこからホコリを全身につけて出てくるわけです」(環境衛生コンサルタント・松本氏)

 また、呼吸器内科医・大谷氏はダニによるぜんそくの可能性を指摘する。

「ダニは夏に繁殖して秋に死にます。ペットが毛とともにそこら中にダニの死骸を落とすため、夏の終わりから咳が出だしたら、ダニによるぜんそく、アレルギーと考えられるでしょう」

 さらに松本氏は、カーペットなどの敷物との組み合わせによってリスクがより高まると解説する。

「カーペットやラグマットは、動物の毛が絡まりやすいです。面倒で怠りがちですが、定期的な洗濯と天日干しを行ってください」

 ペット対策はペット自身の健康にも繋がる。重い腰を上げよう。

◆A寝室ではカビを蓄えたエアコンが病を拡散

 続いては寝室。ベッドや枕カバーを指摘されるかと思いきや、有識者たちはまず、エアコンに注目。

「結露で湿気が溜まりやすく、フィルターにカビが付着している可能性があります」(総合内科専門医・大森氏)

 松本氏も同様の危惧を抱く。

「掃除している気配がなく、大変心配ですね。内部はカビまみれになっていると思います。この状態で起動すれば、自ら病原体を部屋中にまき散らすのと一緒で、病気のリスクも高いでしょう」

 さらにカーテンにも気をつけたい。大谷氏が次のように指摘する。

「窓際は結露するため、カーテンは湿気を吸っています。ホコリもつきやすく、特に床と接している部分には黒カビが発生しがち。きちんと洗濯をしましょう。」

 ぜんそくの危険はすぐそばにあるのだ。ちなみに、洗濯槽自体の除菌、消毒も非常に大切だ。

「洗剤を入れて洗濯をしているからと、見落とされがちな場所の代表格。2か月に1回は専用の洗剤で洗浄してください」(松本氏)

 洗濯で菌まみれにはしたくない。

◆Bキッチンでは、上昇気流が隅々まで汚れを運搬

 最後はキッチン。食器や調理器具の管理には気を配りたいが、松本氏は早速、写真の左側に注目。

「このように容器や器具が重なり合っているのはNGですね。たとえ一旦乾かせたとしても、すぐに湿気が付着してしまいます」

 さらに意外だが、キッチンにおいては“上”が危ないのだとか。

「火を使うため、上昇気流に乗って汚れが天井や冷蔵庫の上部などに運ばれます。見逃さず掃除を」

 いかに水回りといえども、水気や湿気だけが敵ではないのだ。

【松本忠男氏】

環境衛生コンサルタント。日本ヘルスケアクリーニング協会代表理事。医療・介護・清掃関連企業に掃除のノウハウを提供。著書に『健康になりたければ家の掃除を変えなさい』(小社)など

【大谷義夫氏】

呼吸器内科医。池袋大谷クリニック院長。日本アレルギー学会指導医。夏型過敏性肺炎の症例を多く診察。近著に『医師が教える「1日3分音読」で若くなる!』(さくら舎)

【大森真帆氏】

総合内科専門医、大森真帆麻布十番クリニック院長。慢性疾患や季節性の疾患など、豊富に内科の診療経験を持つほか、透析医学や抗加齢医学にも精通する

―病気になる家の特徴―

関連記事(外部サイト)