気になる彼が部屋に来たら、エアコンが大惨事…からの意外な結末は?

気になる彼が部屋に来たら、エアコンが大惨事…からの意外な結末は?

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 気になる男性を初めて自室に招くのはドキドキしますよね。

 実際の自分よりも良くみせたくて過度に掃除してみたり、時には知られたくない本性を見られてしまう事も…。

◆気になる彼を自宅にお招きしたくて…

 内藤夏菜子さん(仮名・24歳・書店員)は、昨年から通い出したクッキングスクールで知り合ったFさん(27歳・会社員)の事が気になっていました。

「よく同じグループになって一緒に料理を作っているFさんは、すごく手際が良くて『いつか奥さんと子供に僕の手料理を食べさせるのが夢なんだよね。今は彼女すらいないけど…』なんて言っている可愛いらしい人なんですよ」

 話してみると、お互いアクション映画が好きな事が分かり何度か映画デートを繰り返した2人。

「そろそろお付き合いに発展しないかな?と思っていたら、Fさんから『僕の作った塩麹(しおこうじ)もらってくれない?いっぱいあるから』とLINEがきたんですよ」

 もちろん、是非欲しいと返信した夏菜子さん。

「するとFさんが『夏菜子さんの家、○○駅の近くだって言ってたよね?明日、近くをバイクで通るから良かったら届けに行くよ』と言ってくれたんですよ」

 なんとしても自室にFさんを招いて、美味しいコーヒーでも出して…お付き合いのとっかかりにしたいと考えた夏菜子さんは部屋の大掃除を始めました。

「水回りの掃除を重点的にし、シーツもベッドカバーも新品のに変えて、チリひとつ落ちていない完璧な状態に仕上げて、更に花まで飾りました!普段はそんな事まずしませんが(笑)」

◆暑そうな彼のためにクーラーをつけたら綿ぼこりがボンボン

 翌日、塩麹を届けてくれたFさんをコーヒーに誘うと喜んでついて来てくれたそう。

「私の部屋を可愛いと言ってくれて、美味しそうにコーヒーを飲んでくれたのですが…Fさん、めっちゃ汗ばんで暑そうにしていて」

 実は夏菜子さん、クーラーの風があまり得意では無くサーキュレーターで過ごしていました。

「あわててクーラーのスイッチを入れたのですが、そしたら綿ぼこりみたいのがボンボン出てきて“やっちゃった!”と思いました…私、冬に暖房つけてから今までエアコンの掃除をしてなかったんですよ」

 綿ぼこりをよく見ると、塩粒ぐらいのダニが何匹もうごめいていて気絶しそうになる夏菜子さん。

「私は虫が苦手なので『ひぃぃぃ!』と叫んで震えていたら、状況を察したFさんがすぐにスマホで検索して、エアコンクリーニングの業者に電話してくれたんですよ」

◆エアコンは業者に一万円でピカピカにしてもらえたけど

 2時間後に業者さんが来てくれる事になり、ホッとするやいなや、Fさんが綿ぼこりやダニをテキパキ掃除してくれたそう。

「もう、本当に申し訳なくて“ありがとう、ごめんなさい”を繰り返す事しか出来なくて…きっとFさんに、エアコンの掃除もしないでダニを繁殖させてるだらしない女だと思われしまったと落ち込みました」

 そして業者さんが到着し、エアコンの洗浄をしながら「エアコンのなかのホコリにカビが生えて、それを養分にダニが繁殖してしまうので、この季節はスゴく忙しいんです。良くある事ですよ」と軽く慰められた夏菜子さん。

「エアコン洗浄代は約一万円で、ピカピカにしてもらえました。ですがFさんに最低な所を見られてしまったのでションボリしていたら…」

◆彼の優しい言い方にキュンとして自分から告白

 Fさんが「この夏が終わったらちゃんとエアコン掃除するんだよ?約束ね」と肩をポンポンしてくれたそう。

「そんな優しい言い方してくれるなんて…とキュンとしてしまい思わず『じゃあ約束するから私とお付き合いしてくれる?』と告白しちゃって」

 するとFさんは大笑いしながらOKしてくれたそう。

「まさかダニがきっかけでお付き合いが始まるとは思いませんでしたね(笑)その後、Fさんがカビ菌やダニが部屋に舞っちゃったから一緒に大掃除しようと言うので、カーテンまで洗いました」

「私がしっかりしてないので、Fさんにリードしてもらえるのが心地よくて。でももう同じ失敗をしないように気をつけます」と、はにかむ夏菜子さんなのでした。

―シリーズ「夏に起きたトンデモ」エピソード―

<文&イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】

漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。

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