恋や仕事をリセットしたい…神社の「人形流し」で穢れを落としてみた

恋や仕事をリセットしたい…神社の「人形流し」で穢れを落としてみた

大國魂神社

 恋も仕事も捨ててリセットするドラマ『凪のお暇』が話題ですね。主人公の凪ちゃん(黒木華)のようにすべてをリセットすることはできないけれど、「何かを変えたい」と心が動く時ってありますよね。

 そんな時、私は開運スポットに出かけることが多いのですが、先日訪ねたのが東京・府中にある大國魂(おおくにたま)神社。穢(けが)れ落としも行ってきたので、リポートしたいと思います。

◆1900年の歴史ある神社

 大國魂神社は「武蔵国の守り神」として祀られた神社で、1900年もの歴史があるそう。武蔵の国は、東京と埼玉・神奈川の一部のことで、この地域全体の総社、つまり主要神社の神々を全て集めて祀る神社が大國魂神社だったということです。

 神社には、京王線の府中駅またはJR南武線の府中本町から行きます。私は府中には初めて出かけたのですが、府中駅を降り立つとケヤキ並木が続いていて、その素敵さにまずは感動しました。

 このケヤキ並木は、「馬場大門欅(けやき)並木」と呼ばれているもので、ケヤキ並木としては唯一、国から天然記念物に指定されているのだそう。

 源頼義・義家父子が寄進した苗木が始まりだと言うので、歴史もかなり古いです。それだけにとても立派な木がそこかしこにあって、ここを歩くだけで気分はすでに癒されるほどでした。

 並木道を3〜4分ほど歩くと、すぐに神社が現れました。立派です! 以前出かけた出雲大社の登場の感じと似ていると思ったのですが、ともにゆったりとした空気が流れていて、「悠久」という言葉が思い浮かぶ懐深い雰囲気です。

 大鳥居をくぐって境内に入ると、戦没碑やふるさと歴史館、左には相撲場まであり、神社の歴史を感じました。

 神社で祀られているのは、出雲の大国主神と同神の「大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)」でした。それを知って、「出雲の大国主神と同じ神様を祀っているから出雲大社に似ていると感じたのかなあ」と個人的には思いました。

 もしくは同時代にできたからかもしれませんが。縁結びや、厄除け・厄払いの神として有名な神様のようです。そんなに混んでなかったので、ゆっくりとお参りできました。

◆人形流しを初体験。自分で自分を「祓う」

 参拝後、左側に目をやると「人形流し」と書いた建物が目に入りました「ひとがたながし」と読むそうです。

「人形流し」とは、紙製の人形に、心身のけがれや災いなどを移して祓(はら)えをし、川や海に流す行事のことだそう。以前、川越の氷川神社を訪れた時にも人形流しの文字を見かけたのですが、その時は行わなかったので、今回が初体験です。

 行い方が書いてあったので、その通りに行ってみました。まずは「お祓い」の道具を使い、自分で自分を「自祓い」します。

 100円を払って「人形」の紙を取り、自分の名前を書いたら穢れを祓いたいところを撫でて息を吹きかける…という手順です。私はこのとき目を怪我していたので、より分かりやすくするために顔の部分に目を書いてみました。いいのか悪いのかわかりませんが、神様は心が広いと思うので、どんな方法でもいいだろうとの判断です。

 目の部分を撫でて息を吹きかけたら、紙はすぐ横を流れる小川に流します。感動したのが、水につけたら紙があっという間に溶けてなくなったということ。

 エコな紙が使われているのでしょう。その様子は、穢れも即座に消え去る象徴のようで「ああ、人間の穢れというか、行ったことなんてはかないんだなあ」という印象を受けました。

 きっと私たちが反省するようなことやこだわってしまうことなんて、悠久の流れの中では些細な事。さっと流して、また新しく始めればいいだけのこと…という風に気楽な気持ちになれました。

 人形流しをした後は、そのまま、本殿の裏に回り、「ご神木」を参拝しました。大國魂神社のご神木は、樹齢1000年とも言われる大銀杏。見るからに大きく、燦燦としていて、おおらかさを感じました。直接手で触れて、エネルギーをチャージです。

 帰りは、駅までの通りにある新しい駅ビルでお茶をしたのですが、この辺りはどの店に入っても「ケヤキ並木ビュー」なので居心地がいいだろうと思います。

 都内にありながら、悠久の時を感じさせてくれる優しいパワースポットたるこの神社。これまでの悩みや疲れをリセットし明日への活力をチャージしたい時に、また来ようと思いました。

※2019年8月19日〜8月31日の期間、人形流しは一時休止中。工事が完了次第再開とのこと。

<写真・文/にらさわあきこ>

【にらさわあきこ】

NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛や結婚、美容について取材・執筆を続ける中、2019年に「美活部」を発足。簡単&ラクに綺麗になるための情報をブログやインスタなどで発信。著書に『未婚当然時代』(ポプラ新書)『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)など。インスタ:@akiko_nirasawa_beauty、ブログ:『美活☆365日 簡単&ラク〜に綺麗になろう!』

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