私を「ダメ女、クズ」と呼ぶ彼氏。紳士的だった男のウラの顔

私を「ダメ女、クズ」と呼ぶ彼氏。紳士的だった男のウラの顔

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 モラハラ、聞いただけでもゾッとする言葉ですよね。そういった行為に及ぶ人とはできるだけ関わりたくないものです。

 中野由実さん(仮名・30歳/販売員)は、モラハラ男性と交際した経験があるそう。付き合うまではそういった様子がなく、交際後に見た彼の姿に恐怖したのだとか。

 まさかこの人が…と気づかずに関係を結んでしまうこともあるようです。

◆社会人サークルで知り合った彼は紳士的な印象

 スポーツ好きな由実さんは、学生時代にテニス部だったそう。趣味として続けたかった彼女は、社会人サークルを探したのだとか。

 職業柄、土日になかなか時間を作れないという事情がありましたが、そのサークルは自由度が高かったそうです。平日や土日夜の参加でも盛り上がり、とても楽しめたよう。

 そんな中、康二さん(仮名・33歳/ホテル営業)と出会ったそうです。

「身だしなみが良く、紳士的。そんな第一印象でした。彼が働いている会社では平日休みの日も珍しくなく、サークルに行くと笑顔でテニスをしていたシーンが強く残っています。

 ペアを組むこともあり、話す機会も増えました。話していても、やはり紳士的な印象でしたね。私のことをよく気遣ってくれ、もちろん周りへの気遣いも忘れない。良い人なんだなと思いました。

 次第に距離が近くなり、交際に至りました。出会いが目的なわけではなかったのですが、素敵な人とこうした関係になれたのは素直に嬉しかったです」

◆最初の異変は、料理が苦手なことへの否定

 デートを何度か重ねた後、康二さんの家に誘われたそうです。彼は料理が得意で、その日にも振る舞ってくれたんだとか。

「私はあまり料理が得意でないんです。彼の料理があまりにも美味しかったので、そのことを伝えたんですよね。『料理はお任せしたいな』みたいな感じです。

 そうしたら『女で料理ができないっておかしくない?』とか『明らかに俺の方が忙しいのに全部俺任せなわけ?』とか。そういった意味で言ったわけではなかったので、ショックでした。

 料理が得意でない私を全否定されている気分ですかね。さらに、私だって仕事を頑張っているのに、忙しいのは自分ばかりだと決めつけられるのもちょっと…」

 その日は誤解するような言い方をしてしまったのだと考え、彼に謝ったのでした。

◆日に日に増えていった暴言

 外でデートをしているときはあまり感じなかったそうですが、2人きりになると暴言が増えていきました。いったん頭に血がのぼると抑えられないタイプのようで、ずっと暴言を吐かれていたのだとか。

「思い返せば、家でデートしているときにほとんど名前で呼ばれたことがありません。『おい』といった呼びかけも多かったですが、『クズ』だとか『ダメ女』だとか、そういった蔑称のことも。最初は喧嘩のときだけでしたが、そうでないときも蔑称になっていきました。

 何かの逆鱗(げきりん)に触れると、もう止まらなかったですね。『クズは俺の言うことだけ聞いておけば良いんだよ』『一人前に働いてから言えよ』といった具合です。

 彼がイライラしているときは、些細(ささい)なことでも怒られました。テレビのチャンネルを変えただけで『この俳優が好きなんだろ。ダメ女が見ていると、全国のファンに怒られるんじゃないか?』といったことを言われました」

◆時間が経つと優しく謝られ、許してしまった

 そうした暴言を浴びせられながらも、なぜ由実さんは交際を続けたのでしょう。それは、暴言の後にとても優しくされたからだと言います。

「正直、暴言は耐えがたいものでしたが、一気に発散した後、反省する様子を見せたんです。頭を冷やしてくると言い、散歩にでかけることが多かったですかね。

 帰ってくるととても優しい彼になっていました。そして謝るんです。『あんなこと言ってごめん、本音じゃないんだ。愛していることだけは信じてほしい』といった具合に。

 優しい彼を見ると、なぜか許してしまったんです。出会った頃の彼とも重なりました。頭に血が上りやすいけど、やっぱり良い人なんだって」

 暴言を吐かれた後に優しくされる…この繰り返し。そのたびに、由実さんは彼を許してしまったのです。

◆寝ている間に何したの? 我慢の限界が来た瞬間

 康二さんの家に泊まる日もあったそうです。だけど、疲れてしまってすぐに寝てしまうことも。そして、疲れて寝てしまった翌朝、異変を感じたことがありました。

「私はその日仕事が休みだったんですね。彼は仕事で、起きたら家にいませんでした。そして下半身に違和感を覚えました。確認してみると、ズボンと下着が半分脱げていて…。ナイトブラも、上にずれていたんです」

 起きたら半裸状態だったという由実さん。不信感を抱いたまま、康二さんの帰りを待ちました。

「帰ってきたとき『なんだか朝、服が脱げていたみたいなんだけど』と聞いたんです。そうしたら、私が寝ている間に性行為をしていたと笑いながら話すんですよ。『何をしてもビクともしないから面白かったよ』『クズにはその仕事も大変ですぐ寝ちゃうんだな』と。

 これには我慢ができませんでした。寝ている間にしていること自体も、それを面白いと言っていることにも。そして、彼は私の販売員という仕事を見下しているのだと改めて思いました。私は誇りを持って働いているのに、どうしてそんな言われようをしないといけないんだ、と」

 今まで許してきた由実さんですが、この日に目が覚めたそうです。暴言を吐くのが彼の本性で、外面の良さはただの仮面なのだと思ったそう。

 その日に別れを告げ、後日連絡が来ても全て無視したと言います。

「これがモラハラなのかと思いました。当時はそれに気づけず、優しい面のみを信じてしまって」

 モラハラは絶対に良くないのは言うまでもありません。しかし、交際するまでそうした一面を見せない人もいるようです。

 由実さん自身「まさか自分が…」と言っていましたが、決して人ごとではない話なのかもしれませんね。

―シリーズ「気になる男性・彼・夫の意外な一面」―

<文/西田彩花 イラスト/Morimalu>

【西田彩花】

美容ライター。美容薬学検定1級、コスメコンシェルジュ(日本化粧品検定1級)、メイクアップアドバイザー検定資格保有。マスコミ系企業に在職中美容資格をいくつか取得し、美容ライターとして独立。ブログ

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