急に仕事を辞めてきた彼。別れるつもりが“チャーハン”でホレ直した!?

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 交際相手との破局の危機がおとずれた時に、踏み止まった理由は意外な事だったりしますよね。今回は、そんな危機に彼の意外な一面を知った女性のお話をご紹介しましょう。

◆ある日突然仕事を辞めてきた彼

 中谷美智代さん(仮名・26歳・美容師)は、同じく美容師のFさん(34歳)と同棲して2年目になります。

「きっかけは、美容師仲間の飲み会ですね。家が近かったので2人きりで一緒に帰って、その時に連絡先を聞かれて徐々に仲良くなりました」

 付き合いだしてすぐ、美智代さんの借りている部屋が更新時期を迎え、Fさんから「もう解約してうちにきたらいいじゃん」と誘われて同棲生活がスタートしたそう。

「Fは家事をほとんどしなくて頭にくる事もありましたが、まぁ優しいですし、性格も明るくて話が合うので楽しく暮らしていたのですが…」

 ある日突然「友達と一緒に起業する事にした」と言い出し美容院を辞めてしまったFさん。

「もう、え〜!って感じで本当にビックリしました。起業の準備をしている様子もなかったし、大丈夫なの?って心配になりましたね」

◆すれ違いの日々で別れを考えた

 それからしばらくFさんは「人脈作りだから」と言って毎晩のように飲み歩くようになり、朝帰りをする事が増えていきました。

「そりゃ人脈作りは大事でしょうけど、私は美容師として地道に頑張っているFが好きでしたし、生活のリズムも狂ってすれ違いの日々を送るようになったんですよ」

 Fさんと結婚を考えていた美智代さんは、将来が不安になり次第に別れを考えるようになったそう。

「そんな上手くいくかどうか分からない会社を立ち上げて、失敗したらどうするの?夢みてないで現実見ろよってイライラしてしてきてしまって」

 いつ別れをきりだそうか?と考えていた、ある日の夕方…。

◆初めて彼の料理を食べ意外な一面にキュン

「Fが急にチャーハンを作ってくれたんです。それは卵とネギのシンプルなものだったのですが、パラパラしていてめちゃくちゃ美味しかったんですよ」

 彼の料理を初めて食べた美智代さん。Fさんは今まで台所に立つ事は無かったのだとか。

「まぁ、お湯を沸かすぐらいはしていましたが、いつも私の料理を『美味しい、美味しい』って何の文句も言わず、喜んで食べてくれていて…自分から料理をする事なんて、まずありませんでした」

 Fさんは、ふと中学生の頃に母親から作り方を教えてもらったチャーハンを思い出し、食べたくなったと語りました。

「なんか、そのチャーハンの美味しさと手ぎわの良さに感動してしまって…やだ、この人まだこんな引き出し持ってたんだと、キュンとしてしまったんですよ」

 そしてようやく、Fさんが立ち上げた会社のサイトを見せてもらった美智代さん。

「私は会社の事とかよくわかりませんが、Fがなにか面白い事を始めようとしているは伝わってきました」

 そして、こんなに美味しいチャーハンが作れる人なら会社も上手くいくかもしれないと強く思ったそう。いや、それとこれとは別では!?という気もしますが…。

「私の知っているFはほんの一面で、まだ見た事のないスゴい才能があるかもしれない…と急にドキドキしてしまって、別れたりしないでFについて行ってみようと思えたんですよね」

 美智代さんはFさんを支えつつ、週1ペースで美味しいチャーハンを作ってもらっているそうです。チャーハンひとつで彼の夢を信じるとは菩薩のようですが、その想いが吉と出るか凶と出るか――。

―シリーズ「気になる男性・彼・夫の意外な一面」―

<文&イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】

漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。

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