美肌効果があるこんにゃくって?実はこんにゃくには2種類ある

美肌効果があるこんにゃくって?実はこんにゃくには2種類ある

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 ダイエットによし。肌によし。

 日本が誇れるダイエット食材の一つに、「こんにゃく」があります。低カロリー・低糖質を叶える「コンニャク麺」が人気ですし、「さしみこんにゃく」で夏ダイエットを頑張った人もいることでしょう。でも、そもそもこんにゃくのこと、皆さんはちゃんとご存知でしょうか? 一体どんな食品なのか、知らない人も少なくないはず。実は上手に選べば、ダイエット以外にも、“美肌作り”にも役立つスーパー食材なのです。

 そこで今回は、こんにゃくの基礎知識と、美容を考えた「こんにゃくの選び方」について、わかりやすく紹介してみたいと思います。

◆「こんにゃく」がダイエット向きな3つのポイント

「こんにゃく」とは、サトイモ科である「こんにゃく芋」をすりおろし、練りながら煮た後に炭酸ナトリウムを加えて冷やし固めた植物性食品のこと。その歴史は平安時代にさかのぼり、昔は貴族の食べ物だったそうです。

 こんにゃくが、ダイエット食材として大切にされる理由は、次の3点。

@ローカロリー

⇒可食部100gあたり5kcal。(米やパスタの30分の1のカロリー値)。ダイエットに。

A食物繊維が豊富

グルコマンナンという不溶性食物繊維を3g(可食部100gあたり)含有。整腸作用が期待できる。

Bグルテンフリー

グルテンアレルギーを気にする人にも安心して摂取できる。

※出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

 つまり、ダイエットやグルテンフリーを気にする人には好都合な食材。そしてもう一つ、実はこんにゃくは製造上の違いで“2種類”あるってご存知でしょうか?

 スーパーの売り場を見てみると、一目瞭然。いつもの灰色「精粉(せいこ)こんにゃく」のほか、「生芋こんにゃく」という透明感のあるこんにゃくが置いてあります。この生芋こんにゃくこそが、美肌作りに良いとされているんです!

◆「生芋こんにゃく」は美肌作りに欠かせない「セラミド」が豊富だった

 そもそも精粉こんにゃくは、こんにゃく芋を乾燥させて精粉と呼ばれる粉にしてから加工されるのですが、製造過程で出てくる「飛び粉(とびこ)」という粉が捨てられてしまいます。この飛び粉に、肌のバリア機能を高め、潤いを保つ「セラミド*」が豊富に含まれているのです。そして、生芋こんにゃくは、こんにゃく芋をすりおろして作られるため、セラミドをロスすることなく摂取することができるのです。

【100g中のセラミド含有量】※

生芋こんにゃく約1mg

精粉こんにゃく約0.03mg

*セラミドとは・・・肌のバリア機能を高めて、表皮の潤いを保つために必要な「細胞間脂質」の主成分。年齢と共に減少していくので、肌の潤いを保つためには、経皮摂取(肌に塗る)や経口摂取(食べて取り込む)が有効とされている。

 また生芋こんにゃくは、他の野菜(ジャガイモ・サトイモ・豆類など)と比較してセラミドが圧倒的に豊富(乾燥重量100gあたり75mg超の含有量)なため、低用量で効果があると言われています。つまり、ダイエットに加えて、美肌作りを目的とするのであれば、「生芋こんにゃく」を選ぶのが堅実だということなのです。

◆「生こんにゃく」は「煮物」にすべし

 そしてこの生芋こんにゃくを便利に定期的に食べるためには、作り置きができる「煮物」がオススメ。選んでしまいがちな「精粉こんにゃく」ではなく、「生芋こんにゃく」をチョイスして、たっぷり作ると良いでしょう。

 ちなみに、セラミド含有の美容クリームは、塗った部分の限定的な効果しか期待できませんが、経口摂取であれば全身。全身におけるセラミド産生が促進されて、肌のバリア機能を強化することにつながります。すでに、このメリットを生かした機能性食品(サプリやゼリー)も発売されていますから、料理をしない人にはサプリ摂取という選択肢もあるかもしれません。

 さあ、季節の変わり目の美肌対策には、「生芋こんにゃく」。「生芋こんにゃく料理」で、秋のダイエットをおいしく楽しみましょう!

※出典:高畑浩之.荒木美和子.向井克之.

こんにゃく製品摂取による皮膚の保水性向上効果の検証.

群馬県農業技術センター研究報告.ISSN 13489054.5号2008.3.p.40-41

<文・写真/スギアカツキ>

【スギアカツキ】

食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12

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