バービーの初めて語った“本音”が話題「今まで芸人として言ってはいけないと思っていた」

バービーの初めて語った“本音”が話題「今まで芸人として言ってはいけないと思っていた」

(画像:バービー Instagramより)

 お笑いコンビ・フォーリンラブのバービーが、8月30日放送のTBSラジオ「ACTION」に生出演し、そのトーク内容が素敵だと話題になっています。

◆バービー家の硬派な本棚がきっかけ

 きっかけは、金曜パーソナリティを務める、ライターの武田砂鉄氏が、『メレンゲの気持ち』(日本テレビ)でのバービーの自宅を訪問する企画を見たとき、一瞬映し出された本棚に牧野雅子著『刑事司法とジェンダー』など興味深い書籍が並んでいたことに興味を持ったことだとか。

 その旨をバービーに伝えると、

「毎回、自宅訪問のときには、本棚を映さないでくれと言ってるんですよ。そこだけアップにして撮る人がいるんですけど、本棚はやめてくれと言っていて。あの番組だけ、私が目を離した隙に撮ってたんですね」

「戦争モノとか抜いたりとかしてたんですけど。あのときは、ジェンダーが残ってましたね」

 と、日頃から様々なジャンルの本を読んでいることを匂わせ、「こういう見方をしてくれる人がいるんだっていうのは嬉しかった」と語りました。

「ACTION」のトークでは、バービーのさらなる一面も掘り下げられ、世界的に知られるイギリスの園芸の祭典「チェルシー・フラワー・ショー」にボランティアスタッフで参加していることや、10代のころチベット密教の本に出会い感銘を受けて東洋大学のインド哲学科に入学したことなど、意外な素顔も明かしています。

◆自虐やセクハラ芸への考察にツイッターで賛同の嵐

 また、武田氏はバービーが過去にインタビューで「自虐する時代は終わった。自虐をするっていうのは誰かをバカにする気持ちがあるから」と発言していたことを挙げて、自虐について注意しているのかと問うと

「テレビでデブとかブスとかでイジられることがあって、それを見た女の子が『私はバービーちゃんがブスと思ってなくて、私も同じぐらいと思ってたのに、それだと私がデブやブスと言われている気がして、すごくショックだった』と。そのときに自虐はいけないなと思って」

「やっぱり自虐をするっていうことは、その物差しを持ってるわけじゃないですか。結果として。『ここからこうはいじっていい、ダメだ』とか。すべての人は平等ですよ、とか言ってるわりに、自虐の物差しが許されるのはおかしいなって」

「他の人を差別したくないなっていう気持ちがある」

 などと、「自虐」に対する思いを語りました。

 またセクハラ芸についても

「いちばん最初にやっていたセクハラ芸が……それは私の中ではひとつの発信だったり主張だったりしてたんですよ。私の中では、ですよ。

 でも、それが一人歩きしていって、男性に消費されるだけの芸になってしまった時、すごく女性を傷つけてしまうし、意に反してるなと思うから、それはやらないようにしたいなとは思っています」

「私がただただケツ出して、おパンツを出して……ってやっているのは私の主張であって。それを、パンツをめくられたりとか、見せてくれって言われて見せるっていうのはまた違うっていうラインというか」

 とも語っています。

 放送後、一連の発言がTwitterで賛同の嵐を呼び、「知的さがすごい」「女性芸人が価値観をアップデートできているのが誇らしいです」「テレビでもっとこういう話をしてほしい」などたくさんの声が飛び交いました。

◆ずれた切り取り方でニュースになり、本人が真意の説明も

 バービー本人も放送後Twitterで

「今まで芸人として言ってはいけないと思っていたこと、初めて本音で話しましたよ。」

 と投稿。しかし一部の自虐についての発言が、ネット記事などで「バービー自虐ネタを封印」と取り上げられて、拡散される事態に。

 それを受けてバービーは「なんだか嫌な予感がしたんだよなあ。いくら懸命に説明しても、欲しい言葉だけを拾いたいんだね。『自虐ネタを封印』って、私言いました?」と反論。

「自虐はお笑いやエンターテインメントにおいて大事な文化だし、それを否定するつもりはありません。ただ、私自身は自分で自分をさげすむような発言はしないように気をつけています。ひと言物申すつもりはございません。と、お答えしました」と苦言を呈しています。

◆女性下着のプロデュースも開始

 バービーは現在、女性下着のプロデュースに乗り出しました。

 自身のインスタグラムで「小胸さんグラマーさん関係なく、しっくりくるブラに出会ったことの無い人のためのブラ作り始めました」と、ブラが合わないことで残った自身の胸の黒ずみの写真とともに投稿。

「すべてのおっぱいが気高く胸を張れる毎日を送れますように!!」とのバービーからのメッセージに多くの女性ファンから「応援します!」「ステキな企画をありがとうございます!アンダーが大きいサイズも作ってください」など共感コメントが相次いでいます。

 ずっと、アンタッチャブルのザキヤマに顔がそっくりだと、いじられてきたバービー。バービーだけでなく、バラエティ番組では女芸人の容姿いじりが日常化しています。最近は、そんな風潮に異を唱える女性芸人の声も目立つようになりました。

◆渡辺直美やAマッソら新しい時代の声

 インスタグラムで約590万人のフォロワーを抱え、世界を股にかけて活躍する渡辺直美は、米紙ワシントン・ポストで「太っている日本の女性の考え方を変え、彼女たちが前向きに生きるための手助けをしたい」とコメントしています。

 渡辺直美は、公式プロフィールによると体重103キロですが、「GAP」のモデルに起用され、ファッション誌『VOGUE イギリス版』でも、「固定観念を変えていくことは絶対的に重要だと思う」「私が私であるのは、私が直美だから」「私はただ、自分を個人として見て欲しい」と語り、日本女性に対する固定観念を破壊していると絶賛されています。

 Aマッソ・加納愛子は『ゴッドタン』(テレビ東京系)出演時に、

「芸人になったら面白いと思われたいとか、こういうネタをやりたい、こういうボケをしたいと、この世界に入ってくると思うんですけど、ある程度テレビとかに出させてもらえるようになると、アンケートが全部、彼氏いますかとか、付き合った人数何人ですか、みたいな……」

「イケメンがスタジオに来たときに、『キャー』って言う要員でしか考えられてないんですよ」

「デブとブスしか求められてないんですよ結局」

 と女芸人が置かれている現状をチクリと批判しています。

 性別やルックスをいじって笑いを取るのは、果たして「芸」と呼べるのか……? もちろん、様々な笑いの形があってしかるべきですが、時代の移り変わりと共に、女芸人のあり方もいい方向に変化していくといいですね。

<文/満知缶子>

【満知缶子】

ミーハーなライター。主に芸能ネタ、ときどき恋愛エピソードも。

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