40代だけどロックTシャツが好き。大人っぽい着こなしのコツは?

40代だけどロックTシャツが好き。大人っぽい着こなしのコツは?

Tシャツ以外のアイテムはダークな色でそろえて(※画像:WEARより)

【ファッション・ブロガー小林直子のお悩み相談 Vol.1】

◆Q. 40代だけどロックTシャツが好き。大人っぽい着こなしのコツは?

 私はいま40代なのですが、ロックTシャツが好きです。

 好きなバンドのツアーやライブTシャツで、街着としておかしくないものを選んで着ています。コーデとしてどういったボトムや羽織物とあわせると、大人としてクールに着こなすことができるでしょうか? ポイントを教えてください。

 また、「年相応の服装をするべき」と世の中ではよく言いますが、どういった点に気をつければ、自分の好きな服装と両立することができるのでしょう?

◆ファッション・ブロガー小林直子からのお答え

 最近、音楽関係のアーチストやバンドが作る、いわゆるロックTシャツのデザインがとてもよくなってきました。

 昔のロックTシャツによくあった「バンドのメンバー4人がにっこり笑いながら並んでいる写真にバンド名のロゴ」という、去年バレンシアガがパロディで作ったようなロックTシャツを作るバンドは少数派。

 その多くは背中のツアースケジュールを見ない限り、ロックTシャツなのかどうかわからないほどデザイン的に優れたものが多いです。ですから、デザイン的にはロゴやスローガンをプリントするハイブランドのTシャツと比べて、なんの遜色(そんしょく)もありません。

 そんなロックTシャツ、「大人としてクールに着こなす」には、以下のことを考えればいいでしょう。

◆4色程度にまとめられたシンプルなデザインのものを選んで

 まず色の選択です。クールに、ということなので、ポップなイメージがする多色使いのカラフルな絵柄のものではなく、全体が4色程度にまとめられた、どちらかというとシンプルなデザインのものを選ぶといいでしょう。色は定番の白、黒のほか、ネイビーやグレーなどが無難だと思います。

◆全体の色遣いを3色以内、またはTシャツに使われている色だけで

 Tシャツを選択したら、次に何を合わせるかについてです。

 子供っぽく見えてしまうのを避けるために、全体の色遣いを3色以内、またはそのTシャツに使われている色だけでおさめるようにしましょう。例えばTシャツの地の色が白、ロゴや文字が黒と緑だったら、この3色以内でおさめるようにします。

◆Tシャツ以外のアイテムはダークな色でそろえて

 そしてこれをよりクールに見せるため、Tシャツに使われている白、黒、グレーなどのモノトーンか、もしくはネイビーやダークブラウンなどのダークな色が全体のコーディネートの多くの割合を占めるようにしましょう。

 上記の例で言えば、黒いジャケット、黒いパンツ、インナーとしてTシャツ、のようになります。ここで、緑のジャケットを選択してしまうと、ポップな感じになってしまうので注意しましょう。

 また、着ているTシャツを目立たせたいので、Tシャツ以外のアイテムは黒いジャケットやコートに黒パンツまたはスカートというように、同じ色でそろえるほうがいいでしょう。

◆Tシャツはどうしてもだらしなく見えやすい

 最後にもう一つ注意するポイントです。

 ロックTシャツに限らず、Tシャツはもともと肌着のため、どうしてもだらしなく見えやすいアイテムです。特にだらしなく見えるのは、そのTシャツがよれよれである、伸びている、また洗濯で色あせしている場合です。

 ですから、よれよれだったり、洗濯のしすぎで縫い目が白っちゃけてしまったようなTシャツは部屋着にして、外出するときに着るとしても近所の買い物ぐらいまでにしておきましょう。

 けれども、洗ってしまえばどうしてもTシャツはだらんとして、しわが出てきます。そんなときはTシャツにアイロンをかけましょう。

 アイロンをかけてしわが伸びているだけでも、随分と印象は違います。Tシャツにしわがなく、新品のように見えれば、街着として自信を持って着られるでしょう。

◆「年相応の服装」と一言で言っても、種類もいろいろ…

 質問の後半部分、「年相応の服装と自分の好きな服装との両立」ですが、質問者は年相応の服装と自分の好きな服装が乖離(かいり)しているとお考えなのでしょう。

 40歳を過ぎてくると、見た目年齢と実年齢の差は個々人で驚くほど離れてきます。老けて見える人、若く見える人、さまざまです。ですから、「年相応の服装」と一言で言っても、種類もいろいろになります。

 それでも世間から要求されるのは、年相応の立ち居振る舞いではないかと思います。

◆40歳を過ぎたころには堂々とできる2つの立ち居振る舞い

 20代から30代前半ではできなかったことも、40歳を過ぎてきたころには堂々とできるようになります。

 それは高級なレストランに予約して行ってみたり、自分へのご褒美の高価なジュエリーや時計をショップで試着してみたりといった、それまで手が届かなかった憧れのものへ手が届いたときの立ち居振る舞いと、もう一つ、年下の友達にホテルのティーラウンジでランチをおごったり、または仕事の現場で後輩に何かを教えたりと、年下の人たちと一緒にいるときの立ち居振る舞いではないかと思います。

 年相応にふさわしい服装とは、こういったことを堂々とできる服装ではないでしょうか。

◆どんな服装をすれば堂々としていられるか、尊敬されるか

 この2つの立ち居振る舞いに共通するのは「尊敬される」「丁寧に扱われる」必要性です。高級なジュエリーショップでスルーされたり、後輩が話を聞いてくれなかったら困ります。

 人によって好きなスタイルはそれぞれ違いますから、絶対にこれが正解というものはありません。

 ただ常に、「この服装だったら、自分は憧れの場で堂々としていられるか、また年下から尊敬されるか」といったことを念頭に置いてから、自分の服装を決めればいいでしょう。

 質問者の好きな服装がどんなものかはわかりませんが、自分が高級なジュエリーショップの販売員や高級なレストランのウェイトレスだったら、自分のような服装の人に対してどう対応するだろうかと、いろいろ想像してみて、自分にとっての尊敬されたり、丁寧に扱われたりするポイントを見つけてください。

 試行錯誤するうちに、自分にとってのちょうどいい年相応のポイントが見つかるだろうと思います。

<文/小林直子>

【小林直子】

ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に

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