夢の“猫のいる暮らし”を叶えてくれた保護猫たち「今ではすっかり下僕」

夢の“猫のいる暮らし”を叶えてくれた保護猫たち「今ではすっかり下僕」

ミロくんとルナくんは仲良しに

【○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.40】

 幼い頃から猫との暮らしを夢見ていたeiru4さん(@eiru4)は結婚後、ペット可の物件へ。夫婦でペットショップに足を運び、迎える猫を探していたときに出会ったのが、野良猫だったミロくん。その後、2匹の猫と巡り合い、現在は3匹の愛猫たちと賑やかな多頭飼い生活を送っています。

◆「猫と暮らしたい」を叶えてくれたミロとルナ

 ミロくんは冬の寒い日に、ご主人が仕事先の駐車場で出会った子。

 生後3か月ほどだったミロくんは寒さで震えながら、鳴き叫んでいました。

「保護直後は体調管理のため、ドタバタな日々。小さな生き物が家の中を歩いている感覚に慣れず、夫婦共におっかなびっくりしていました(笑)」

 その後、やってきたのがキジトラのルナくん。当時、生後約2か月だったルナくんは、他県にあるご主人の祖母宅の庭にときどき出没していた子でした。

「親子の猫も来ていました。ルナは母猫からご飯を分けてもらったり、子猫たちと丸まって暖を取ったりしていました」

 しかし、ある日、ルナくんの両目が目やにで塞がっていることに気づき、保護を決意。

「その日はミロの通院日でもあったので一緒に病院へ連れて行き、そのままうちの子になりました」

 ルナくんは猫風邪だけでなく、糸状菌(皮膚の病気)や回虫、マンソン(寄生虫の一種)などの病気も患っていたため、完治するまで隔離することに。多頭飼いとなったことにeiru4さんは喜びと共に不安も感じました。

「王子様のように育ててきたミロと仲良くできるか、心配で……」

◆コスプレ写真は2分で終わるように

 しかし、2か月の隔離生活が寂しかったからか、病気が治ったルナくんは空気を読まずにミロくんへグイグイ接近。この作戦が功を奏したのか、ミロくんは王子様から面倒見のいいお兄ちゃんへと変わってくれました。

「私たち夫婦がしたことといえば、年功序列を守ることくらい。ご飯をあげるのも撫でるのも朝の挨拶をするのも、ミロが1番。これは今でも変わりません」

 そんな仲良しコンビのコスプレ姿を初めて収められたハロウィン写真は、何年経ってもかけがえのない宝物。eiru4さんは今も、2匹の気持ちを尊重しながらコスプレ写真の撮影を楽しんでいます。

「小物のセッティングとカメラの起動を先に済ませ、おやつを片手に目線を貰いつつ、撮影しています。衣装は軽いものをチョイス。着替えと撮影は2分ほどで終わるようにし、撮れないときは無理強いせず、別日に撮影するようにしています」

 撮影後は誤飲防止のため、すぐに衣装を片付けることも徹底。2匹の愛くるしさが伝わってくるツーショット写真には、eiru4さんの猫愛も写し出されています。

◆新たに家族になった保護猫のボブコ

 そんな仲良しコンビに最近、新たな友達が。それが昨年に保護した、ボブコちゃん。

 2018年の夏、eiru4さんは庭に来るようになった野良猫のために水を用意し始めました。

「その子は大きく、ボス猫風の男の子でした。尻尾が短いボブテイルだったので、ボブちゃんと呼び始めたんです」

 いつしかボブちゃんは、自分とよく似たキジトラも連れてくるように。子どものように見えたその子をeiru4さんは、ボブコと命名しました。

「いつか2匹を保護したいと考えていましたが、なかなか実現することができませんでした」

 月日は流れ、昨年の7月、病気で衰弱したボブちゃんをついに保護することに成功。しかし、一晩で天国へ逝ってしまいました。その出来事を通し、eiru4さんはボブコちゃんをなんとしても保護しようと決意。家族で奮闘し、10月に保護することができました。

「ボブコ」というユニークな名前は、一時的な呼称のつもりだったそう。保護するまで性別が分からなかったため、判明してから別の名前をつけようと考えていましたが、家族間で定着したため、そのまま使い続けることに。

◆同居猫とは焦らずじっくり慣れさせた

 eiru4さんは先住猫たちと良い関係を築けるよう、猫部屋をボブコちゃん専用にし、初めはケージ越しで対面させることにしました。すると、ミロくんとルナくんは最初、激しく威嚇。しかし、時間が経つにつれ、威嚇が弱まってきたため、まずは猫部屋の中で会わせ、その後、家中で自由に触れ合えるようにしていきました。

 絆を育むのにかかった期間は、3か月ほど。焦らず、時間をかけて交流させていった結果、ついに念願だったスリーショットも見られるようになりました。また、eiru4さんの生活にも嬉しい変化が。

「ミロとルナは夜、私の布団で一緒に寝るのですが、最近ではボブコちゃんも真似っこして一緒に寝るようになりました。寝返りがほぼ出来なくなりましたが、幸せです」

 愛猫たちと日常を楽しむため、eiru4さんはおうちで猫たちを叱らなくてもいいような工夫をしています。例えば、キッチン下の引き出しは猫ファーストに。

「ルナが引き出しを開け、ミロが中のビニールをかじってしまうので、引き出しの中のものを箱に入れて保管するようになりました」

◆気付いたら“猫の下僕”になっていた

 使い勝手の良さよりも、愛猫の自由を尊重し、健康を守るeiru4さんは自身を猫の下僕だと思っています。

「知らないうちに、下僕になっていました。猫様たちには危険なく、楽しく過ごしてほしい」

 子どもの頃からの憧れだった「猫との暮らし」を叶えてくれた3匹の愛猫たちは、宝物のような存在。

「今年は3ニャンがもっと仲良くなる年だと思うので、今からとても楽しみです」

 ミロくん、ルナくん、ボブコちゃんは安心できるおうちでゆっくりと家族になっていきます。

<文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>

【古川諭香】

愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

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