地上波から消滅…「2時間ドラマ」といえば何を連想する? 2位は船越英一郎

地上波から消滅…「2時間ドラマ」といえば何を連想する? 2位は船越英一郎

AXNミステリー「小京都ミステリー」(C)大映テレビ(画像:株式会社ミステリチャンネルプレスリリースより)

『家政婦は見た!』『西村京太郎トラベルミステリー』『浅見光彦シリーズ』など、テレビドラマの長い歴史において、これまで数多くの名作や人気シリーズを生み出してきた“2時間ドラマ”。

 けれども、今年3月に『月曜名作劇場』(TBS系)が終了。単発で放送される作品を除き、地上波における“2ドラ枠”は完全に消滅してしまいました。

 とはいえ根強い人気はあるようで、BS・CSの6チャンネルが合同で2時間ドラマを大特集しており、合計で2000時間を超える2時間ドラマが9月から10月にかけて放送されています。

 そこで今回、女子SPA!では「2時間ドラマといえばコレ!」というテーマで、30代・40代女性100人を対象にアンケート調査を実施(※)。寄せられた回答の10位から1位までの結果を紹介し、わたくしドラマウォッチャーの中村裕一が改めて“2時間ドラマ”の魅力に迫りたいと思います。

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Q あなたが「2時間ドラマといえばコレ!」と強くイメージするものはどれですか。(複数回答)

10位 松本清張 34%

9位 山村紅葉 38%

8位 西村京太郎 40%

7位 山村美紗 41%

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 まずは第10位から7位。ここにはなんと名だたる2時間ドラマの原作者のみなさんが名を連ねました。確かに2時間ドラマは連続ドラマとは異なり、原作者の個性が色濃く打ち出されている印象があります。

 たとえば10位の松本清張は「ミステリー」、8位の西村京太郎は「鉄道」、7位の山村美紗は「京都」といった具合に、それぞれの特徴が明確な分、固定ファンもつきやすく、結果的に長く愛されるシリーズにつながったのではないでしょうか。

 その中で目を引くのは、7位の「山村紅葉」。言わずとしれた山村美紗の娘である彼女。女優としての活躍はもちろん、近年ではバラエティー番組『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)の「モンスターおばさんシリーズ」などでも2時間ドラマ仕込みの圧倒的な存在感を放っています。

 ちなみに『家政婦は見た!』シリーズ(テレビ朝日系)の主演を務めた市原悦子さんは次点となる11位でした。

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6位 京都 42%

5位 湯けむり 53%

4位 殺人 58%

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 続いて6位から4位。ここにはドラマのタイトルに使われるキーワードがランクインしました。「京都」「湯けむり」から連想する、日常からの解放感や癒しへの憧れ、そして最も日常からかけ離れていながらも、怖いもの見たさから好奇心を刺激する「殺人」。これらのフレーズはまさに2時間ドラマファンの大好物と言えるでしょう。

 そう考えると2時間ドラマは視聴者の願望や好奇心を忠実に反映することで、大きな支持を受けてきたのかもしれません。

 余談ですが「湯けむり」と聞くと、土曜ワイド劇場の『混浴露天風呂連続殺人』シリーズ(テレビ朝日系)で、毎回なぜか頭に花飾りをした女の子たちとキャッキャ楽しそうに混浴する火野正平が真っ先に頭に浮かんでしまうのですが、いかがでしょう。

◆2位 船越英一郎 63% /3位 片平なぎさ 62%

 そしていよいよトップ3。3位は「片平なぎさ」、2位は「船越英一郎」。これはおそらく2人がフリーライター(片平)とカメラマン(船越)をそれぞれ演じた火曜サスペンス劇場の人気作『小京都ミステリー』シリーズ(日本テレビ系)の影響が大きいかと思われます。

 その軽妙なやりとりはもちろん、もはやコンビかユニットと呼んでも差し支えないくらい息の合ったナチュラルな芝居と表情を見せてくれた2人。シリーズが終了した今でもモノマネ番組などでよく真似をされており、そのインパクトの強さがうかがえます。

◆1位 崖(がけ) 78%

 しかし、そんな最強コンビを抑えて堂々の1位に輝いたのは……なんと「崖(がけ)」。

 ここでまさか地形がナンバーワンになるとはまったくの予想外でしたが、追い詰められた犯人が自らの犯した罪を告白するドラマのクライマックスと崖は、2時間ドラマにおいて切っても切れない関係。

 視聴者に2時間ドラマのイメージを決定づけた最強のシチュエーションと言っても過言ではありません。この演出を考え出した人は、まさに2時間ドラマの神とも言えるでしょう。

 恨み、嫉妬、愛憎のもつれetc……大人の事情が複雑に絡まり合ったサスペンスや、謎解きの妙味が光るミステリーを中心に「火サス」「土ワイ」といった略称で愛されてきた2時間ドラマ。いったんここで役目を終えることになりますが、いつの日か崖とともに復活してくれることを信じています。

※【調査概要】

調査方法:アイブリッジ(株)提供の「リサーチプラス」モニター(30代40代女性)に対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。

調査期間:2019年9月26日〜27日

有効回答者数:30才から49才 女性100名

<文/中村裕一>

【中村裕一】

Twitter⇒@Yuichitter

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