顔を見せない人気歌手が難病を告白「人生はバカみたいにつらい」

顔を見せない人気歌手が難病を告白「人生はバカみたいにつらい」

顔を出さないことで知られるシーア

 クリスチャン・ディオールやホンダのCM曲で知られる人気歌手Sia(シーア)(43)。顔を出さないことで有名なミュージシャンだが、これまで酒やドラッグ依存、心の病、甲状腺の病気を患ったことを明かし、顔は隠しても自らが抱える問題については隠さず公表してきた。

 そして今回新たに、難病に苦しんでいることをSNSで告白した。今年夏に行われたフジロックフェスティバルに参加し、日本のファンを歓喜させたシーア。一体何があったのだろうか?

 今回ツイッターで自身の健康問題についてSNSで言及したシーア。エーラス・ダンロス症候群といった難病をはじめ、様々な病に苦しんでいるという。

「私は、慢性痛、神経障害、そしてエーラス・ダンロス症候群を患っているの。だから、身体的であれ精神的であれ、痛みに苦しんでいる人達に言いたい。愛しているわ、がんばろうってね。人生はバカみたいにつらいし、痛みによって気力は失われるけど、あなたは一人じゃない」

 難病にも指定されているエーラス・ダンロス症候群は、遺伝性疾患の一つ。関節が柔らかく脱臼しやすい、皮膚が容易に裂ける、内出血しやすいなど、身体の様々な部分で症状が見られ、5000人に1人の割合で発症するという。

◆依存症を歌った曲が世界的ヒット。それでも顔を出さない理由は

 オーストラリアに生まれ、1990年代よりジャズバンドのボーカルとして活動を開始したシーア。バンドを解散したのを機にイギリスへ拠点をうつした。歌手としてキャリアを重ね、2010年以降、ヒット曲にも恵まれその名が知れ渡るようになった。

 だが、極度の人見知りからか、表舞台に立つことが肌に合わなかったようで、2012年には「表に出るのではなく、制作する側でいたい」と引退宣言したことも。しかしそんなシーアの想いとは裏腹に、ビヨンセやケイティ・ペリーといった超大物アーティストに提供した楽曲がヒットし、歌手としてだけでなく、ソングライターとしてもどんどん有名になっていった。

 セレブになることで自分自身が世間の目にさらされることを恐れたシーアは、シンガーとして活動を続ける代わりに、素性を明かさないことを決意。瞑想中に、カツラをかぶって素顔を隠すことを思いついたという。

 そんなシーアは2013年、処方薬とアルコールの依存症に悩んだ過去を告白している。1997年に、当時の恋人を交通事故で亡くしたことが原因の1つとされている。

「(鎮痛剤の)バイコディンとオキシコドンに依存しきっていた。常に飲酒していたけど自分がアルコール中毒だって気づかなかった。アーティストでいることが本当に嫌だったし、どんどん病んでいったわ」

 また、うつ病を患っていたこと、遺書を書いて自殺しようとしたことについても、のちにメディアのインタビューで明かしている。

 そんなどん底の状況を歌った曲が、ディオールの香水「ミス・ディオール」のCMで流れていた「Chandelier」(シャンデリア)。

 2014年に発表され、心身ともにすり減った依存症について克明に描かれている同曲は、単なるヒット曲を超え、名曲として人々に記憶されることになった。

 2015年に発表した楽曲「アライヴ」は、2016年に日本映画『秘密 THE TOP SECRET』の主題歌に選ばれたほか、2018年にはホンダ「オデッセイ」のCMソングに起用され、日本でも馴染み深い曲となった。

 さらに、同曲の公式ミュージック・ビデオに9歳の天才空手少女の高野万優ちゃん、日本版MVに女優の土屋太鳳が登場したことでも話題となった。

 依存症のほか、甲状腺の病気も患っていたシーアだが、治療を続け、ついに薬とアルコールを断つことに成功。昨年にはこうツイートしていた。

「今日で8年間しらふ。みんな愛している。生き続けて。あなたにはできるから」

 自ら苦しみを抱えつつも、人々を鼓舞し続けてきたシーアを、これからも応援していきたい。

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>

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