『おじさまと猫』の草刈正雄に狂気を感じる…ぬいぐるみ猫に愛が炸裂

『おじさまと猫』の草刈正雄に狂気を感じる…ぬいぐるみ猫に愛が炸裂

『おじさまと猫』の草刈正雄に狂気を感じる…ぬいぐるみ猫に愛が炸裂の画像

1月にスタートした、草刈正雄(68)主演のドラマ『おじさまと猫』(テレビ東京系水曜深夜0時58分〜)。主人公の神田冬樹(草刈正雄)は、愛する妻に先立たれふさぎ込んだ生活を送っていました。そんなとき、ペットショップで売れ残っていた猫の「ふくまる」と出会い、衝動的に飼うことに。

 周囲の心配をよそに、ふくまるとの生活は孤独だった神田に、温かく優しい日々を運んでくるのでした。おじさまと猫が心を通わせあい、寄り添いながら生きていく描写が「心が温まる」「泣ける」と、話題になっています。

◆ぬいぐるみ!? まさかの展開に二度見

 本作は、桜井海氏の同名コミックを原作としているのですが、草刈のビジュアルは神田そのものでまさにハマり役。さらに、チャーミングなふくまるの声を神木隆之介(27)が見事に演じています。

 そんな万全な配役の中、第一話に登場したふくまるですが、なんとぬいぐるみ。登場シーンに二度見した人もいたのではないでしょうか。動物が主役を努めたドラマは過去にも多くありましたが、その役をぬいぐるみがつとめるというのは初めて見ました。

 しかし、原作のふくまるは人間以上に喋ったり表情も豊か。そんなふくまるをドラマで演じるとなれば、本物の猫よりもぬいぐるみの方が適任なのかもしれません。実際にぬいぐるみのふくまるは、セリフにあわせて見事な動きをみせてくれています。

◆時折シュールに感じる

 ぬいぐるみではあるものの、「パパさ〜ん」と草刈に飛びつくふくまると、ふくまるを優しく抱きしめる草刈の姿は見ていてほっこりします。草刈と神木の演技力がふくまるに命をふきこんでおり、演技派の俳優陣のすごみを感じます。

 ただ、ふくまるの動きが激しかったりすると、躊躇することなくふくまるについたワイヤーが見えます。そこで、ふくまるがぬいぐるみであることを実感するのですが、一度、ふくまるをぬいぐるみだと思ってしまうと、ドラマに戻るまで少し時間がかかり、ぬいぐるみを愛おしそうに撫でる草刈の演技力に狂気を感じます。

◆動きや表情のすばらしさに感動

 草刈は、「テレ東プラス」のインタビューで、ぬいぐるみのふくまるについて「正直、動くふくまるを見るまでは、不安があった(笑)」としつつも、実際に動いたふくまるを見て、動きや表情のすばらしさに感動したそうです。実際にSNS上での「おじさまと猫を見て感動した」という多くの声を見ると、ふくまるがぬいぐるみという存在を超えて愛されているのがわかります。

 同インタビューで草刈は、動物が大好きで現在は犬を2匹飼っていることを明かしています。なんでも、家族が心配するほど、動物たちのことを考えて入れ込んでいるのだそうで、ふくまるを見つめる目から、草刈の愛が溢れ出ているのにも納得します。

 準主役がまさかのぬいぐるみ。攻めの姿勢で、新しい取り組みをドラマ内に盛り込んでくるテレビ東京の精神にはいつも驚かされます。深夜枠の短い時間枠というとことで、ぬいぐるみの斬新さに驚かされつつも、猫とおじさま・そして周囲の優しい人たちとのやりとりにゆるく癒されます。

<文/瀧戸詠未>

【瀧戸詠未】

ライター/編集者。趣味は食べ歩き・飲み歩き。

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