元人気子役が、壮絶な子供時代を告白「異常な状態に置かれてた」

元人気子役が、壮絶な子供時代を告白「異常な状態に置かれてた」

シャイア・ラブーフ

 幼少期から子役として活躍し、一時は期待の若手俳優No.1だったシャイア・ラブーフ(33)。ところが、ある時期から逮捕や奇行を繰り返すようになり、いつしかゴシップ紙を騒がすイタい俳優No.1となってしまった。

 一方で2017年に逮捕されて以降は、主演映画が話題になったり、自身で脚本を執筆した映画が絶賛されたりと、その才能に再び注目が集まるようになっている。そんなシャイアが今回、苦難に満ちた子供時代について語り、小さいときの壮絶な体験が原因で、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を抱えるようになったと告白した。

 ロサンゼルスの貧しい地区に生まれたシャイア。父は生活のために麻薬を売り、母は外で働き詰めだったという。そんなつらい環境から抜け出したいという一心で、シャイアは10歳のころよりコメディアンとしてステージに立つように。

 次第に役者を目指すようになったというが、それは「自分でお金を稼いで、失ってしまった家族の絆を戻したかったから」と過去のインタビューで語っている。

 そして、14歳の時にディズニーチャンネルのコメディドラマ『おとぼけスティーブンス一家』でルイ・スティーブンス役を演じてブレーク。その後も『トランスフォーマー』『インディ・ジョーンズ』といった人気シリーズに出演、巨匠スティーヴン・スピルバーグの秘蔵っ子として知られるようになった。

 そんなシャイアは今回、ザ・ハリウッド・レポーターのポッドキャスト『アワーズ・チャッター』に出演。子供の頃は、お金があれば両親のけんかがおさまると考え、仕事はその手段であったとして「僕は異常な状態に置かれた普通の子供だったんだ」と当時の状況を振り返った。

 5歳の時に両親が離婚したこと、アルコール依存症の父のもとで育ったこと、そして子役として成功したことによる代償など、困難な子供時代が原因で、精神を患うに至っていたことを明かした。

 そうした体験をもとに、シャイアが脚本を執筆した映画『ハニー・ボーイ』がいま話題となっている。自叙伝的内容ともいえるこの映画は「ある若手俳優の荒れた子供時代、大人になってからの父親との和解、自身のメンタルヘルスに向き合う姿」を描いている。

 映画では、父親のジェームズ・ロート役で出演も果たしているシャイア。元々は、アルコール依存症の治療プログラムの一環として脚本を書いたため、映画化しようというつもりはなかったらしい。しかし、その脚本を見た友人が感動し、「ぜひ自分の手で映画化したい」という話になったのだという。

◆度重なる迷惑行為や奇行。2017年の逮捕で自分を見つめなおした

「第二のトム・ハンクス」といわれ、将来を期待されていながらも、ある時期より、年に数回は逮捕や奇行で騒がれるようになってしまったシャイア。2007年に泥酔状態で建物に不法侵入し逮捕されて以降、飲酒運転や迷惑行為でたびたび逮捕されてきた。

 隣人を脅迫したとして逮捕、ミュージカル鑑賞中に客席からヤジを飛ばし逮捕、公の場で酩酊行為をして逮捕、ストリップクラブの外で一般客と口論する姿がネット流出、2014年には「おれはもう有名人じゃない」と書かれた紙袋をかぶりベルリン映画祭に登場……などなど、そのお騒がせ遍歴はあげるとキリがないほど。

 また2008年には、交通事故で指2本を切断したこともあった。

 とにかくハチャメチャなシャイアだが、2017年に泥酔で逮捕された際、このままでは常に刑務所暮らしを送る羽目になると悟り、子供時代のトラウマと向き合うことを決心したという。

「心的外傷後ストレス障害だって初めて言われたよ」

「僕はただのアルコール依存症だと思っていたんだ。青くなるくらい飲む本物のね。それに向き合う必要があった」

「問題だとは自覚していたよ。でもそれ以外にも、僕が心穏やかに暮らしたり、人々と関係を築いたりする妨げになるものがあったとは、気が付いていなかった」

 2017年、公の場で泥酔、駆け付けた警察官に対し繰り返し悪態をついたとして逮捕されたシャイアは、保護観察1年の判決を受けたほか、2680ドル(約29万円)の罰金、アンガーマネジメント教室の受講、アルコール依存症治療が命じられていた。

 当時は映画『ザ・ピーナッツ・バター・ファルコン(原題)』を撮影中だったが、逮捕を受けて、映画の公開は延期に。そのとき、映画で共演していたダウン症の俳優ザック・ゴッサーゲンに「失望した。君が台無しにした」と言われたという。ダウン症を抱えながら、俳優として必死にキャリアを積んできたザックのチャンスを無駄にしてしまった……そう痛感したシャイアは、自分の行動を改めるように。そんな気づき与えてくれたザックについてシャイアは、「自分を救ってくれた人」とのちに語っている。

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>

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