年商10億円、歌舞伎町の女社長が語る「女性の武器を活用する」方法

年商10億円、歌舞伎町の女社長が語る「女性の武器を活用する」方法

内野彩華さん

 広島からキャバ嬢になるため、カバンひとつで上京。現在は歌舞伎町に4店舗を展開するアップスグループの代表取締役を務める内野彩華さん。

 今回、「日刊SPA!」で好評連載中の記事をもとに、成功に至るまでの経緯と秘訣をまとめた新刊『成り上がる女の法則』を発売。年商10億円規模のグループを率いる内野さんに、女性のためのビジネスで成り上がるノウハウを聞いた。

◆一晩1000万円「歌舞伎町ドリーム」

――津田塾大学を卒業後、外資系IT企業「日本オラクル」を経て、歌舞伎町に飛び込んだという異色のキャリアですね。

内野彩華(以下、内野):歌舞伎町ってなにもない女の子がある日突然、一攫千金を稼ぐことができる場所だと思うんです。それこそ、上京したての女の子が一晩で1000万円稼ぐ「歌舞伎町ドリーム」という言葉があるくらいに。

 ただ、日本の職場だと、男女平等になったとはいえ、ずっと第一線で働くことって難しいじゃないですか。出産だったり、育児だったりで、女性は家庭に入らざるを得ない時期がある。今はわかりませんけど、私がいた当時、日本オラクルもそうでしたから。

――でも、キャバクラも一生働くのは難しいですよね。

内野:キャストとして一生働き続けるのは難しいですけど、そこからお店のママや経営者としてキャリアアップすることはできます。今回の本でも紹介しましたが、私が2店舗目を出そうと思っていた頃、お店にはみずきというキャバ嬢がいたんです。

 当時の彼女はまだ20代前半。昼間はゴルフの会員権を売り、夜はウチの店で週3回のアルバイトをしていたのですが、その仕事ぶりは優秀だったので、私から「2軒目のママにならないか」ってオファーしたんです。

◆稼げるキャバ嬢はとにかくマメ

――たしか彼女はすぐに昼間の仕事もやめて、しばらく「みずきママ」として新しいお店に立ってくれたんですよね。

内野:ただ、上昇志向が強い子だったので2年後独立しました。筋を通してくれたので、今だに歌舞伎町でオーナーママとして立派にやっていて仲良くしています。

――キャバ嬢の場合、稼げる人と稼げない人で何か違いはあるのでしょうか?

内野:今はキャバ嬢も間口が広くなって、本気でやろうとしている子は一部ですが、絶対的に言えるのは、稼げるキャバ嬢はとにかくマメです。

 お客様がどうすれば喜ぶか考え抜いて、その満足度を上げるため情報収集をする。同伴や指名を取るにはどうしたらいいか、売り上げを高める方法を先輩から聞いたり、ときには見て盗んだりします。反面教師も含めて、常に自分を成長させるための糧にしています。

◆ビジネスの世界に万人受けは必要ない

――ある意味、私が中心の世界が確立されている、と。

内野:彼女たちはほかの誰でもない「わたし」が成功するために、全力を尽くしているんです。反対に、稼げないキャバ嬢は、ベクトルが「他人」に向いている。お店の人に気に入られるために媚を売ったり、先輩にイジメられないように必死で挨拶をしたり、「お客さんを奪った」と陰口を叩かれないために無難な接客に終始したりまでする。

 ここにキャバ嬢のジレンマがあります。つまり、売り上げを上げるには数をこなす必要がある半面、数をこなすことばかりを考えると、誰にでも好かれるように振る舞ってしまい、お客様の印象に残らない女の子になってしまう。だから、「稼げるキャバ嬢になるには、他人に振り回されてはいけない」のです。

――なるほど。めちゃめちゃ参考になります……。

内野:万人に受け入れられる必要はそこまでないと思うんですよね。それよりも、仕事で成功するには、営業でも、開発でも数をこなすことが大事です。

 1000時間の法則というのがあって、「わたし」にベクトルを向けて、人に気を遣ったり顔を伺ったりする暇には、自分の能力を高めるためにとことん時間を割いたほうが、仕事で結果残せると思うんですよね。

◆女性ならではの武器を活用する

――話変わりますが、そもそも内野さんが外資系で営業トップセールスになれた理由はなんですか?

内野:本にも書きましたし、もう時効なので言いますが、わたしって女子高生の頃から、地元(広島)のキャバクラで働いていたから、年上の男性にどうアプローチしていったらいいかはすごい詳しかったんですよ。あと、当時は女性社員も少なかったので営業で目立てたのもある。顔もそこそこ可愛かったし(笑)。

――歌舞伎町も、企業もある意味、男社会です。どうやったら女性でも舐められずに活躍できますか?

内野:そんなときは、コツコツとマメに努力できたり、お客の心が読めるような細やかな気遣いだったり、お客に生理的に好かれる愛嬌だったり、女性が持っている独特の武器を最大限使うべきです。

 ビジネスで成功するためには、男でも女でも自分が使える武器はすべて使って勝負すべきです。人それぞれ考え方や価値観もあるので、難しいところですが、参考にしてみてください。

<取材・文/女子SPA!編集部>

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