疲れた時は、鶏むね肉!しゃぶしゃぶならグーンと美味しい

疲れた時は、鶏むね肉!しゃぶしゃぶならグーンと美味しい

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サラダチキンに飽きた方にも。

 みなさま、コロナ禍の生活、お疲れさまです。仕事や食事のスタイルがガラリと変わった人も少なくないでしょう。在宅疲れ、自炊疲れ。そんな溜まった疲労を、普段の食事で癒やすことができたらどんなに救われることでしょう。そこでオススメしたいのが、「鶏むね肉」。実は健康効果をしっかり期待するためには、むね肉の“選び方”も重要なんだとか。

 そこで、今回は、鶏むね肉の健康効果と、冬ならではのおいしい食べ方をご紹介したいと思います。

 まずはじめに、鶏むね肉ともも肉を比べた場合、むね肉の強みを整理していくことにしましょう。

◆鶏むね肉の魅力@値段が安い

→銘柄鶏を気軽に楽しむチャンス!

 鶏のむね肉は“家計の味方”と言われるほど、リーズナブルなお肉ですよね。ジューシーなもも肉と比較すると、価格は6〜7割程度。パサパサ感や味気なさを上手にクリアすれば、ボリュームたっぷりな鶏肉料理を味わうことができます(記事後半にとっておきのレシピを紹介します!)。

 また、「銘柄鶏は高い」という方でも、むね肉であれば手を出しやすいかもしれません。

◆鶏むね肉の魅力A低脂肪&低カロリーなヘルシー肉である

→ひき肉を選べばパサパサ感は気にならない!

 むね肉は脂肪が少なく、低カロリーで高タンパク質な部位であるため、ヘルシー料理を作るのに大活躍してくれるお肉です。ダイエット中や肉体改造中の人に真っ先に提案される食材でもありますが、やっぱり“非ジューシーさ”が欠点ではありますよね。そこでオススメなのは、ひき肉を選ぶこと。むねのひき肉に少々の醤油と片栗粉を加えてお団子にするだけで旨みたっぷりの肉団子に。市販モノとは別次元の美味しさです。

◆鶏むね肉の魅力B“抗疲労成分”がもも肉よりも豊富

→作業効率低下、集中力低下に効くかも!

 今回最もお伝えしたいのは、鶏むね肉に多く含まれる「イミダゾールペプチド」のお話。この成分は、渡り鳥や回遊魚などの筋肉などに多く含まれる疲労回復や持久力のための成分。脳疲労と肉体疲労の両方にアプローチしてくれるために、特に注目されている抗疲労成分なのです。脳疲労の例としては、頭痛、イライラ、作業効率低下、集中力低下など。これらを癒やしてくれるとしたらありがたいですよね。

 このイミダゾールペプチドは、もも肉よりもむね肉の方が豊富。しかも、短期間で出荷する「ブロイラー」よりも、在来種50%以上・飼育期間80日以上などのJAS規格に準じた「地鶏」の方が含有量が優位という傾向にあるそうです。(貞光食糧工業株式会社調べ)

 また、実際に疲労回復効果を得るには、500〜1000mgのイミダゾールペプチドの摂取がよいとされていますが、ブロイラーにせよ地鶏にせよ、むね肉100グラムを食べるだけで、十分な量を摂取できます。

 ということで前置きが長くなりましたが、寒い時期に手軽でおいしい鶏むね肉の食べ方をご紹介します。

◆鶏むね肉の「しゃぶしゃぶ」なら、たっぷり食べられる!

 そうです、私のオススメは、鍋料理。調理の最初にむね肉の皮をはいでしまってからスライスすると、比較的簡単に薄切りにすることできます。薄さにこだわりたい人は、1時間位冷凍庫に入れておくと切りやすいでしょう。

 スライスしたむね肉を、お好みのスープや野菜(葉野菜、きのこ、根菜など)と一緒にしゃぶしゃぶするだけ。これがものすごくおいしいんです。野菜のシャキシャキ感と一緒に味わえば、パサパサ感は気になりませんし、鶏肉の旨味もしっかり鍋スープに染み出て、シメ料理がグーンと美味しくなります。

 疲れた夜にこそ、手軽なむね肉しゃぶしゃぶを。さあ是非お試しくださいね!

◆【補足】イミダゾールペプチドについて詳しく知りたい方へ

※以下、?貞光食糧工業株式会社<熟成阿波尾鶏 報道発表会資料>より、筆者が同社に許可を得て転載。

・イミダゾールペプチドは、精神系必須アミノ酸の「ヒスチジン」と身体系非必須アミノ酸の「アラニン」が結合したジペプチドである。

・イミダゾールペプチドは、疲労物質「乳酸」とATP分解産物よる酸性化を緩衝し、筋肉間のpHの低下を抑えることで疲労を抑える。加えて筋肉間の抗酸化作用も疲労を抑制する。

・イミダゾールペプチドは腸管から吸収され、その一部はβ-アラニンとヒスチジンというアミノ酸に分解される。脳に入るとアミノ酸がまた結合してイミダゾールペプチドになる。ヒスチジンは脳内でヒスタミンとなり脳を覚醒させることで作業効率を上げ、疲労感を改善する。これにより、脳疲労と肉体疲労を両面ケアの効果が期待できる。

<文、写真/スギアカツキ>

【スギアカツキ】

食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12

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