狙っている男性の前では、露出度の高い服を着たほうが有利?|性活相談

狙っている男性の前では、露出度の高い服を着たほうが有利?|性活相談

写真はイメージです(以下同)

【AV男優・森林原人の性活相談 第162回】

◆やっぱり男性は露出の多い女性にクラっとするの?

相談者:匿名・31歳・未婚

 狙っている男性へのアプローチの仕方についての質問です。やっぱり露出度の高い服や、ボディラインを強調するようなピタピタの服を着たほうがいいのでしょうか。

 また、さり気なくひざに手を置いたり、酔っ払って寄りかかったりされるとクラっとするものなんですか、それともこいつ下品だなって思われて、遊ばれて終わりですか。

 男性からみてセクシーと下品の違いを教えていただきたいです。

◆森林の回答

 セクシーと下品の違いは人それぞれです。黒一色で肌の露出がほとんどないYohji Yamamotoの服を着た故キャロリン・ベセット=ケネディをセクシー(艶っぽい、色気がある)と考える人もいれば、露出度が高く身体に張り付くような光沢のある生地のミニワンピを着る水原希子さんを下品と捉える人もいます。判断する人の文化、知性、感性、価値観、感情によって変わります。

 また、着る側のキャラクターによるところも大きいです。キャラクターとは、外見、人格、立ち振る舞い、言動、立場、イメージです。特にイメージは自覚しきれるものではないし、自分でコントロールもしきれないです。ちなみに鏡に写る自分は、実際の150%増しになっていることが多いです。

◆セクシーには向き不向きがある

 僕の本業であるAVを始めとする男性向けメディアでセクシーとされている女性像は、現実世界では不人気です。あのレベルの過剰なセクシーさを喜び挑んでいくには、それ相応の器というか能力がなければならず、男性側にもかなりの自信が必要です。(もしくは逆に、圧倒的な経験不足や身の程知らずさな無知さが必要です。)

 峰不二子を受け止めるにはルパン三世位の器でなければ釣り合いが取れません。自分を峰不二子に重ねてしまう藤原紀香が一般男性から不人気なのは、男性側に自信がないのも要因の1つでしょう。(個人的には、峰不二子ほど悪者に振りきらない中途半端さが最大の要因だと思っています。)

 AVでは痴女というジャンルがあり、男性に都合の良いエロい女性像がデフォルメされて描かれています。24時間男性器のことばかり考えている欲深い女性で、どんな男もモテるモテない関係なくスッキリさせてくれる女神です。これを演じる女優さんには向き不向きがあります。

 全然無理がないなぁと思わせる方は、普段から対男性に対する距離感が近く、気さくで、何より笑顔の多いリアクションで分け隔てなく接します。それはセクシーといわれるものとは違います。ムラムラさせるのではなく、俺の事好きなんじゃないの?と勘違いさせる「もしかしてだけど系」です。

◆セクシーに頼らず特別視してもらう方法

 相談文のように、狙っている男性の気を引くためにセクシーさを武器にするというのは短絡的です。“狙う”という表現を使うあなたは、長い付き合いよりワンナイトを狙っているハンタータイプなのかもしれませんが、男性全てが女性にセクシーさを求めているわけではありません。意中の彼はセクシーを求めているでしょうか?

 あなたが彼に嫌われていなければ、自分に好意を持ってるんじゃないかと思わせることで、気にしてもらえるようにはなります。圧倒的魅力で引き寄せるのではなく、少しだけ特別視してもらい興味を持ってもらうのです。好きの始まりは、好奇心であることが多いです。

 それと、あなたのキャラにはどちらが合っているでしょうか? セクシーさには高嶺の花感がありますが、もしかしてだけど系には、手が届きそうな身近さがあります。

 あなたが聞きたかった回答とは少しズレますが、セクシーだけにとどまらず、人から魅力的に思われるにはどのようにすればいいのかについてまとめておきます。秘訣は、抽象的な言い方では『内面を磨く』です。でもそれじゃあわかりませんよね。僕なりの、内面の磨き方をお伝えしますので、気が向いたら参考にしてみてください。

◆(1) コンプレックスや欠点を自覚する(受け入れる、許していく)

 エラが張っていることを気にしている女性が前髪を触角のように垂らして隠すよりはアップにするのが良い。薄毛を気にする男性が後ろの方から無理矢理毛を集めて隠すより、さっぱりと短くしたほうがいい。

 太っているとかチビだとか、ハゲているとか不細工だとか、比較すればいくらでも上がいることに関してコンプレックスを持ち自己否定していくのではなく、そこも含め自分なんだと受け入れていくのです。

 コンプレックスは人としての伸びしろです。そして、他者と共感していく際には武器にもなります。コンプレックスに対して目をつぶり見ないようにするのではなく、そのままを受け入れられるようになるといいです。

◆(2) 自信を持つのではなくあるがままを認めていく

 ナルシストはエゴイストになりがちです。ナルシストで止まれば、余裕を感じさせモテます。でもそれがエゴイストまで振れると面倒臭い奴で関わりたいと思われなくなります。

 自分に対して、過剰に自信を持つ必要はありません。「仕方ないよね」位の捉え方で、卑下せず、ありのまま自然体で受け入れると、そばにいる人もそこが気にならないし、自分のコンプレックスの箇所も責められないんだと安心できます。

 エゴイスティックに自己肯定感を育むのではなく、だめなところもある今の自分のままでいいんだという緩い全肯定感がいい塩梅です。

◆(3) 自分以外には自分はいないとその貴重性を誇りに思う

 他者から好意を向けられたときに、自分のことを好きになるなんておかしいと疑ってしまうか、そりゃ1人ぐらい自分のことを好きになる人はいるよねとそのまま受け止められるか。この違いは大きいです。

 端から見てどれだけモテていようが、自分への好意をそのまま受け入れられない人は、いつ嫌われるんだろうかと不安になり、依存的感情に苦しめられます。当然恋愛もうまくいきません。

 あなたはあなたしかいないんだから、それだけで好意を抱かれる価値があるし当然だよ。これを自分に言い聞かせてください。他者との関係が依存ではなく、自立した者同士の向き合いになります。

◆(4) 美しいものを見たり、内面までもが美しい人と接して美意識を養う

 美的センスは、もって生まれたものではなく学習していくものです。だからこそ、誰かの押し付けにより教育されたり、しつけられてしまうことがあります。セクシーの価値観なんかもそうです。自分が手にしているその価値感を、一度手放すには、何百年何千年という歴史が証明している美に触れることです。それは多くの場合自然の中にあります。

 本質レベルの美的センスを持っている人は、生き方や、その姿勢に現れます。身近にいる人の中にそういう人がいたら良いのですがいない場合は、世界に目を向けましょう。とりあえずインスタ映えを気にしている人の中にはいません。

◆(5) 全肯定感が得られるセックスをする

 先ほども説明したように、自己肯定感ではなく、全肯定感が人の魅力を解放します。全肯定感を手にする方法の一つを教えます。目的意識を持たず、そこに価値を見出さず、ただただ行為としてのセックスに夢中になっていくようなセックスができたときに感じられます。

 戯れ、じゃれ合いといった純粋な楽しさがそこにはあります。心からそのセックスを楽しんでいると、人間が根源的に持つ“触れ合い”という快が、その人をいい顔にします。それは何百万もかける整形に匹敵するか、それ以上の効果があります。造形物としての美しさではなく、オーラとしての美しさが出てきます。いいセックスをすると、いい顔になる。これは僕の経験上、間違いないです!

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 以上のことが少しづつでも達成できたら、セクシーだとか、「もしかしてだけど系」とか関係なく、自分が好きになった人と仲良くなれます。付き合えるかどうかは分かりませんが、自分にとって必要な人がわかってくるようになっていますから、つまらない相手に小手先のテクニックを使うなんていう労力の無駄遣いをしないで済みます。

<文/森林原人>

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【森林原人】

1979年生まれ。1999年にAV男優デビュー。出演本数1万本。経験人数9千人。セックスの虜になり道を踏み外したと思われているが、本人は生きる道を見つけられたとむしろ感謝している。著書に「イケるSEX」(扶桑社)他。性と向き合い、性を知り、性を楽しむためのサイト「リビドーリブ」とオンラインサロン「森林公園」を運営。★Twitter(@AVmoribayashi)

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