“たるみ尻”を引き上げる、おしり体操。奇跡の美ボディ85歳が教える

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「今この瞬間も年をとっているし、明日も年をとるのよ!」。『おしりが上がる驚異のきくち体操』は、こんな一喝から始まります。著者できくち体操の創始者、菊池和子さんの姿を見れば、思わず頷かずにはいられません。御年85歳とは思えない、スラリとした体とシャキッとした足腰。これらはすべて、日々の生活からつくられたのです。

「老化は足から」という言葉、よく聞きますよね。ところが本書は「おしりが肝心」と、おしりの大切さを説いています。「私たちがひざを伸ばして、背中をまっすぐにして、2本の足で立てるのは、おしりにたくさんの筋肉があるから」と言うではないですか。

◆おしりの美容効果とは

 おしりの美容効果とはどんなものなのでしょうか。本書から抜粋してみますと。

・姿勢がよくなる

 おしりが上がると、背すじが伸びて猫背も治ります。

・お腹が凹む

 おしりとお腹の筋肉は直接つながっているので、おしりの筋肉をぎゅっと寄せるとおしりが上がり、お腹の筋肉も締まります。

・美脚になる

 おしりを寄せると、太ももの外側にはみ出ていた筋肉とあぶら身が後ろに移動し、筋肉に変わっていきます。ふくらはぎに余計な力が入らなくなるので、ふくらはぎがほっそりします。

・美肌になる

 おしりが育つと、血のめぐりがよくなります。

・疲れなくなる

 おしりを育てて筋肉を保っていれば、疲れるどころかさわやかな気持ちになれます。

 おしりを鍛える利点は十分理解できましたが、おしりってやわらかいですよね。筋肉をつける、というイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。実際、私も週に2回通っているピラティスとヨガでおしりのエクササイズを行っていますが、最初のうちは意識しないとおしりが動かなかったのです。本書でも「おしりを目覚めさせる」準備体操から始まっています。

 体の後ろ側にあるおしり、普段はなかなか目にしませんよね。あなたのおしり、もしかしたら眠っていませんか。

◆おしりを目覚めさせよう

 案外ふれることのないおしり。手でさわると冷たかったり、かたかったり、意外な発見があると思います。さっそく、おしりに目覚めてもらいましょう。

・おしりを手のひらでバンバンたたく

 強くたたいたあと、手をグーにしてグリグリ押すとよりはっきり目覚める。

・おしりをぎゅっとつかむ

 下側をつかんだあと、全体をまんべんなくつかんで今の状態をチェック。

 いかがですか。単純な動作ですが、おしりって別物?と自分の体なのに戸惑った方もいるのではないでしょうか。立ったり座ったり、日々酷使しているおしりなのに不思議ですよね。ところが「手足とくらべると、おしりの感覚はたいてい鈍っている」と本書。やみくもにエクササイズする前に、おしりをおしりとして認識させなければいけません。

 きくち体操の魅力は、難しい決まりもなく誰にでもできるところ。「素足になって動きやすい服装で」「回数は気にせず、とにかくゆっくり、目を開けて、ていねいに」といった、ささやかな注意事項以外、守るべき点はありません。だからこそ続けやすく、モチベーションも下げずに済むのでしょう。

◆おしりに力をつける体操(1)

1. よつんばいになって脚を上げる

手の指は開く。肩は下げてラクにする。ひざを伸ばしておしりの力で脚を上げる。

2. 限界まで脚を上げる

もう限界! と思う高さまで上げて、おしりを使っているなと感じ取れたらゆっくり3つ数える。もう一方の脚も同様に。

◆おしりに力をつける体操(2)

※よつんばいになって脚を上げるポーズから開始します

1. ひざを伸ばして股関節をまわす

脚で円を描くようにもものつけ根からまわす。1周を5秒くらいかけて、使っている筋肉を感じとりながらゆっくりまわす。逆まわいもする。もう一方の脚も同様にする。

 脚を上げる、脚をまわす、どちらも単純な動作に見えて、やってみるとなかなかしんどい。とはいえ、短時間の体操ながら効果はバッチリのようで、私も日毎に脚が上がりやすく、股関節がまわしやすくなってきました。

 もしつらくなったら冒頭の、「今この瞬間も年をとっているし、明日も年をとるのよ!」という一言を思い出し、おしりに活を入れようじゃありませんか。

―小説家・森美樹のブックレビュー―

<文/森美樹>

【森美樹】

1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓。Twitter:@morimikixxx

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