婚活相手とデート中、料理能力について質問攻めにされ…「これは就職面接?!」

婚活相手とデート中、料理能力について質問攻めにされ…「これは就職面接?!」

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 婚活の場は、お互い相手を見極めるための場所。ではありますが、自分で作り上げた“理想の女性の条件”に相手が当てはまるかをロコツに確認する男性もいるようで…。

 都内某IT企業に勤めるカナさん(仮名・29歳)は、現在婚活中。年々合コンの機会が減り、ときどき「いいな」と思う男性と知り合っても、既婚者か彼女持ちというパターンばかりで、恋愛への発展を期待できそうな独身男性との出会いがない……。

 そこで始めたのが、マッチングアプリでした。

「最初は、ネットを通じて出会うということに偏見があったんですが……。周囲にアプリで知り合って結婚した人がいるとわかってからは、私も頑張ろうって」

 マッチングしてはメッセージをやり取りし、気が合えば実際に会ってみる――そんなことを繰り返すうち、カナさんには新しい彼氏ができました。アプリ婚活を始めて、三ヶ月経ったときでした。

◆銀行勤務でステキな彼…のハズが違和感あり

「クリスマスは彼氏と過ごせたらいいなと思っていたので、間に合った、と思いました(笑)」

 新しい彼氏(仮名・29歳)は、メガバンク勤務。600万円以上の年収と、早慶以上の学歴、加えてすらっとした高身長で、写真より実物のほうが素敵だと思ったと言うカナさん。誠実そうな人柄は、メッセージから受ける印象と変わらなかったそう。

 初めての食事から会話がはずみ、2回目のデートもすぐに決まって、3回目のデートで彼から告白を受けました。

「まさかこんな素敵な彼ができると思わなかったので、すごく嬉しかったです。優しいし、真面目だし、たまに言う冗談も面白くて、一緒にいるととっても楽しかったんですけど……」

 カナさんは困ったような表情で続けます。「彼にとっての理想の結婚相手の条件を私が満たしているかどうかを確認されてるというか、試されてるというか……そういう違和感を持ってしまったんです」

◆交際後、初めてのデートで質問攻め

 その違和感の発端は、付き合って初めてのデート。イタリアンでランチをしながらの、他愛ない会話のなかでのことでした。

「そういえば、カナちゃんの得意料理ってなに?」

「得意料理ってほどではないけど……肉じゃがとか?」

 すると彼はさらにこう尋ねます。

「いいね、定番料理。ほかには? 和食、洋食、中華、それぞれで」

 その質問に、手料理への強いこだわりを感じて少々モヤッとしたカナさん。しかし、彼の楽しげな様子に、純粋に知りたくて聞いているだけなのだと思い直します。

 こんなことでモヤッとしていてはダメ。できたばかりの彼氏の手前、何かしらの料理名を答えなければ――そう思い、これまで作った料理のなかから、そこそこおいしく作れると思うものを挙げたのです。

「和食は、さっき言った肉じゃが。洋食は……オムライスかな? 中華は、麻婆茄子とか」

 得意というわけじゃないけどね、と改めて一言言い添えると、彼は前のめりで、

「すごいね! 俺、それ全部好き! カナちゃんの料理食べてみたい。今度、カナちゃんの家行ってもいい?」

◆クリスマスの自宅デートは就職面接のよう

 こうして、翌週に迫っていたクリスマスの日に、彼を初めて自宅に招いて手料理を振る舞うことになったカナさん。当日は、ごきげんな彼がクリスマスケーキとシャンパンを持って来てくれたのですが……。

「料理をしていると、『塩、結構入れるね』とか、『細めに切るんだ?』とか、ちょこちょこ口をはさんできました。

 作り終わって、片付けは食べたあとでやるつもりでいたら、『料理上手な人は片付けながら作業するから、全部の料理が完成すると同時に片付けも終わってるんだって』とか……ちょっとイラッとしてしまいました」

 できあがった料理に対する感想は特にないまま、すべて平らげた彼。ふたりでケーキを食べ始めても、「毎日お弁当作ってる?」、「お菓子づくりはする?」などという質問が続き、答えても返ってくるのは「そうなんだ」とだけ。まるで面接のよう……。

「気分が悪かったです。私がイラッとしたのが伝わったのか、なんとなく空気がギクシャクしてしまって、お泊りの予定でしたが、帰ってもらいました」

 せっかく楽しくなるはずだったクリスマスが残念な思い出になってしまったカナさん。この日を境に彼への気持ちは薄れてしまい、まもなくして別れてしまいました。

「婚活していると、知り合って早々に料理について訊いてくる男性が結構いるなと思います。料理は女性がするものってわけではないのに。そういう男性は避けるようになりましたね」

 得意料理を尋ねられたら、こちらからも同じ質問をするようにしてます――そう言って笑うカナさんは、前向きに出会いを求め続けています。

―シリーズ「秋冬のトホホ」―

<文/船田 ゆかり>

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