自己中すぎる彼氏。病気で寝込む私に「俺をもてなせ」とキレだした

自己中すぎる彼氏。病気で寝込む私に「俺をもてなせ」とキレだした

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夫・彼氏を殺したいと思った瞬間について取材していると、温厚そうに見える人から思いもよらないエピソードを聞けることがあります。今回、ニコニコした顔で「オラオラ彼氏への復讐」について語ってくれたのは、恵美子さん(仮名・30歳)。普段穏やかな人ほど怒ると怖いといいますが、恵美子さんは、まさにその例です。

◆強気でマイペースな彼氏、実はホストだった

 彼女が25歳の時に付き合っていた相手は、歌舞伎町で働くホストでした。といっても、ホストと客として知り合ったわけではありません。

「出会ったキッカケは彼からのナンパでした。最初はホストだって知らなくて、家も近所だし話も合うしで、付き合うことになったんです。でもどんどん彼は横暴になっていき……いわゆるオラオラ男子の本性をあらわしました。そのうち、職業がホストだということも判明したんです」

「突然呼び出す」「呼び出しに応じないと不機嫌になる」「デートが強引」「酔っ払って家に押しかけて甘える」などなど、超強気でマイペースな彼。面倒見のいい恵美子さんは、なんだかんだと彼に合わせて交際を続けていました。

◆胃腸炎で寝込む彼女に「駅まで迎えに来てよ」

「彼を殺したいと思った瞬間」のきっかけは、恵美子さんが胃腸炎になったことでした。かなり重い症状で、ちょっとでも食べ物を口にすると戻してしまう状態。熱まで出て喉は乾くのに、食事はおろか水分を摂るのもつらい。胃は嘔吐時の収縮のしすぎで痛み、寝込むことしかできませんでした。

「誰でもいいからそばにいて欲しい。そう思って、彼氏に『胃腸炎になった』と報告したのが間違いでした。最初は仕事終わりに寄るよと言ってくれてすごく嬉しかったんですが、彼が地元の駅に着いた辺りで雲行きが怪しかったですね」

 お見舞いの人から家に着く前にLINEが来たら、「何か買っていくものある?」など病人を気遣う内容かなと思いませんか? オラつき彼氏は違います。なんと「駅まで迎えに来てよ」と、あくまでもお客さん気分。

「私は意識がもうろうとしていて、そのLINEにすぐ気づけませんでした。彼が家の近くまで来て電話をしてきて初めてハッとなり、ふらつきながら外に出ました。そしたら不機嫌そうな顔の彼がいて、会うなり『何でお迎えがないの?』と言われ、意識が吹っ飛びそうになりましたね(笑)」

◆「お菓子とコーラは? もてなしが足りなくない?」

 オラつき彼氏は、あくまでも看病ではなく、お家デートのノリで来たのでしょう。何なら仕事上がりの俺を癒してくれ、くらいのモードだったのかもしれません。

「家に到着すると、彼は看病してくれるかと思いきや『コーラある? お菓子ないの?』『もてなしが足りなくない?』と寝ている私のそばで文句を言い始めました。『私体調悪いんだけど』と言うと、『呼ぶからには、大丈夫と思うでしょ』と逆ギレ。仕方ないから無理してお茶などを出すと、『元気そうじゃん』とニヤニヤしてセックスを求めてきました。さすがに断りましたし、その瞬間には『こいつ殺そうかな』って殺意が湧きました」

 あまりの体調の悪さに、彼をどうやって帰らせたかすら思い出せないという恵美子さん。覚えているのは彼に対する“殺意”のみ。その後「こんな最低男は、私と同じような最低な気持ちにして捨ててやる」と決意したそうです。

◆彼への仕返しのために「一線を越えた」

 この一件で完全に気持ちが冷めて、むしろ復讐心を抱くようになった恵美子さん。どうしたら今までされたムカつく行為への仕返しができるかと考え、彼の働くホストクラブに行くことを思いついたそうです。

「彼は数ヶ月に一度くらい、売上が足りないとぼやいていました。その時を狙い、私は彼指名でホストクラブに客として足を運びました。そして飲食代を全額売掛金(ツケ)にして店を出るということを何回か繰り返しました。1回あたりの金額は4万円くらい。正直売上の足しになるとは思えなかったけど、彼の機嫌が良く、しめしめと思いました」

 彼女が彼にしようとしたのは、“飛び”と呼ばれる売掛を踏み倒す行為です。もちろん無銭飲食は犯罪ですから、褒められたことではありません。しかしそれまで時間と労力とお金をかけてさんざん彼に尽くした彼女には、自分の気が済む方法がこれしかなかったのだそうです。

「彼の店に通いながら、同時に私は引っ越しをしました。もちろん飛んだと同時に縁を切るためです。そうして30万円ほど売掛金が溜まったあたりで、計画を実行に移しました」

 恵美子さんは携帯を解約せずに「別れよう」と一方的にメッセージを送信。すると彼から鬼電と多数のメッセージが入ったそうです。でも新しい住所がわかるような痕跡も残していなければ、2人の共通の知人もいなかったため、彼は足取りを追うことさえできません。少しして携帯も解約し、恵美子さんは彼氏と完全に縁を切りました。

「飲食代を払わないのは犯罪ですから、他の人には勧めませんし、自慢できないことという自覚はあります。ただ、彼が今まで私にしてきた事がいかにヒドいかをなんとしても分からせたくて。

 でも少しだけ情けもかけたんですよ。売掛金は30万くらいですが、これなら彼が自分で頑張って補填(ほてん)できます。何十万円もする高いお酒を飲んじゃうことだってできましたが、それはしませんでした。最後の優しさも一応残したつもりです」

 それ以来、彼女はオラオラ系の男には、二度と近づかないようにしているそうです。

―夫・彼氏を殺したいと思った瞬間―

<取材・文/しおえり真生、イラスト/カツオ>

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