気になる彼から「えっ、おばさんじゃん…」年齢より若くみられる女性の苦悩

気になる彼から「えっ、おばさんじゃん…」年齢より若くみられる女性の苦悩

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実年齢より老けて見られるのがコンプレックスだった坂口麻美さん(仮名・31歳)は努力を重ね、若く見られるようになりました。

 しかし、それにより、またコンプレックスを抱えてしまうことになったといいます。

◆ネットで中傷されて自分の顔が嫌いになった

 昔から大人っぽく見られやすかった麻美さんはずっと、自分の顔にコンプレックスを抱いていました。なかでも忘れられないのが、19歳の頃、ネットの掲示板に書かれた「顔がホントにババア。30歳くらいにみえる(笑)」という中傷。

「老け顔だという自覚はあったんですが、他人からそう指摘され、改めて、そんなにも老けてみえるんだ……って落ち込みました」

 せめて、年相応に見られたい……。そう思った麻美さんはスキンケアに力を入れ、自己流メイクも見直すことに。

「それでも25歳くらいまでは、実年齢よりもやっぱり上に見られていましたが、20代後半になるとようやく年相応に見られるようになってきました」

 そして、30代になると逆に若く見られるように。嫌いだった自分の顔が少しだけ、好きになれました。

◆ネトゲで出会った年下男性と会うことに

 そこで、思い切って片思い中の男性と距離を縮めようと決意。

「ネトゲ恋愛でした。その人は、私ひとりでは勝てない戦いだといつも助けにきてくれるです。優しい人だなと思って惹かれていきました」

 共にプレイするうちに2人はオンラインでコミュニケーションをとるようになり、LINEも交換。他愛のない日常報告を送り合う仲になってはいたものの、あと一歩がなかなか踏み出せませんでした。

「彼はご飯でもいこうよと言ってくれていましたが、顔も年齢も分からない相手と会うのは正直怖かったし、嫌われたくないっていう気持ちが強かったので、ためらっていました。でも、このままだとなにも変わらないから、勇気を出してご飯に誘いました」

◆年齢を言えないまま、頻繁に会う仲に

 当日、現れたのは明らかに自分よりも年下の男性。

「私が年齢のことに触れられたくなかったので、相手にも聞いていませんでした。正直、想像していたよりもイケメンだったので、幻滅されたかなと不安になりました。会わなければよかった……と思いました」

 すると彼は「多分、僕のほうが年下ですよね? 大人の女性とあまり関わったことがないので緊張しちゃいます」と笑いながら、伝えてきたそう。それを聞き、少なくともマイナスなイメージは持たれていなさそうだと感じ、麻美さんは安堵しました。

 食事をしながら話していると、好きなゲームだけでなく、読んでいるコミックや趣味も似ていたため、お互いにすぐ意気投合。2人はそれから2週間に1度のペースで会うようになりました。

◆実年齢を彼に告げるとまさかの反応が……

 彼と過ごす時間は楽しいものの、麻美さんには不安なことが。

「なにげない会話の中で彼が24歳だと知りました。彼は漠然と、私のことを20代後半だと思っているみたいで。7歳も差があることがなんだか気まずくて、実年齢をなかなか言えずにいました」

 でも、このまま黙っているのも悪い気がする……。そんなモヤモヤを感じていた頃、いつものように会い、食事をしていると彼から「つきあってほしい」と告白されました。そこで、麻美さんは今しかないと思い、実年齢を伝えることに。

 すると、彼は驚愕。「え、おばさんじゃん……」と漏らしたあと、「やっぱり付き合ってほしいは撤回。7歳差はさすがに厳しいわ」と言い、テーブルの上にお金を置いて去っていきました。

「すごくショックでした。老けて見えないように頑張ったのに、若く見えてもダメなんですね。年齢に見合った顔って、どうすれば手に入るんでしょうか」

 そう語る麻美さんは再び、自分の顔にコンプレックスを抱き、人の目を見て話せなくなってしまいました。

「誰にも顔を見られたくないので、外出するときはできるだけ髪で顔を隠し、うつむいて歩いています。風が吹いて顔が露わになると、誰も見ていませんように……って祈るんです」

 自分の顔を「好き」と言い切れる人は少ないでしょう。ましてや、心ない言葉を受けた経験があるのなら、なおさらコンプレックスを抱いてしまいます。麻美さんの苦しい心境を知ると、「他人の顔」に対する自分の言葉を見直したくなりますね。

<取材・文/古川諭香>

【古川諭香】

愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

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