ベテラン歌手、女性がトップレスの過激MVを後悔「もう二度と作らない」

ベテラン歌手、女性がトップレスの過激MVを後悔「もう二度と作らない」

ロビン・シック

2013年に『ブラード・ラインズ〜今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪〜』で大ヒットを飛ばした人気シンガーのロビン・シック。各国の音楽チャートで1位を席巻し、栄えある音楽賞にもノミネートされた同曲だが、一方で過度にエロティックな歌詞やトップレスの女性たちが登場するミュージックビデオには批判も多かった。かつて、このMVに出演したモデルはこの曲が「大嫌い」と話していたが、同曲によって世界的に有名になったロビンでさえ、「あんなMVは二度と作りたくない」と考えているそうだ。

◆過激な歌詞と18禁MVが物議。学生らによるボイコット運動も

 2013年に大物アーティストのファレル・ウィリアムスとロビンがコラボし、リリースしたシングル『ブラード・ラインズ〜今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪〜』。全米12週連続1位を記録し、同年最大のヒットをたたき出したこの曲は、世界で最も権威ある音楽賞の1つであるグラミー賞でも3部門にノミネートされた。

 一方で、“I know you want it=俺にはわかる、欲しいんだろ”といった歌詞をはじめ、同曲には過激な性的表現が多く含まれていることから、「性暴力を連想させる」「行為を強要している」といった批判もあがった。

 さらに同曲のMVも物議を醸した。MVでは登場する女性たちは着衣の状態だが、実はこれ以外にも“ヌードヴァージョン”があるのだ。

 神ボディで有名なモデルのエミリー・ラタコウスキーら数人の女性たちがトップレスで踊るMV(18禁)は大変な話題を呼び、この曲の大ヒットにつながったとされている。けれどもそれと同時に、性行為を迫る歌詞の内容とヌードの女性たちが登場するこのMVは「女性軽視」であると波紋を呼び、米英の大学でこの曲をボイコットする抗議活動も行われた。

◆MVに出演の神ボディモデル「ヌードになる必要はなかった」

 ロビンとコラボしたファレルは、この曲についてのちにこう振り返っている。

「この曲がなぜ非難されるのか最初はわからなかった。これには時代も関係していて、過去に許されたものでも、現代では許容されないものがある。過去に自分が手掛けた曲の中には、今なら絶対に書かないもの、歌わないものがある。今ではこれらの曲を恥ずかしいとさえ感じるけれど、そう思うようになるまでには時間がかかった」

 当初は批判される理由が理解できなかったというファレル。しかしこの曲の歌詞が、男性が女性を性的に利用する風潮を助長させかねないと感じるようになったそうだ。

「男性が女性に迫るとき、この曲と同じようなフレーズを使っていることに気が付いたんだ。だから自分の行動や考え方がどうであれ、この歌が女性たちにどう影響を与えるのか、それが何より重要だと思うようになった」

 またこのMVに出演したことがきっかけで、人気に火が付いたエミリーも雑誌のインタビューで「この曲が嫌い」と激白。MVは自身の出世作となったものの、「ヌードになる必要はなかった。今ならノーって言うと思う」と後悔の念を吐露した。

◆曲を作った張本人は「一切悪気はなかった」と釈明

 では、この曲を大ヒットに導いたロビンはどう思っているのだろうか? 先日登場した米紙『ニューヨーク・ポスト』のインタビューでこう話している。

「あの曲を作った時、あのビデオを作ったとき、僕らに一切悪気はなかった」

「でも、必要な話題を提起した。それに、曲を作った時の気持ちなんて関係なく、人々がその曲にネガティブな影響を受けたことは事実だ」

「それに、もちろん今は、文化や社会は全く異なるものへと移行している。あんなビデオを僕が作ることは二度とないね!」

 そして、当時の自分が、方向性を見失い、何が適切かという判断が鈍ったと続ける。

「私生活でも音楽でも、何が適切か、なぜそうするのかという全体像が見えなくなっていた」

「目的意識がなくなったっていうのかな。だから自分の音楽の目的や、自分の人生の目的について、再度見直す必要があった」

 この曲が記録的ヒットを飛ばした2013年には、“最もツイている男”ともてはやされたロビン。けれどもその後、女性の支援団体が選ぶ「性差別主義者ナンバーワン」に選出されたうえ、別のミュージシャンの曲を盗用した疑いが浮上、著作権侵害で裁判沙汰に発展した。さらに長年連れ添った妻と離婚するなど私生活でもトラブルが相次いだ。

 そんなロビンは先日、ニューアルバム「オン・アース、アンド・イン・ヘブン」をリリース。久々のニューアルバムについて「大きな癒しとなり、愛情あふれ、人々が辛い時期を乗り越え、トンネルの先に光が見える手助けになるものを出したかった」と話している。

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>

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