カツサンドが欧米で人気!オシャレフード「katsusando」に

カツサンドが欧米で人気!オシャレフード「katsusando」に

(画像:tata_eatery Instagramより)

日本の庶民の味「カツサンド」が、ヨーロッパやアメリカの若者たちの間で新しいオシャレフードとして注目されています。

 インスタグラムやツイッターなどSNSから火がついたようで、ハッシュタグ「#katsusando」と調べてみると、確かにその多くが海外からの投稿です。

◆和牛を使った高級カツサンドから金箔&トリュフトッピングまで

 もともと海外で日本食ブームに最初に飛びつくのは、他文化に精通した知識人・サブカル文化人などが多く、リスペクトを込めて、鉄板焼は「Teppan-Yaki」、豆腐は「Tofu」、抹茶は「Matcha」など、そのままの呼称が使われるケースがほとんどでした。

 カツサンドが「Cutlet Sandwich(カツレツサンドウィッチ)」と英語でも表記できるにも関わらず、日本語発音そのままの「Katsu Sando」と呼ばれているのも、欧風カツレツとの区別化はもちろんですが、その美味しさを日本から伝えたシェフたちのこだわりと、アーリーアダプターたちの日本文化への愛の現れだと思います。

 海外でのカツサンド(Katsu sando)ブームは3年ほど前。シドニーから始まり、ニューヨーク、ロンドンの順で到来したそう。

 日本では豚肉(とんかつ)をはさんだものが一般的ですが、欧米ではまず、神戸牛などA5ランクの和牛「Wagyu」を使ったカツサンドが「贅沢ランチ」として話題を呼び、インスタグラムにその写真を投稿する人が続出しました。

『イーター Eater』によると、今ではロサンゼルスにカツサンド専門店も出現し、テキサス州ダラスには75ドル(約7,900円)もする、和牛に金箔とトリュフを乗せた高級カツサンドを提供する人気店も登場したとか。

 一方、アメリカより少し遅れてカツサンドブームがやってきたロンドンでは、2019年、イベリコ豚を使ったカツサンドを提供するサンド専門店がオープン。

 同店ではコロナ禍でロックダウンが始まった昨夏より、カツサンドが5分で完成する「DIYミールキット」の販売をスタートしたところ、リモートワーク中の若いビジネスパーソンたちを中心に人気となったようです。

◆カツサンドで白パンブーム再熱?英メディア騒然

 カツサンドブームが来る前の欧米では、全粒粉を使ったパンや、天然酵母を使ったサワーブレッドなどが人気で、一般的な日本のカツサンドに使用されている白い食パンは、「健康によくないもの」として悪者扱いされる傾向にありました。

 そのため、イギリスのメディア『ザ・テレグラフ The Telegraph』や『グラツィア Grazia』は当初、「さらばサワーブレッド:白いパンが最新トレンドに(コレ本当です)」「RIP(安らかに眠れ)サワーブレッド」として、新しいSNSトレンドを驚きとともに紹介。

 白いパンがカツサンドに向いている理由として、 「強い味を持っていないため、カツをより美味しく味わうことができる」ことを挙げています。

 というのも、サワーブレッドなどは味の主張が強く、中に挟んだカツの味を消してしまうからだそう。ロンドンでカツサンドを提供するシェフも、「カツサンドはフィリング(中身)を味わうものであり、パンを味わうものではない」と同紙の取材に答えています。

◆パンの耳がないキレイな切れ目も「映える」上に…

 また、興味深いのは、イギリスでは子供時代に親から「パンの耳を食べろ」と言われた経験のある人が多く、きれいに耳が落とされた日本流サンドウィッチが「夢の食べ物」として迎えられたことも、ブームの背景にあった点。

 イギリスのメディアでは、「パンが白いこと」「パンの耳がないこと」に注目し、耳のない白い食パンのキレイな切れ目と、カツ、ソース、キャベツなどの野菜が作る断面がフォトジェニックであることでSNSを中心に火がつき、大きなブームにつながったと分析していました。

 和牛を使った贅沢サンドもいまだに人気ですが、基本は気取らないお手頃価格のカジュアルフードのカツサンド。庶民的なのにインスタ映えするコスパの良さが、ヒップスターたちに受け入れられた理由なのかもしれません。

Sources:「Eater」「Eater」「Eater」「The Telegraph」「Grazia」

<文/橘エコ>

【橘エコ】

アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。

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