SNS依存女性が語った驚きの暮らし。「ネットの世界が私の“リアル”」

SNS依存女性が語った驚きの暮らし。「ネットの世界が私の“リアル”」

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コロナの影響で思うように外出もできず、いつ終わるのかわからない“自粛”にウンザリ。友人や家族、恋人に会えない代わりに、コロナ前よりSNSでコミュニケーションをとる機会が増えた人も多いのではないでしょうか。直接会うことなく人とつながれるSNS。便利に使うだけならいいのですが、中には度を越した“SNS依存”におちいってしまう人も。

 都内の大学に通う浜田彩美さん(仮名、大学2年生)もその一人。本人いわく、コロナ禍で「いつもよりSNSを見る時間が増えた」というレベルをとうに超え、もはや“中毒”や“依存”状態なのだとか。その驚きの日常を取材しました。

◆「スマホがなかったら生きていけない」

「スマホ依存症レベル」とみずから断言する彼女に、一日どのくらいスマホを見ているのか尋ねたところ、「スマホを見ていない時間を数えた方が早いです(笑)」と一言。

「見ていないときは、うーん、頭や体を洗っているときくらい……。お風呂に入っていても湯船に浸かっているときはスマホをジップロックに入れて“防水仕様”にして持ち込むし、トイレや簡単な自炊をするときもふとしたときに見ちゃいます。寝るときも寝落ちるまで画面を見ていて、朝も起きたときに無意識で手が勝手にスマホを探します。外出するときなんかスマホがなかったら大変。どうやって暇を潰すんですか(笑)。

 電車移動も散歩中も、スマホがないと暇すぎて耐えられない。今はどこに行くにもマスクが必須ですよね。私の中ではスマホとマスクは同レベルで必須。なかったらめちゃくちゃ慌てるし、長時間外を出歩けません」

◆友だちの投稿にコメントしないと「なんで?」と突っ込まれる

 そこまでスマホを肌身離さず持ち歩いて、一体何を見ているのでしょうか?

「ほとんどSNSですね。大体スマホを一度手に取ると、インスタやツイッターのタイムラインや友人の投稿はその都度チェックします。あとはLINEのタイムラインだったりTikTokだったり。数分で一気に新しい投稿がされてることもあるので、頻繁(ひんぱん)に見てないと溜まっちゃうんですよ。だから何をするにも常にスマホを手に持っているような状態で、充電用のバッテリーも2〜3回はフル充電できるような大容量の重いものをいくつか持ち歩いています」

 そう語る彼女の鞄を持たせてもらうと、これがまたずっしりとかなりの重さ。充電用のケーブルも替えを含めて2〜3本は常備しているとか。

「友達の投稿を見ずに溜めちゃうのが御法度(ごはっと)です。SNSを見ないということは遠回しに『あなたには興味がない』と言っているのと同じこと。友だちなら、いいねだけじゃなくて一言コメントも返すのが“当たり前のルール”になっていて、コメントを忘れようものなら別の友達から『なんで〇〇ちゃんにコメント返してあげないのー?』『コメなし?』ってソッコー突っ込まれます」

 本人からではなく“友だちからの催促”という点も、どこか闇を感じますが……。

◆コロナが私の大学生活を一変させた

 元々友人たちとSNSで頻繁にやりとりはしていたものの、このコロナ禍の影響で、SNSへの投稿頻度やチェックする時間が相当増えたそうです。

「そうなんですよ。私たち大学生は去年からほとんどオンライン授業だから、リアルに大学で友人と会話する機会ってほぼなくて。小中高生は私たちより学校に行っているからマジでうらやましい。新入生だった去年も、同じ学部の子と仲良くなる前にオンライン授業に切り替わっちゃったし、2年目の今年もまだ長引いてるし……。SNSで同じ大学の同じ学部の子たちと『#〇〇大学 #〇〇学部』っていうハッシュタグで繋がったり、コミュニティやグループLINEを作って、かろうじて友達を増やしているような感じです」

 グループの中には、まだ一度も会ったことがない友人もいるとか。浜田さんいわく、「日常生活より、SNSで主に友達と繋がっている」「もはやネット上が私の“リアル”。日常生活がバーチャルみたい」だそう。

◆ネットとリアルが逆転「SNSこそ私のすべて」

 1〜2度しか会ったことがない大学の友人たちとSNS上で仲良しグループを作り、SNSの投稿をお互いチェックして盛り上がる。食事や飲みに行けない代わりに、友だち4〜5人とLINEグループのビデオ通話で“オンライン食事会”も定期的に開催しているそうです。生活様式が変わってもなんとか程度順応している浜田さんですが、“SNSで成り立っている友達関係”ならではの難しさもあるといいます。

「先ほどお話した『友だちの投稿をいち早くチェックして、いいねかコメントを残す』という暗黙のルールもそうですし、実生活で会えないからこそSNSを通して私という人間を知ってもらわないといけない。だからこそ余計にSNSに夢中になっちゃうし、没頭する時間も増えてしまうんです」

 そして、やはり人にはよく見られたいという願望もあるので、必要以上に私生活を“盛って”しまうそうです。

◆流行りのブランド品をレンタルして自撮り

「やっぱりオシャレな子、センスがいい子って思われたいじゃないですか。私生活でブランド品を持ち歩いたり、豪華な生活をし続けるのは厳しいけれど、SNS上だと比較的簡単にできちゃう。流行りのブランド品をレンタルして自撮りをしてみたり、人気のお取り寄せをしてネットにアップしたり。コストパフォーマンス良く、自分を適度に飾って見せられるのでそこは楽かなって」

 それがSNS上でも現実世界でも、偽りの姿はいつか見破られてしまう気もしますが……。

「SNSはいいねやコメントの数、フォロワ―(自分に興味を持って登録してくれている人)の人数で、“その子がイケているか、イケていないか”が思いっきり数字として表れてしまうんです。だからそこに必死になっているうちに、SNSで承認される、認められることが生きがいのようになっちゃう。残酷な話、学校のSNSのコミュニティ内でも、カースト上位の人気者しか入れないグループもあるくらいです。そこは最低でもフォロワー数が〇千人を超えていないと入れないとか。自称インフルエンサーグループです。

 私もそこまでではないけど、コロナ禍でバーチャルがリアルになっている今、SNSを軽く見れないなって。SNSこそが今の私の“リアル”なんです」

 これも“新しい生活様式”の弊害なのでしょうか。

 そして彼女は今も、スマホを片時も話さずに生活を続けています。

―私の〇〇依存―

<文&イラスト/赤山ひかる>

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