冬は猫だって乾燥しちゃう。病気を防ぐ3つの乾燥対策

冬は猫だって乾燥しちゃう。病気を防ぐ3つの乾燥対策

写真はイメージです(以下、同じ)

 寒さが増す冬は、愛猫も体調を崩しやすくなるもの。そんな時期だからこそ、「いつも以上に健康に配慮してあげたい」と考えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。今回は、愛猫の健康を守る冬対策をいくつかご紹介。ぜひ参考にしてみてください。

◆愛猫の健康を守る冬対策3選

@飲水量を増やそう

 以前、獣医師さんから、「冬は飲水量が減るため、下部尿路系の病気が引き起こりやすい」という話を聞いたことがあります。

 猫の祖先であるリビアヤマネコは砂漠のような乾燥地帯で暮らしていたため、少ない飲水量でも生きていけるように進化してきました。その名残があるので、私たちが飼っているイエネコの飲水量は他の動物と比べて少ないといわれています。飲水量が少ないと、尿の濃度が濃くなるため、腎臓に負担がかかりやすいもの。そのため、猫は下部尿路系の病気を引き起こしやすいのです。

 猫にはもともとこうした特徴があるので、飲水量が減りやすい冬は飼い主さんのちょっとした工夫で十分な水分補給を。例えば、いつもの飲み水をぬるま湯に変えたり、ささみの茹で汁をあげたりしてみてください。普段ドライフードをあげている場合は、ウェットフードをトッピングするのもよいでしょう。

 ウェットフードは水分が75%程度とされているので(表記は「80数%以下」など)、飲水量を増やしたい時に重宝です。ただし、ウェットフードばかりをあげていると顎の力が衰えてしまう可能性があるので、ドライフードも適度に食べさせてあげるとよいでしょう。

◆A加湿器を設置してウイルス対策

 猫のためにずっと暖房をつけている飼い主さんは、加湿器も導入してみてください。暖房で部屋の空気は乾燥。すると、私たち人間の皮膚がカサカサになるのと同じように猫の皮膚も乾燥し、かゆがったりフケが出やすくなったりします。猫が快適だと感じる湿度は50〜60%(※地域によって差はあり)とされているので、加湿器で乾燥を防ぎましょう。

 また、空気が乾燥しているとウイルスが蔓延しやすくもなり、猫風邪と呼ばれる「ネコカリシウイルス感染症(FCV)」や「猫ヘルペスウイルス感染症(FHV)」などが引き起こされやすくなります。これらの病気は一度感染すると猫の体内にウイルスが潜伏するため、完治したかのように見えても免疫力が下がると再発することも。

 病気を予防・重症化させないためには加湿器を使用するだけでなく、帰宅後、飼い猫を触る前にしっかりと手洗いしたり、あらかじめワクチンを接種させたりしておくことも大切です。

◆B完全室内飼いでも肉球の乾燥対策を

 お外へ自由に行ける子とは違い、完全室内飼いなら愛猫の肉球を気にかける必要はないだろうと思っている飼い主さんもいるはず。しかし、家の中でも意外と猫の肉球は傷つきます。例えば、フローリングを猛ダッシュで走り回っている時に上手く止まれないと、肉球が擦れてしまうことも。この時、肉球が乾燥していたら怪我に繋がる可能性が高くなります。

 冬は皮膚だけでなく、肉球も乾燥しやすくなるもの。こうした怪我を防ぐためには、愛猫の肉球をこまめにチェック。乾燥している場合はペット用の肉球クリームを塗ってみましょう。

 なお、人間用のハンドクリームは使用禁止。人間用のハンドクリームに含まれている保存料や香料、アロマオイルなどが猫の体に害を与えてしまう可能性が高いからです。猫は日常的に毛づくろいをする動物だからこそ、舐めても安全なペット用のクリームを使用しましょう。

 冬を快適に乗り切るには、温かいペットグッズなどを用意してあげるのもおすすめ。ペット用ヒーターやもふもふなペットハウス、猫専用こたつなどの購入も検討しながら、病気知らずな冬にしてあげられるといいですね。

<文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>

【古川諭香】

愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

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