いま最注目の名優が、逮捕されても訴えたかったこと

いま最注目の名優が、逮捕されても訴えたかったこと

ホアキン・フェニックス

 大ヒット映画『ジョーカー』での怪演ぶりで高い評価を受けている俳優ホアキン・フェニックス(45)が逮捕された。

 役作りのために20キロ以上も減量し、「頭がおかしくなった」と語っていたホアキン。しかし、壮絶な役作りの甲斐あってさまざまな賞に輝き、先日はゴールデングローブ賞の最優秀主演男優賞も受賞した。来月発表されるアカデミー賞でも受賞が最有力視されているなか、いったい何があったのか?

 ホアキンは10日(金)、大女優ジェーン・フォンダが毎週ワシントンD.C.で行っている気候変動デモに参加。毎週国会議事堂の前で行われる「ファイアー・ドリル・フライデーズ」として知られるこの抗議運動には、ほかにも女優のスーザン・サランドンや俳優のマギー・ギレンホール、マーティン・シーンらセレブも参加していたという。

 その日、警察の解散指示に従わなかったデモ参加者140人以上が逮捕され、そのなかにホアキンとマーティンも含まれていた。2人は、公務執行妨害で身柄を拘束されたが、後に釈放されたそうだ。

 ホアキンは、その日参加したデモでスピーチし、人々にこう訴えていたという。

「食肉と酪農業界が気候変動の3番目の原因となっている」

「今日出来ることがあなたにもある。今そして明日、自分が何を食するかを選択することだ」

◆GB賞では放送禁止用語を連発。アカデミー賞でも?!

 オスカー最有力のホアキンが逮捕されるという驚きのニュースが報じられるなか、第92回アカデミー賞ノミネートが13日に発表された。

 今年11部門で最多ノミネートとなったのは、ホアキン主演の『ジョーカー』。DCコミック最大の悪役の起源を描き、R指定映画史上初となる全世界興行収入10億ドル(1100億円)を突破した同作は、作品賞をはじめ、主演男優賞、脚色賞、録音賞、音響編集賞、衣装デザイン賞、撮影賞などの候補に挙がっている。

 予想通り主演男優賞にノミネートされたホアキンは、5日に行われたアカデミー賞の前哨戦とされるゴールデン・グローブ賞で主演男優賞を受賞している。そして、ゴールデン・グローブ賞では、「変人」の異名通りお騒がせぶりを発揮した。

 受賞スピーチで、同じ主演男優賞にノミネートされた他の俳優たちを称賛する際に、「われわれの間には“ファッキン”競争なんてないんだ」などと放送禁止用語を使用。その後も、スピーチで幾度となくこの“Fワード”が飛び出したことから、そのたびに音声が消され、たびたび無音となる異例の事態になったという。

 ただ、Fワード連発で物議は醸したものの、オーストラリアで続く山火事や地球温暖化といった課題を解決するために、積極的に行動するよう呼びかけたホアキンのスピーチに感銘した人も多かったようだ。

 そんなホアキンが下馬評通りアカデミー賞主演男優賞を受賞するのか要注目だ。

 2年連続司会者なしで進行されることが発表された今年のアカデミー賞。そのほかにも見どころはいろいろあるが、まず気になるのは、映画『スキャンダル』で主演女優賞にノミネートされているシャーリーズ・セロンのメイクを担当したカズ・ヒロさんが、再びノミネートされたことだろう。

 2018年にも映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で、メーキャップ&ヘアスタイリング賞に輝いたが、このときは辻一弘さんという名前で受賞した。実は辻さん、アメリカに帰化したため、現在の国籍はアメリカで、名前もカズ・ヒロに変えたという。だとしても、日本出身のクリエーターが栄えあるアカデミー賞にノミネートされるのは、日本人としてはうれしい限り。2度目の受賞なるか、日本でも期待が高まる。

 一方、新海誠監督の長編アニメ「天気の子」はノミネートを逃した。

 また、韓国のポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」が、国際長編映画賞(旧外国語映画賞)をはじめ、作品賞、監督賞など計6部門にノミネート。全編韓国語の作品ながら、主要部門にノミネートされたことで注目を集めている。

 第92回アカデミー賞授賞式は、ドルビー・シアターにて現地時間2月9日に開催される。

◆第92回アカデミー賞・主要部門ノミネート一覧

作品賞

『フォードVSフェラーリ』

『アイリッシュマン』

『ジョジョ・ラビット』

『ジョーカー』

『ストーリー・オブ・マイライフ/私の若草物語』

『マリッジ・ストーリー』

『1917 命をかけた伝令』

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

『パラサイト 半地下の家族』

監督賞

ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』

サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』

トッド・フィリップス『ジョーカー』

マーティン・スコセッシ『アイリッシュマン』

クエンティン・タランティーノ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

主演男優賞

アントニオ・バンデラス『ペイン・アンド・グローリー』

レオナルド・ディカプリオ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

アダム・ドライバー『マリッジ・ストーリー』

ホアキン・フェニックス『ジョーカー』

ジョナサン・プライス『2人のローマ教皇』

主演女優賞

シンシア・エリヴォ『ハリエット』

スカーレット・ヨハンソン『マリッジ・ストーリー』

シアーシャ・ローナン『ストーリー・オブ・マイライフ/私の若草物語』

シャーリーズ・セロン『スキャンダル』

レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』

助演男優賞

トム・ハンクス『ア・ビューティフル・デイ・イン・ザ・ネイバーフッド』

アンソニー・ホプキンス『2人のローマ教皇』

アル・パチーノ『アイリッシュマン』

ジョー・ペシ『アイリッシュマン』

ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

助演女優賞

キャシー・ベイツ『リチャード・ジュエル』

ローラ・ダーン 『マリッジ・ストーリー』

スカーレット・ヨハンソン『ジョジョ・ラビット』

フローレンス・ピュー『ストーリー・オブ・マイライフ/私の若草物語』

マーゴット・ロビー『スキャンダル』

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>

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