壊れた夫婦仲を再生するステップ。最初にすべき意外なこととは?

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【おおしまりえの幸せな人生の迷い方】

 恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。

 夫婦は価値観の違いで壊れていく。とはいえ、価値観の違いを話し合おうとしても、だいたいそのタイミングでは、お互い不満が爆発しかけており、コミュニケーションが上手く取れないことも多いです。

 でもプロの目線から解決に取り組もうとすると、そもそも最初にやることは「話し合い」ではないのだとか。壊れかけた夫婦は何から始めたらうまくいくのか。前回記事に続き、ご夫婦で夫婦再生カウンセリングに取り組む、「Life Design Labo」の安東秀海さんと美紀子さんに話を聞きました。

◆夫婦再生の第一歩は、「優しい声で話すこと」

「とにかく、優しい声で話しましょう。内容はともかく、トーンやテンポだけでいいです。第一歩といわれたら、まずそれをやってみて欲しいですね」(秀海さん)

 再生を考える夫婦は、まず何から取り組めばいいのか? 単刀直入に質問すると、意外と簡単そうな答えが…と思ったものの、怒りや不満があるときに理性的に優しい声で話すのは、非常に難しいのだそうです。

「怒りのボルテージが上がっているときって、心拍数も上がり、呼吸も浅くなります。そういう状態では、トーンもテンポも抑え、優しい声で話すことは凄く難易度が高いんです。

 でもコミュニケーションって、言葉以外から得る情報の方が多かったりもするので、大切な一歩なんです」(秀海さん)

 ちなみに「あーもう無理」と思ったら、今は話さない(ほとぼりが冷めるまで一旦休戦)の方がいいそうです。また喧嘩になると黙ってしまう男性もいます。この場合も、無理に話すことはせず、一旦休戦がベストとのこと。

「もともと仲良しなカップルほど、問題があるとすぐに話し合いをしようとします。ですが、何でもかんでもすぐに話せばいいわけでもありません。深いコミュニケーションを取るには、タイミングやお互いの心の準備がとても大切。だからこそ、自分のネガティブな感情に気づき、一旦落ち着くことがとても大事になっていきます」(美紀子さん)

◆夫婦再生で「話し合い」は1番最後

 一瞬の怒りなら、時間をおいたり深呼吸したりするとだんだんと落ち着いてきます。しかし、ずっと前から腹の中に「感情のわだかまり」を抱いていると、なかなか怒りを抑えこともできないし、場合によっては自分の怒りにすら気づいていないことも。

「当事者だけで解決するのは難しいかもしれませんが……」と前置きをした上で、実際のカウンセリングでおこなっている、夫婦再生のステップを教えてもらいました。

「まず多くのご夫婦は、何か問題があると『とにかく話し合い』としがちです。でも、私たちのカウンセリングでは、話し合いは1番最後にやること。順番としては『感情のわだかまりの整理と解消』『価値観の整理と共有』そして最後に『コミュニケーション(話し合い)』をやっていきます」(美紀子さん)

◆感情のわだかまり解消の3ステップ

 こじれた関係は根本から見つけて整理し、解消していくことがスムーズな解決へのカギ。それではまず、感情のわだかまりを解消するためのステップを紹介します。

●ステップ1:自分の感情を明確に

 まずは自分が、何に怒っているのか、何に悲しんでいるのか、何に不満を持っているのか、明確にしていきます。ちなみにワークは必ず、夫婦別々におこなってほしいとのことです。

●ステップ2:嫌なことを書き出す

 感情がわかってきたら、嫌なことを全部紙に書き出します。価値観の違いに不満があるのか、コミュニケーション不足なのか、相手のふるまいや態度が気にいらないのか、とにかくイライラが募っているのか。思うことを全部書き出します。

 またこのとき、相手への要望や、叶わない理由も書き出します。

●ステップ3:不満をジャンルごとに分類

 ステップ2で問題をすべて書き出したら、それをジャンルごとに分類していきます。育児の問題に関することか、生活態度のことなのか。それとも家事のズレなのか。

 ちなみにほとんどの女性は、ステップ3の分類までできると、自分の中の負の感情が整理でき、満足するといいます。

 この方法の注意点は、とにかく男女別々におこなうこと。内観が得意な方ならできそうですが、経験のない人には難しいかもしれません。専門家の手を借りるのも1つの方法です。

◆グイグイ行く私のやり方は間違いだった…

 今回の解消方法を聞いて、正直私は「もっと早く知りたかったーーー!」と、取材中何度も叫びたくなりました。というのも、私自身が結婚していたときや、恋人と問題が起きたときも、とにかく話し合おうとグイグイ行くタイプだったからです(笑)。

 ちなみに安東さんからは、「おおしまさんは松岡修造さんみたいなタイプの人です(ポジティブ自立型恋愛の人という意味)。何かあると相手が落ち込んでようがダンマリになろうが、『もっと来いよ!』と熱くなるタイプ。でもこれ、相手はどんどん内側にこもるだけなので逆効果」とのこと。

 ガーン。私のコミュニケーションベタが理解できたところで、次回は感情の整理ができた後に行う「価値観の整理と共有」について、ご紹介していきます。

【取材協力】

Life Design Labo/安東秀海・安東美紀子

業界最大手のカウンセリング事務所にてカウンセラー&講師として活動後、2015年に独立。結婚生活に悩む夫婦のためのカウンセリング&コーチングを行う。機能不全を生んでいる夫婦間のコミュニケーションパターン、価値観の違い、感情的なもつれを特定し、関係性修復に導くアプローチを得意とする。東京渋谷のカウンセリングルームには危機に直面した多くの夫婦が訪れている。

<文・イラスト/おおしまりえ>

【おおしまりえ】

水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。ブログ

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