藤ヶ谷太輔『やめるときも、すこやかなるときも』 で“魅せる声”

藤ヶ谷太輔『やめるときも、すこやかなるときも』 で“魅せる声”

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<ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ>

「声が出なくなってしまいました」

 ドラマ『やめるときも、すこやかなるときも』(日本テレビ系)で、ヒロインの桜子(奈緒さん)が心惹かれる男性・壱晴(藤ヶ谷太輔さん)が、ノートに書き記した言葉です。

 過去のトラウマから、冬の一時期、声が出なくなるという家具職人の壱晴。仕事の打ち合わせ中、突然話せなくなった彼に桜子は動揺しますが、「もし藤ヶ谷さんが声をなくしたら?」と思うと、私らとて平静ではいられません。

 美しい声の男性はあまたいても、藤ヶ谷さんの声は“柔”(やわら)を宿した地球にひとつの宝物。何かあれば、人類にとって大きな損失です。

 雄々しく、グイグイくる声も素敵ですが、藤ヶ谷さんの声はそれとは真逆。澄んで一本気で、というより、パウダリーで謎めいていて、しかも温かい。「柔よく剛を制す」と言いますが、気がつくとフワリ胸をつかまれて、床に背がついている感じ……なのです、あの声は。

◆藤ヶ谷太輔の声は“エスコートボイス”

 だからこそ、桜子の気持ちはよくわかる。あんな声で「僕は結婚はしません」とか言われるとタコ殴りされたようにつらいし、はたまた「お付き合いする気でいます」などと言われたら、耳から嬉し汁がダダ漏れするほど、舞い上がってしまうもの。

 深い恋愛経験のない桜子は、壱晴に接して初めて「この人をもっと知りたい」と思います。もし彼の声が軽やかで薄っぺらければ、そうは思わなかったことでしょう。桜子のような人はもちろん、かたわらに立つのが3歳の幼女でも、80の女性でも、等しくレディにしてくれるのが藤ヶ谷さん。そして彼の声。

 どこかおごそかで、胸をポロポロとかき鳴らす――。愛なすトレモロ。それが、藤ヶ谷さんの声。攻め込まず、引き寄せて包み込む。エスコート・ボイスと呼びたいそれを、いつか音声国宝に定めたい。

 桜子の愛で、壱晴の声も完全に戻るといいのですが……。耳をダンボのように広げ、祈るように、見守りたいと思います。

<文/みきーる イラスト/二平瑞樹>

【みきーる】

ジャニヲタ・エバンジェリスト。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)『「戦力外女子」の生きる道』他。Twitterアカウント:@mikiru、公式ブログ:『ジャニヲタ刑事!』

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