注目の中学生写真家・藍沙さんが撮った「野鳥シマエナガ」が可愛すぎ

注目の中学生写真家・藍沙さんが撮った「野鳥シマエナガ」が可愛すぎ

藍沙さんが撮った「雪の妖精」ことシマエナガちゃん「正面から見たシマエナガちゃんはアザラシの赤ちゃんにそっくり。つぶらなお目々が可愛いすぎる」

 小柄な身体で、大きな望遠レンズとカメラを持って、野鳥を撮影しているカメラ女子の中学生・藍沙さん(14歳)。

 第12回野生動物写真コンテスト「子ども部門」で入賞。今年夏には東京・六本木の「フジフィルムスクウェア」での写真展示を予定するなど、『シマエナガちゃん』(講談社)で有名な動物写真家・小原玲さんも「僕の一番弟子」「色彩センスが素晴らしい」と惚れ込む才能の持ち主です。

 そんな藍沙さんが、その可愛らしさから「雪の妖精」として人気の野鳥シマエナガを写すべく北海道で行った撮影風景をリポートします(以下、藍沙さんの寄稿)。

◆雪の妖精・シマエナガちゃんに魅了されて…

 あなたはシマエナガちゃんを知っていますか? シマエナガちゃんはスズメ目エナガ科の小鳥で、北海道にしかいない固有種です。アザラシの赤ちゃんのように、まんまるで真っ白なお顔につぶらなお目々、白い羽毛がもふもふで、可愛らしい鳥です。その見た目から雪の妖精と言われています。私もすっかりメロメロになってしまって毎年北海道に会いに行ってしまいます。

 今年の冬もシマエナガとつらら撮影に行ってきました。樹液が凍ったつららはシマエナガの大好物でよくシマエナガちゃんが舐めにきます。つららはあの子達にとって、アイスキャンディーみたいなものですね。はばたきによって体を支え空中の1点にとどまる、ホバリングという飛び方があるのですが、その姿が撮りたいと思い、撮影に挑んだのですが、これが結構難しいのです。

◆寒い中待っても、来てくれるかは分からない

 まず、つららがどこかにあるか探さないといけませんし、暖冬でつらら自体が無いかも知れません。あったとしても、気温によってはすぐ落ちてしまうかもしれません。去年は、つららはあったけど、とても寒い中、歯をガチガチ言わせながら待っていました(一緒に来ていたお父さんは、あまりの寒さに体操していました。とてもシュール)。

 でも、やーっと来たのは、シマエナガちゃんではなく、シジュウカラさん(泣)。だから、今年こそ、ちゃんと撮れるか、あんなにかわいい子に2度もフラれて心が折れないか不安だったのです。私が北海道に行けるのは年に一回。なので今回こそは「絶対に成功させたい!」と思い、ちょっと焦ってもいました。

◆とうとう、もふもふの雪の妖精さんが

 最初は札幌市内の某公園に行きましたが、ちょこっとしかシマエナガちゃん達に会えませんでした。そこで、私と一緒に撮影をしてるお師匠の小原さんが「ここで粘るより、場所を変えた方がいい」とすぐに提案してくれて、車で一時間ほどの別の場所に移動することにしました(さすが小原さん!)。

 移動した先に、つららを見つけました。しかも、そのつららは低いところにあって、とても撮りやすく最高のシチュエーションでした。三脚を立て、スタンバイしていると、「ジュルリ、ジュルリ。」とシマエナガちゃん特有の鳴き声が聞こえてきました。これは、シマエナガちゃんが群れの仲間に「なにかいるよ」と教えあっている時の声です。

◆可愛すぎて叫びたくなりつつも静かに待機

 5、6羽くらいやってきた、もふもふの「雪の妖精さん」達。その姿に「こんなかわいい生物がいていいのかー!?」と叫びたくなりましたが、もちろん、驚かさないよう心の中でだけ叫びました。最高の写真を撮るためには集中しないといけません。シマエナガちゃん達はすぐにはつららにとまらず、木の幹や地面にいました。慌てず騒がず、落ち着いて待つことが大事です。私は静かにカメラを構えていました。つららに太陽の光が反射し、きらきらと輝き、とてもきれいでした。

 今か今かと待ちわびていると、何羽か、シマエナガちゃんが向こうから跳んできて、ゆっくりとつららに近づいてきました。「はやくおいで」と祈る私。ついに来た!つららをなめながら3〜5秒くらいホバリングしました。その時、シマエナガちゃんとレンズ越しに目が合って「本当にかわいいね!」とメロメロになりつつも、夢中でシャッターを切りました。

◆師匠にも褒められる写真の撮影に成功

 撮った写真を小原さんに見せると「僕の撮った写真より、あーちゃんの撮った写真がいいね!」と褒めてくれました。やったー! 今年夏に富士フィルムさんのギャラリー「フジフイルムスクエア」で、私の写真を展示させてもらうのですが、この展示にも使えるかもーと思いました。シマエナガちゃんとまた来シーズンも会いたいです。

【藍沙プロフィール】

2006年生まれ、東京都出身。小学校5年生から野鳥を撮り始める。2018年9月、グループ展「シマエナガちゃんと仲間たち」(富士フォトギャラリー銀座)に参加。2020年3月に第12回野生動物写真コンテスト(後援:環境省、朝日新聞etc.協賛:富士フィルムイメージングシステムズ)で入賞。愛機は富士フィルムのミラーレス一眼カメラ、X-T3Facebook:@aiiishaphoto、Instagram:@photosaisha

<文・写真/藍沙>

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